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小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

〇〇アレルギー!!を感じてみて

2025年04月13日 | 母島 日常 日記
■先日、強烈なとあるアレルギー反応を拝見することがありました。
これって、少し興味深いなと思ったので、軽い雑感の報告です。

島のとあるグループラインに、
そのグループ活動に関係ない政治的な投稿がありました。

今、報道はされないけど、デモなど行われたりする部分、他国の脅威などの内容でした。

すると、「あんな投稿大丈夫か?」という心配の声もすぐに反応があったり、
猛烈に不快に感じたのか、グループを退会してしまった人が複数出たり、
色んな拒絶反応がありました。

それって、なんとなく今の空気感で分かるのですが、
政治アレルギーなんだなぁと思ったのですが、
僕が興味深いと思ったのが、
こんなにも政治に興味もなく、
SNSでも政治の話題はリアクションも限られ、
反応もなかなかない中、
猛烈な拒否反応があるという事実でした。

政治の話って、興味ないどころか、
そんな話題を敢えて避けたい、
そんな気持ちが見え隠れします。
とても現代的ならでは、に思えます!


■僕は、2023年から地方議員にならせてもらって、
政治家って気持ちも自覚も全然ないけれど、
政治ってまち作りだと今でも思っています。

すごく大事で、僕が議員になって、
みんなに意見を頂いて、動いたことで、
変わったことが幾つもあります。

だけど、なんか政治とまち作りはイコールなのだけど、
まったく同じとも思えず、
この政治アレルギーはすごく強い意志を感じているのです。
良い悪いではなく。


■僕は色んな人が色んな考えを持つのは当たり前だと思うし、
人の意見は人の意見、
自分の意見は自分の意見と別に考えているので、
特にイデオロギーが違くても、
何の問題もないのです。

一方、政治に興味がある方の多くは、
自分の価値観を押し付ける人が多いのもまた確かな気がするのです。

僕は議員になった今でも、
国とその国の人は別だし、
政党とそこの議員も別です。
組織と個人は違う、そう思っています。

政治家として、それは幼稚だと言われることもありますが、
僕は国としてあまり好きじゃないなと思っていても、
そこの国籍でも好きな人はいるし、
その国に属しているだけで拒絶はしないです。

政党も議員もしかり。

あまり好きではない政党にだって、
素敵だなと思っている議員はいます!
一緒に判断して拒絶するなんて、
なんてもったいないのだろうと思います。


■例えば、自分が信じている政党を悪く言われると、
人によっては本気で怒るし、
軋轢を生む光景を何度も見て来ました。
僕自身も経験したこともあります。

情熱があるのは大変いい事だけれど、
考えは本来ひとそれぞれだと思うのです。

だから、人は争いなんてしたくないし、
政治の話題には触れたがらないのかなと思えてきます。

これだけ選挙時に投票数も下がり、
地域づくりにも政治にも関心が低くなっている現代です。

無関心どころか避けられている風潮を感じます。

結果、どんどん利権でうまい汁を吸う人はのさばるし、
権力者は都合がいい法律を作って行きますし、
住民の意見は反映されなくなって当然なのでしょう。
無関心どころか、避けてるわけなので。


■でも、僕は地域づくりは本当に大事と思って議員になりました。
その重要性は日増しに感じています。

そして、それは議員だけがやればいいのではなく、
日々みんなが考え動いていかなければダメで、
人任せでは地域づくりは動いて行かないとも思うのです。

議員は別に偉い訳でも何でもなく、
議会という立場で行政を監視し、
動いていく役割を任された立場が違うだけで、
住民それぞれにみんなその立場で動いていかなければと思うのです。

だから、先日母島で行った「村民意見交換会」などで沢山の意見を挙げてもらう事もとても重要なのです♪

わざわざ足を運んで参加してもらえて、
深く感謝です!!
※レポートはこちら。ぜひ読んで欲しいです!

