一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

大量の大量保有報告書

2008-08-16 | あきなひ
昨日のアーバンコーポレーションのエントリのつづき

件の7月7日の大量保有報告を見ると、担保の実行にともなう売却(前のエントリでは代物弁済で金融機関に取られたのかと思ったら売却していたんですね)は以下の通りです。

6月23日 150,000株 0.07%
6月24日 467,300株 0.21%
6月25日 500,000株 0.22%
6月26日 150,000株 0.07%
     CB発行の開示
6月27日 732,700株 0.32%
7月1日 2,000,000株 0.88%
ここで累計1%超→5営業日後の7日に大量保有報告書提出義務が発生。
7月2日 2,000,000株 0.88%
7月2日 15,000株 0.01%
7月3日 2,000,000株 0.88%
7月4日 12,800,000株 5.64%
7月4日 2,000,000株 0.88%
7月4日 2,000,000株 0.88%
7月4日 3,000,000株 1.32%
7月4日 500,000株 0.22%

CB発行の開示の前の売却はちょっと微妙な感があります。

これによって、売却前37,390,600株あった房園氏の保有株数は、28,315,000株売却して9,075,600株にまで減少したことになります。

ただ、このあと房園氏からは7月10日に変更報告書14本訂正報告書4本が一挙に提出されています。
訂正・変更の大部分が「当該株券等に関する担保契約等重要な契約」の部分で、当初の報告書には何も書いていなかったので、東証のほうから「担保の実行」だけじゃ誰に対するどういう担保に入ってたんだ、という指摘があったのでしょう。
しかも、相当混乱していたようで、重複がかなりあります。
(担保提供していた時点で大量保有報告書の変更が必要だったので小分けして出したということでしょうか?)
暇にあかせて解読してみると(正確性に自信なし)、こちらのようになります。

これを見る限りでは、真っ当な金融機関の借り入ればかりのようです。
見慣れない名前だと「ウツミヤ総合サービス」というのがありますが、名前からだと広島の地場のウツミ屋証券の関係会社ではないかと思われます(ただ、ネットで社名を検索しても出てこないしウツミ屋証券のHPにもグループ会社として出てきていないのはちょっと微妙かも)
さすがに東証一部上場企業なので、広島湾の牡蠣の肥やしになりたくないので売り抜けて返済に回しました、ということではなさそうですね。
まあ、もしあったとしても表には出ないのでしょうが・・・


ただこの集計によると担保提供している株式が12,138,000株と保有株数よりも多くなるのですが(あと、細かい話だとUBS銀行東京支店については大量保有報告だと「合計6,660,000株」となっていたりします。計算間違いかもしれませんが。)
金融機関は文句言わなかったんでしょうか。
それともやはり記載ミスがあったとか?


このへんの一連の取り引きは、いずれお沙汰があると思うので、実態の解明はそちらにまかせましょう。

コメント
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