golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

グバイドゥーリナ「バヤンとヴァイオリンとチェロの為の《シレンツィオ》」モーザー、ラプーズ、クリ...

2008-10-31 22:39:45 | Weblog
明朝のコンペの為、ゴルフ場に向かう電車の中です。

明日4時半頃自宅を出発すれば行けないことも無いのですが、幹事のため遅れる訳にも行かないので、ゴルフ場に宿泊することにしました。

泊まりでゴルフに行くのは初めて。宿泊代もリーゾナブルで、正解だったと思います。

初めて聞く名前の駅からタクシーで10分位の場所ですが、行ったことの無い町に行くのは何と無くウキウキしますね。

モーザー(バヤン)、ラプーズ(ヴァイオリン)、クリーゲル(チェロ)(NAXOS盤)

今日は、ロシアの女性作曲家ソフィア・グバイドゥーリナ(1931~)です。

先日ショップで、前から欲しかった弦楽四重奏曲(1~3番)のCDを見付けたのですが、レギュラー盤の為、迷った結果激安BOXの方を買ってしまいました。

滅多に置いていないCD(見掛けたのは確か初めて)の場合、見付けた時買って置かないと入手しづらくなってしまうのは分かっているのですが…。

ということで、今日は手持ちの別CDで溜飲を下げましょう。

グバイドゥーリナ、現代の人気作曲家ですが、残念ながらCDはこれ1枚しか持っていませんし、他に色々聴いていると言う訳でもありません。

しかし、「音」に対する感性、感受性の高さは尋常ならざる物があるのでは、と思っています。

CDに併録されている「十字架上の7つの言葉」、「イン・クローチェ」でも、限られた楽器構成にも関わらず緊張感の高い、密度の濃い音楽を造り出しています。

切れ味鋭い名刀による真剣勝負の感があります。

この「シレンツィオ」はヴァイオリンのすずやかな静寂の響きで開始されます。

そしてロシア式アコーディオン、バヤンが入って来ます。結構音域が広いのでしょうか。えっ、アコーディオン?クラシックらしく無いと違和感を持たれるかもしれませんが、力強い低音から鋭い高音まで表現力の高い楽器と感じます。

ピアノと違って弦楽器にも溶け込む音色です。

ヴァイオリン、チェロの美しい単音とバヤンのクラスター(ある音域の音を塗り潰す)の不協和な音塊が対照的ですが、音色の為でしょうか3つの楽器が調和して聴こえます。

いわゆる現代音楽ですから、苦手な方には楽しくない音楽でしょう。

実際、明るく楽しい曲とかでは全くありません。むしろ、一聴した感じでは暗い曲でしょう。

しかし、とても深い、宗教宗派を超越した根源的な祈りとでも言いましょうか、心の奥底を揺さ振るような凄い音楽だと思います。(特に併録の「十字架上の7つの言葉」は傑作)

しかし一方、宗教性、精神性とは関係無く、響きの感覚的な面白さも楽しめます。(勿論、ウキウキするような楽しさとは全く違いますが)

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