■人の考えなんて、夫婦でも兄弟でも違うものなのだから、
人の考えは否定しないで、
相手の考えも尊重し、
地域をみんなで作り上げていく、
そんな社会になればもっと良くなるなと感じている出来事でした(#^.^#)

海外を経験した人が、
海外では普通に政治的な話をするけど、
日本はそこを避けている印象を聞く場面があります。

GHQに操作されたから、なんて言い訳もありますが、
現時点での日本人の意識の成熟度合いに感じています。

もっともっと、地域の事、自分の国の事、文化、
気軽に考えて、動いて行っていいと思うのです♪

ぜひあなたの考えや感想など、
コメント欄やDMで教えてください!
長くなりましたが、そんな4月の朝でした☆




日はまた昇り、くりかえす

2025年04月10日 | 母島 日常 日記
■数日前、僕は草刈りと剪定仕事をしていて、
母島の南の方にある中ノ平に刈った草と枝を捨てに行きました。
(草木の捨て場が中ノ平にあるのです)

その帰り、御嶽神社のある高台で、
おお!今日の焼けは良さそうだ!
と思って、集落に降りて、売店で買い物していた友人に声をかけました。

「ねえ!今日の夕陽たぶんヤバいよ!!」
「マジでっ!?」

僕の車のバックミラーには、
夕陽のポイント、サンセットシアターに向かう彼の姿がありました。


■空一杯に広がる、美しい夕焼け。
雲が多い季節なのにまさかの水平線への日没。
日没の瞬間のグリーンフラッシュ。
日没後の言葉にならないグラデーション。
餌場に向かうオオコウモリ達。

「いやあ、ジャイアン、
 声かけてくれてありがとう。
 久々に夕陽を見に来たよ。
 素晴らしいね~!!」

サンセットを味わいながら、
お互いの内地での体験を話したり、
しょーもない話をしながら、
最高の景色を味わいました♪


■僕も毎日見に来れるわけではないけれど、
1日の終わりに夕陽を見に来る時間って、
やっぱり特別で大事で大好きです。

ひとりの時もそれそれでいいし、
色んな人に出逢う時もあるし、
仲間と共有する時もあるし、
家族の時間の時もある。

何度見ても、
同じ夕陽、焼けであることはないし、
多分何百回も観ているけど、
飽きることはありません。

こんな島暮らしって、
やっぱ有難いなぁと思います。

さあ、今日は次女の内地での高校の入学式だ!!
楽しみ過ぎる(#^.^#)



感動のドルフィンスイム、カヌーボヤージングでは初の濃厚接触!?

2025年04月08日 | 母島 日常 日記
■こんなに凄い一期一会ってあるのかな!?
カヌーでこんなにイルカちゃんと、
存分に遊べるなんて♡

長くカヌーを漕いできていますが、
今回のイルカちゃんはここ数年では一番の
遊び心いっぱいの子たちでした♪

エンジンのない、手漕ぎのカヌーだからこその、
静かなイルカのブロウ(息継ぎ)すら聞こえる、
厳かな野生動物との対峙の時。

母島でよく海に出ていれば、イルカやクジラはあまり珍しい存在ではありません。
しかし、母島の近くでは主にハシナガイルカが多く、一緒に遊んでくれるケースはあまりありません。
彼らはスピーディーに泳ぎ、跳ねるのが大好きな種類のようです。

ミナミハンドウイルカは人間と遊んでくれるので有名な種類。
父島のドルフィンスイムの対象となる種類がこのミナミハンドウイルカなのですが、
母島ではしょっちゅう逢える存在でない印象なので、
今回の濃厚接触は嬉しさ倍増でした♪

■新年度が始まり、最初のカヌーボヤージング!

なんとこの春来たばかりの新メンバーも参加し、
無事に6人揃ったお陰で、
6人乗りのアウトリガーカヌー「ベルーガ」で、
ボヤージングに行って来ました!

行く前には乳房山の山頂から、
カヌー部の友人が「鮫ヶ先と向島の間でクジラが跳ねてるよ!」
の情報もあり、
一直線に向島へ!

