blogギター小僧の径

ギター小僧の私生活

金メダル効果は100億円という

2006年03月01日 | 想い
トリノオリンピックで荒川静香が金をとり、凱旋した。とても素晴らしい演技だったと思う。

アメリカのサーシャ・コーエンやロシアのイリーナ・スルツカヤが転んだからの「金」という声もあるが、そうではないと思う。もちろんフィギア・スケートなんかには全く興味がないので、エラソーなことは言えないが、映像を見る限りは明らかに勝っていた。

文科省の小坂大臣との対談で、大臣の恐ろしく下品な言葉に荒川自身も閉口していたが、素人がどう見たって勝っていたではないか! 逆に言えば、コーエンやスルツカヤにちゃんと演技して欲しかった。完璧にやっても荒川静香の方が勝っていた、と思う。

「勝てば官軍」だ。始まる前は、たいした扱いじゃなかったのにも関わらず、今や時の人。どのニュース番組にでも引っ張りだこだ。自由演技で使ったオペラ「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」。ヴァネッサ・メイのバイオリン版が入ったCD「クラシカル・エヴァー!ベスト2」は二年前の発売だが、金メダル効果で現在、店頭では品切れ状態で、増産中という。小さな子も興味を覚え、スケート場も入場制限をするほどだという。

夏季五輪は金メダル16個を獲得した64年東京五輪後、成績が下降線をたどった。日本オリンピック委員会(JOC)は01年にメダル倍増計画「ゴールドプラン」を策定し、ジュニアからの一貫指導や医科学サポートなどの体制を整備。これが奏功し、04年アテネ五輪で大躍進した。だが、冬季競技には成果が出ていない。強化に成功したフィギュアスケートにしても、全国各地でスケート場閉鎖が相次いでおり、環境は悪化している。(毎日新聞 2006年2月12日)

荒川静香も記者会見で同じようなことを述べている。スケート場の閉鎖。わかるが、しょうがないのではないだろうか!? 行政を動かして、赤字ミエミエなのにやるというのは無理でしょう。スポーツというのも、やはり土壌というものがあるはずだ。冬のスポーツはロシアやカナダにはかなわない。それは土地柄だからしかたないじゃないか────。
コメント
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