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麻雀やカレーうどんで、このブログによく登場する高校時代からの悪友Tとガンズのライブに行ってきた。彼とはバンドでガンズの曲をやったことがあり、1992年の東京ドームにも行った。あれから15年かぁ! 本来は4月の予定だったが、ベーシストが怪我をしたため7月に延期された。6月のメキシコでのセットリストを入手し、iPodでその曲順を作り、連日通勤中聴き込み、今日に備えていた。下の写真は1992年のチケットと今回の2007年のチケット。
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台風4号が近づいてきていて、14時に家を出た時はすでに雨は降っていた。傘は邪魔になると思い、折りたたみ傘で出かけた。それは正解だった。幕張メッセは傘の持ち込み禁止で、入り口でみんな傘を置いていかなくてはならない。グッズ売り場は長蛇の列で、とてもならぶ気がせず、16時過ぎに会場内に入った。今回のライブはオールスタンディングで、場所取りは早いもの勝ち。Aブロックはまだ人はまばらだったが、前方は結構人が固まっていた。ぼくらも前方の行けるところまで行った。中央にはメキシコの国旗を掲げた不良外人達がビールを呑んでバカ騒ぎをしていた。
ぼくらはALブロックだったが、ARブロックにいる取引先の印刷会社の営業マンから電話が入り、17時からムックという日本のロックバンドが前座で演奏し、それが終わった後の18時半か19時頃始まるという情報を得た。始まるまで3時間も待たされるのかと辟易したが、屈せず前方の陣地を守った。冷房は効いているとは思うのだが、みんなの熱気で蒸し暑い。ブックフェアで経験済みなのだが、あの打ちっぱなしのコンクリートの床は足に負担がかかる。特に膝にくる。
ぼくらはステージから50メートルぐらいのところにいたのだが、17時に始まったオープニングアクトの
ムックが始まったとき、後ろから押され5メートルぐらい前進した。結構巧かったし曲もよかったが、ボーカルが下手すぎて飽きてしまった。17時40分ぐらいに終わった。
それからずいぶんと待たされ、18時40分ぐらいに突然「
Welcome To The Jungle」が始まる! そしたら、みんなが前に押し寄せた。ぼく自身もいい年して調子に乗り、周りを押しのけ思いっきり前に向かった。一番前の柵から3メートルぐらいのところまで来てしまった。目の前にはアクセル。朝の小田急線以上の込み具合。なおかつみんな歌いながらジャンプしたり、暴れたりのモッシュ状態(ヘヴィメタルやパンクなどで始まったもので、ジャンプしたり他人を押したりする、いわゆる激しい押し競饅頭)で、かなり危険な状態。左右に10メートルぐらい押されたり倒されそうな状態の中、「押さないでぇ~」「やめてぇ~」と女の子の叫び声があちこちに飛び交うが、構わず「ジャングル~! ウェルカム・ツゥ・ジャングル~!」と騒ぐ面々。さすがに命の危機をおぼえ、2曲目の「
It's So Easy」の時は少し後ろに下がった。それでも正面の前から20メートルぐらいの好位置。友人Tと一回偶然出会ったが、再び離れてしまった。
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途中、あのアクセルが日本語通訳を通して「ちょっと下がってください」続けて「怪我人を出したくない」「ご理解、ありがとう」と訴えるぐらいすごい盛り上がりで、知らない女の子に抱きつかれたり、若い男に肩を組まれたりした。「
You Could Be Mine」ぐらいまではそんな感じだったが、インスト始まり小康状態。それが結構長くて、ブーイングがあちこちで起こる。その後にアクセルが登場し、曲に入るも未発表のアルバム「
Chinese Democracy」からの曲「
The Blues」で、ぼくはYouTubeで事前に曲を聴き込んでいたのでついて行けたが、みんなのノリは完全に盛り下がった。
アンコールの2曲目の「
Paradise City」は最高の盛り上がりで、モッシュ状態が再燃した。ぼく自身も狂いまくっていた。アンコールを終え、全メンバーが横一列に並んで深々と一例をしてステージを去った後、これで終わったかと思うと、再々の登場で2回目のアンコールが始まり「
Don't Cry」を演奏。『BURRN!』副編集長『MUSIC LIFE』編集長を務めた増田勇一氏によると、
新生ガンズ・アンド・ローゼズにとっては、いわゆる定番ではなく、事後に関係者に聞いたところによれば“演奏する可能性がある曲リスト”にさえ含まれていなかったという「ドント・クライ」。それを彼らから引き出すことになったのは、アクセルが「Fuckin’ amazing!」と評したオーディエンスの力でもあるはずだし、彼自身がこの夜のライヴから想定以上の手応えと充実感を得たことの証しともいえるだろう。いわば、幕張メッセの1万5,000人が、彼を、“その気にさせた”のである。
ぼく自身は終わったと思い、グッズ売り場でTシャツを買うため早めに出口近くまで下がっていたので、後方で「
Don't Cry」聴いた。それはそれでよかった。前の方は狂喜乱舞の状態だったが、後ろは坐ったりビール呑んだりできる。若くない身にとって、これからはオールスタンディングのライブの場合は、無理しないでこのスタンスで行こうと思った。帰りにTシャツを購入。ついでに置き傘を拝借。
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アクセル自身「What a crowd!(なんて観衆なんだ!)」と2度も繰り返していたというぐらいサイコーの客でサイコーのライブだったと思う。破天荒な性格で有無を言わせない独裁者と言われ数々の伝説・逸話を残すアクセルだが、ぼくの8歳年上だから45歳になり、さすがに1992年の頃とは違い、走り回ることも減り、太ったためか裸になることもなかった。今回の演奏を聴いてて、巧いとは思ったが、ギター小僧的には、やはりスラッシュの演奏でアクセルに歌ってもらいたい。初期のメンバーがやはりいい。そんなガンズファンに嬉しい話題がある。
ガンズ・アンド・ローゼズの元ギタリスト、スラッシュが、オリジナル・メンバーでのバンド再結成に乗り気のコメントをした。数ヶ月前には、元ドラマーのスティーヴン・アドラーも同じような発言をしている。あとはアクセル次第というところだろうか。
NME.COMによると、スラッシュはMTVブラジルにこう話したという。「(オリジナル・メンバーでのガンズ再結成の可能性が)ないとは言わない。ストーン・テンプル・パイロッツやガンズ・アンド・ローゼズがオリジナル・メンバーで再結成し、何回かショウをやるっていうのは、いいアイディアだと思うよ。楽しむために、2,3回だけやるのさ」
もしかしてニュー・アルバム『Chinese Democracy』のリリースより、オリジナル・メンバーでの再結成が実現するほうが早いかもしれない。
アドラーは2ヶ月前、「俺はスラッシュやイジーとも話してる。(イジーは)再結成したがっているのさ」と話していた。彼はアクセルにも話を持ちかけているが、アクセルはそのとき「ただニヤリとした」だけだというが……。
Ako Suzuki, London(2007-04-17)
最後にセットリスト。
-1.WELCOME TO THE JUNGLE
-2.IT'S SO EASY
-3.MR BROWNSTONE
-4.LIVE AND LET DIE
-5.SWEET CHILD OF MINE
-6.KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR
-7.YOU COULD BE MINE
-8.THE BLUES
-9.BETTER
10.OUT TA GET ME
11.NOVEMBER RAIN
12.I.R.S.
13.MY MICHELLE
14.PATIENCE
15.NIGHTRAIN
1st ENCORE
16.MADAGASCAR
17.PARADISE CITY
2nd ENCORE
18.DON'T CRY