しかし、あまりクジラも見当たらないし、
午後は雨予報なので、
向島1周は諦めて、
少し遠くに見えたザトウクジラを目指すことにしました。

■平島方面のクジラを見に行くと、
途中の帆掛岩付近にザトウクジラがいました!

最近は北上している個体が多いみたいで、
随分と見れる数が減って来ました!
ザトウクジラ達は冬は小笠原、沖縄、ハワイなどで繁殖、
夏は餌の多い北極海で過ごしているので、
ぼちぼち北を目指しているのです。

3月上旬までは、カヌーを出せばそこら中にクジラばっかりだったのに、
今は一生懸命探さないと見れないくらいです(#^.^#)

その先にはミナミハンドウイルカもいる!!

クジラが減ると、増えてくるのがイルカちゃんたちです。

今回のイルカちゃん達はとびっきりの好奇心旺盛で、
カヌーに近づいてくる20頭くらいのミナミハンドウイルカ♪

思わず海に飛び込むと、まあ寄って来る、目が合う、一緒に周ってくれる♡

僕自身も久しぶりにドルフィンスイムを堪能できました(#^.^#)

手を伸ばせば触れるくらいの距離に来てくれるので、
カメラもフレームアウトしてしまうほどでした♪

思えば、不思議なものです。

野生動物が人と好奇心やらコミュニケーションやらで、
一緒の空間を過ごすのですから。

僕は観光で来て、
父島に住んでいる時に、
エンジンボートでイルカやクジラに会いに行くのは、
なんか好きになれなくなってきていて、
次第にビーチやSUP,カヌーでふと偶然に会えるのが好きになってきていました。

イルカやクジラにとって、
手漕ぎのカヌーの速度なんて、
簡単に振り切れる程度です。

そんな僕達に敢えて寄って来てくれるなんて、
あまりに嬉しい事ぢゃありませんか!!
人が揃わないと沖に行けない、でも6人揃った!
実は出発前の1時間で漕ぎ手不足、でも2名見つかるという展開もありました。
人数が少ない母島。
人が揃わないとカヌーは出れないので、大感謝です☆

人数が揃っても海況が悪ければ沖に出れない、でもベタ凪!!
実際は午後は雨予報でしたが、
帰りに雨に当たったくらいで抜群のコンディションでした(#^.^#)

沖に行っても必ずイルカやクジラに逢えるわけじゃない、
でも逢えた!!
これもこちらがどうあがいてもコントロールできるものじゃありません。

色んな奇跡が重なり、こうした嬉しい瞬間が待っていたのです。
そう思えると、この一期一会の出来事すべてに感謝の気持ちが溢れてきます♪

今回のログがこちら。
15㎞位漕ぐと、今日は漕いだなあ!と思えてきます(^_-)-☆

都会にあるものはほとんどないけど、
大自然だけは存分にある母島!

一緒に漕いでくれた仲間も、海も空も風も山も空気も、
イルカやクジラ、カツオドリに魚、カメたちも、
すべてがかけがえのない存在だなぁと思えた、
そんな母島の日曜の午後でした♡


30年振りの海陽町と小笠原のご縁~小笠原発見のルーツを探る旅②

2025年04月05日 | 小笠原発見のルーツ

■その①から書いていますが、こんなに奇跡って続くものなのだと感動しっぱなしです♪

旅を企画し、声掛けをすると、
トントンとご縁が繋がり、素敵な人物を紹介してもらえたり、
想像もしない人と出逢えたり、素敵な出来事が巡って来たり。

今回の旅では、今まで知らなかった徳島の港町、海陽町とのご縁が繋がりました♪
信じられない事に、5日前に行くと決めてからの展開が信じられないほどでした。

父島の知人の方が、「海陽町に行くならぜひ会って欲しい人を紹介するよ!」
と言ってくれたり、
母島の港でふと話していたら「私の親友が海陽町にいるよ!」と紹介してもらえたり、
いざ行って見れば、素敵な出会いの連続が続き、
まさかの重要人物のご子孫にまで逢えてしまったりしたのです。

