深夜にやってるテレビの通販番組は、通販業者がスポンサーになってやっているんだと思ったのですが、テレビ局自体が子会社を使ってやっていたんですね。
通販番組で誇大表示 テレ東子会社に排除命令
(2008年8月28日(木)08:15 産経新聞)
テレビ東京の通販番組で紹介・販売された枕が、実際には入っていないゲルマニウムで遠赤外線効果などがあるようにうたったとして、公正取引委員会は27日、同社の100%子会社「テレビ東京ダイレクト」(東京都港区)に景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。地上波のテレビ局の通販番組に関して公取委が排除命令を出すのは初めて。
公取委によると、テレ東ダイレクトは「快眠★夢枕」を平成19年1月~20年1月、テレビ東京系の番組や通販サイトで紹介。ゲルマニウムをコーティングしたビーズにより、遠赤外線効果や消臭効果が得られるかのように表示、放映した。枕は1セット6980円で、約1億8900万円を売り上げていた。
ゲルマニウム枕が2億円も売れるような状況を横目で見ていて「それなら自分で」と思ったのでしょうか。
ところで通販でインチキしたとか言う以前に放送法でいう公共性とかはいいのか、というのが気になります。
そんなことは建前で、誰も期待していないということですかね。
最近だとNHKの子会社の放映を前提の営業活動とか、もう少し前だとTBSの赤坂サカスのPRとか、「仕方ないな」と思わせてしまった時点で勝ちなのかもしれません。(その意味では一時期話題になった「ネットとテレビの融合」の前に「テレビと物売りの融合」は既に実現しているともいえますね。)
このニュース、景表法以上に注目すべきは免許で保護されているテレビ局が本業以外で儲けようとしだしたということのほうかもしれません。
同じ意味で一つの補助線になる話がこれ。
株式会社電通
取締役報酬の一部返上に関するお知らせ
(平成20年8月28日)
本年8月12日に発表しました通り、電通ならびに電通グループの上期の業績見込みは、単体で売上高前年比97.1%、営業利益前年比81.8%、連結で売上高前年比98.3%、営業利益前年比92.6%と、厳しい状況を見込んでおります。
減収減益というだけでなく、単体(=本業)の落ち込みの方が大きいというあたりも。