golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ベルク「アルテンベルク歌曲集」オルザニック、ギーレン

2008-10-10 23:16:08 | Weblog
例えば道を聞く時など、見知らぬ小学生以下の少年に話し掛ける場合、何と呼び掛けるのが普通なのだろうか?

疑問がふと湧いた。

私、もとい僕の子供の頃は、「ねえ、ボク」が定番のフレーズ。

小学生くらい迄は、そう呼ばれて違和感無かったが、中学生になると、「ガキじゃねえんだよ~」という反発心も起こったものである。

今時は、「ねえ、ボク」なんてきっと言わないんだろなあ?

「ねえ、キミ」これも違うだろうな。

「スミマセン」といったところだろうか。

オルザニック(ソプラノ)、ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団(ARTE NOVA盤)

Wikipediaによると、オーストリアの作家ペーター・アルテンベルク(1859~1919)はかなりの奇人だったらしい。

半ズボン、裸足に木のサンダルという姿で、時々両手を拡げ「飛行機」になって走りだしたそうな。いい歳をしたオッサンがである。

「人体飛行説」を信奉していて、気持ちが高揚すると空を飛べると信じていたらしいのである。

スゴイことである。

こんなアルテンベルクなら、「ねえ、ボク」と呼び掛けても、「なあに?」と振り向いてくれそうである。

もっとも、半ズボンを履いたハゲ頭のオッサンに「飛行機」の姿で振り向かれたら、誰しも相当引くだろうが…。

そのアルテンベルクが絵葉書に付けた詩を歌詞にした5曲の全体で10分ほどの短い歌曲集。

表現主義的な響きのオケに載ってソプラノが歌う妖しくも幻想的な曲。

シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」(←大好きな曲)ほどの妖しさは無いが同じニオイのする作品。

ウィーン世紀末芸術の香りと妖しい美しさを湛えた好きな曲。

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バッハ「ゴールドベルク変奏曲」(オルガン版)バルシャイ

2008-10-10 08:13:25 | Weblog
昨日は、朝書き掛けていたこの記事が途中で、帰宅時に続きを書く予定でしたが、仕事が遅くなり11:59までのアップを断念しました。

さて、初代のウォークマン以来、いつでもどこでも音楽聴けるようになったことは素晴らしいことだと思っています。

今更ながらですが、とてつもなく大きな生活革命ですね。

普段は通勤の行き帰りに聴いていますが、もし携帯オーディオがなければ、平日は音楽聴く時間はほぼゼロだったはずですから。

通勤は地下鉄区間が長いので車窓の風景が見えないのが残念ですが、風光明媚な所を走る列車や、また野外で聴くのも楽しいですね。

若い頃、年賀状用に八ヶ岳山麓の清里高原に星の写真を撮りに行ったことをふと思い出しました。

小海線の清里駅を降り、近くの草原の傍らにカメラを搭せた三脚を据えました。

天体写真と言ったって、ぼけ~と空を眺めながらシャッターを押すだけ。

光量の少ない星空の為、数十秒から数分間、シャッターを開けて置きます。

その後激変したカメラ環境の現状を知らないのですが、当時、電磁シャッター方式のカメラは寒いとバッテリー電圧が降下しシャッターが降りなくなる。カイロ等暖めるものを持参するのを忘れておりました。

撮影はすぐ断念。

12月上旬の高原の厳寒の中、双眼鏡で星空を眺めながら朝まで過ごすことに。

当時はまだ、地球温暖化などと騒がれる前でしたし、私自身も現在のような厚手の脂肪をまとってはおりませんでしたので、かなり寒かったですね。

寝袋は持って行っていましたが、凍死する懸念も。

持参したウォークマンでブランデンブルグ協奏曲(コレギウム・アウレウム盤)を聴きながら時を過ごしました。当時まだカセットテープ式の初代型で。

オリオン座などの冬の星達の輝きとゴージャスなブランデンブルグの響きがコラボして、なかなかに感動的でありました。

エレーナ・バルシャイ(オルガン)(Brilliant Classics盤)

この盤、最初HMVで試聴した時の印象は必ずしも良いものではありませんでした。ああこういう録音もあるんだな、といった程度。

後日、激安10枚BOXのモーツァルトオペラ集1,890円を購入する際、ポイントが半端なので付け加えた1枚。790円でした。

大好きなゴールドベルクだし、持っておいても良いかなと。

一昨夜、会社帰りに聴き始めた時も、ちょっと「もったり」した感じでイマイチかなと思いました。

ところが、聴き進んで行くうちオルガン故の多彩な音色の変化や大楽器の威力も垣間見られて、ハッとさせられる箇所がいくつもある。

乗り換えの為、蒸し暑い電車を降りた時、0時ちょっと前のひんやりした空気と夜空にオルガンの響きがこの空のどこまでも拡がって行く無限を感じたのです。
この時、冒頭の星空の下のバッハが蘇りました。

こういうゴールドベルクもなかなか良いな。

オルガンの響きが無限の天空に吸い込まれて行きます。

クリスマスシーズンに(まだ気が早いか(笑))、お薦めです。

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