本当にご縁を繋いでくれた友人、知人の皆さん、
海陽町の皆さんには心より感謝です☆

旅は失敗もするけれど、こうした必然と思える奇跡の連続が醍醐味だったりします。
江戸時代から続く、海陽町と小笠原のご縁が令和の時代にも繋がりました♪
今回はそんなお話です(#^.^#)

↑宿のすぐ裏で見た海陽町の朝焼け。美し過ぎました♡

■詳しい時代の流れはその①に書いていますので、そちらを参考にして下さい。
小笠原発見のルーツとなる長崎の嶋谷市左衛門。
そのご縁で今回、長崎市に視察に行く事になったのですが、
それまでに土日など少し日程に空きがあったので、
僕と延島さんは神戸市立博物館の特別展「古地図から広がる世界」に行く事にしました。
そこには古い小笠原の地図がありました。
これもすごかったです!

その後、僕は単独でレンタカーを借りて、
徳島県海陽町にある海陽町立博物館へ自主視察に向かいました。

人生初の明石大橋と瀬戸の大渦です!
ドキドキワクワクしかしません(#^.^#)

↑これから人生初の赤石大橋を渡る!!瀬戸の大渦も見えました!

■海陽町の阿波海南文化村に海陽町立博物館があります。

ここには、1670年2月(江戸時代中期、寛文10年)に母島に流れ着き、自力で日本本土に帰り、八丈島のはるか南に無人島があることを初めて江戸幕府に伝えた偉業を成し遂げた船乗り達の冥福の碑があります。

江戸時代1669年(寛文9年)の11月、この海陽町の船乗り4名が乗ったみかん船は和歌山で蜜柑を積み、荷主3名も乗り込み、江戸に向かうのですが、強風に流され、漂流し、年明けて2月になんと当時無人島の母島に漂着します。

これが歴史上、最古の小笠原上陸記録になります。
(小笠原ではカヌーを彫る石器なども見つかっていますが、現代の人の定住に繋がる部分でという意味です)

船主は勘左衛門、
水主に安兵衛、彦之丞、三右衛門の4名は海陽町出身の船乗り。

他に荷主として、紀伊国宮崎(現:和歌山県有田市宮崎)から
藤代長左衛門、作兵衛、庄九郎の3名が乗っていました。

約3月の長期の漂流です。
積み荷のみかんを食べつくし、魚を釣り、雨水で渇きを潤し、
奇跡的に母島に漂着しました。

↑母島の景色
 東京都公文書館に保管されている江戸~明治の小笠原の記録「小笠原島記事」より
船主の勘左衛門は疲れからか、流れ着いた翌朝に亡くなってしまったそうです。

当時の母島は無人島でしたが、
小川を見つけ、喉を潤し、上陸してくるウミガメを捕食し、
鳥や魚を食べて体力を回復させ、
壊れた船と手に入る素材で何とか修理し、
約50日後、母島~父島~聟島~八丈を経て、
本土の伊豆須崎~下田に帰還しているのです。

↑小笠原の魚が見事に描かれています、
 東京都公文書館に保管されている江戸~明治の小笠原の記録「小笠原島記事」より

船の動力のない江戸時代。
航海は風任せですし、
鎖国により遠洋航海も禁じられ、船も解体された時代です。

これまで小笠原に漂着した事はきっとあったと思うのですが、
生きて本土に生還したのは、記録上この海陽町の船乗りが初なのです!
すごい技術、執念、運なのだと思います。

そしてこの偉業は今の小笠原に深く関係しています。

父島のガイドさんであるマルベリーの吉井さんが、
ホームぺージに
詳しく書いてくれています。
そちらもぜひどうぞ!


■この海陽町の船乗りの帰還がきっかけで、幕府は八丈のはるか南に無人島の存在を認知したのです。
そして5年後に長崎の船乗り、嶋谷市左衛門を巡検に出すことになります。

この嶋谷の確かな記録が世界に認められ、
明治に小笠原諸島は正式に日本領土として世界に認められるわけですが、この海陽町の船乗り達の出来事がなければ、
このタイミングでの巡検はなかったでしょうし、
その後の欧米からの捕鯨船の流れもあったので、
小笠原は日本ではなかった可能性があるのです。

今回の海陽町訪問は、
こうした偉業をリスペクトし、
心よりの表敬をお伝えさせて頂きました。


■今回、なんと訪問5日前という、
あまりに急な連絡になってしまったにも関わらず、
博物館の館長さんが沢山の資料を用意してくれ、
しかも勘左衛門の子孫である方を紹介していただきました。

しかも子孫だと分かったのは、つい2週間前だったそうです!!
これはあまりに奇跡ではありませんか!!!
嬉しさ、有難さのあまり、言葉になりませんでした!

そして、海陽町議会事務局にも声掛けさせて頂き、
まさに船乗りの地元、浅川出身の西山幹男議員、
歴史に詳しい戸田眞理子議員も駆けつけて頂きました!

小笠原と海陽町のご縁、お互いの情報の意見交換をしました。

立派な議事堂も見せて頂きました!


■今回の訪問は平成5年に母島の郷土研究者である故・大関栄作さんが海陽町を訪れ、
当時の海陽町の教育委員長さんが母島を訪問して以来、
実に30年ぶりの小笠原と母島の交流となりました♪

ちなみにその大関さんとの交流がきっかけで、
「阿州浅川船漂流 小笠原島発見記
 社会科郷土資料(海南町教育委員会)平成5年発行」
という小冊子が作られています。
ここに海陽町と小笠原の情報が分かり易く書かれています(#^.^#)
海陽町(旧:海南町)でこの冊子が配られてから30年。
今の海陽町でも、小笠原でも
小笠原と海陽町のご縁を知っている人は、
とても少ない印象です。

ぜひ多くの人に伝えていけたらと思います。

その後は、
父島の大先輩の紹介でとても素敵な永原レキさんも駆けつけてくれ、
母島のご縁の友人達にも会えて、
本当に嬉しく、有意義過ぎる訪問になりました♪
その後についてはその③に書きたいと思います。

小笠原と海陽町、長崎。
あまり知られていない、
この事実をもっともっと知ってほしいと思います☆

まさかのサプライズゲストも現れ、
信じられない嬉しすぎるご縁の繋がりを感じています(#^.^#)

これを機に、今後も小笠原と海陽町の関係を深くしていきたいと思います!
本当にありがとうございます!


→その③へ続く

※参考文献、HP
小笠原島記事21(眞景圖)
小笠原島記事22(島真景圖)
小笠原島記事23(鱗介圖)
小笠原島記事26(嶋谷市左衛門覚書)
小笠原島記事27(無人嶋漂流記)
小笠原ゆかりの人々/田畑道夫・著(小笠原村教育委員会)
・阿州浅川船漂流 小笠原島発見記(海南町教育委員会)
・浅川人の小笠原島発見記(海陽町立博物館提供)
・海南町史 下巻
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神頼みをしなくなってる?~子供の存在、神様の領域

2025年04月03日 | 大切にしていること
母島の岸壁で僕は手を合わせ祈りました。
「どうか神様!明日は晴れますように!!」
そんな僕の姿を見た船員さん。

翌日の休憩時に、
「昨日、お祈りしてたじゃないですか?
それ見て、ああ、最近人間って何でもできると勘違いしてて、
少し思い通りに行かないとクレーム言ったり、
怒りだしたりすることが多い社会になっている気がする。

昔はもっと人の及ばない領域を理解していて、
しょっちゅう神頼みしていた気がするんですよね。
昨日、祈っているのを傍で見ていて、
ああって思ったんです。」
■先日、2日間の貨物船「共勝丸」荷役の仕事をしていました。

1日目は雨。
基本的には濡れても大丈夫な荷物を降ろし、コンクリートガラなどを150袋ほど積んだりする程度でした。
2日目も雨予報。
でも雨で絶対濡らしたくない合板やセメントなどの荷物がある。
冒頭の祈りはそんな1日目の最後に、何気に行ったものでした。
そうか、確かに人って万物の霊長、
何でもなれるように思ってしまっている節があるけれど、
確実に神様の領域って存在していて、
自然と対峙していると、自分のちっぽけさにいつも気付かされるなぁとボヤッと考えていました。

船員さんが続けます。
「僕が数少ない先生と思っている人が養老孟子先生なんだけど、
養老先生がそんなコントロールできない存在がまさに子供で、
そんな子供をコントロールしようと思うから社会がどんどん窮屈になって、それが一番少子化に影響していると思うと言ってたんですよね。」
※きっとこの記事かなと思ったので載せておきます。

ああ!確かに!
島で子育てしている時は全然感じないのだけれど、
ふとした時に内地に子供と行くと、
なんて大変なのだろう!と思う事が多かったことを思い出しました。

短い休憩時間に海に生きる船員さんと色々話すのが、
僕はとても大好きなのですが、
船員さんと話した後も、
作業をしながら色々と思い出していました。

■まず、幼児が公共交通で静かにしていることが難しくて、
内地の子どもがどうしてあんなに静かに座っていることができるのか疑問でした。

公共交通で子供が泣くのが許せない雰囲気が充満していて、
ベビーカーですら邪魔にされる状況が辛くて、
広尾から竹芝までベビーカーを押して歩いたら、
物凄く気楽で楽しかったのです♪

歩くのは大変ですが、
子どもが泣こうが、オムツを替えようが、
子どもの都合に合わせれるのが本当に楽に思えたのです。

ある時、夜の22時に東京タワーの近くを通るバスに乗っていた時、うちの娘(当時0歳)は寝ていたのだけれど、
塾帰りっぽい小学生(4年生くらい)が乗って来て、
すごく疲れた様子で傘にうなだれているのを見て、
子どもがこんなに疲れる社会って何なのだろう?
と強烈に思ったのを思い出しました。

僕は22歳で父親になったのだけれど、
結婚生活がなんとか続いたのは島暮らしだったからだと思うのです。

みんな支え合い、優しい、子供を大事にできる島暮らし。
子どもなんて泣くものだし、
強烈なエネルギーの塊で生きている。
コントロールなんてしたら逆に苦しい、良くない。
出来る限り、その子がそのままを発揮して、生きてほしい。
僕は今でもそう思っています。

島は住まいも限られるし、家は小さいし、
コンビニも映画館もライブハウスもありません。

だけど、本当に子育てを楽しめる環境だと僕は思っています♪



■次女は長野の安曇野で自宅出産をすることが出来たのですが、
その時に助産婦さんに言われた言葉が忘れられません。
「自然出産を希望しているお母さん、
 本当に多いのだけれど、
 医療に関わらないで自然だけで産めると本気で思ってる。
 女性は本来、そういう力がある。
 だけどね、今は暮らしがあまりに不自然なのよ。
 そんな不自然な暮らしをしていて、
 お産だけ自然を求めようと思うから、
 何かが起きてしまう。
 お産の時だけでなく、暮らしを自然にしないと」
そう言われて、ハッとしました。

妻は助産師をしていたので、
色んなお産の話をしてくれたのですが、
お産は人間に残された最後の野生の部分だと言っていました。

どんなに現代医療が進化しようとも、
お産は圧倒的にどうにもならないことが起こりうる。

それって神様の領域だよね、と。

■ああ、人じゃどうしようもない領域を理解して、
日々、驕(おご)らず、謙虚に生きたいな。
昔の人の様に日々身体を動かして生きたいな。
そして、お世話になって来た人への恩返しとして
目の前の困った人を自分にできる範囲でフォローしていきたい。

そして、正しいか正しくないか、
こうするべきかとかで生きるのではなく、
やっぱり楽しんで生きていきたいな。
Master of Life、人生の達人を目指して(#^.^#)

荷降ろし中、土建屋の職人さんが
「ジャイアンが合羽を脱がなければ、
 きっと降らないから、今日はお昼までは暑くても我慢して着てて!」
と言われて僕、頑張りました(笑)。
神頼みが利いたのか、僕の合羽が良かったのか分かりませんが、
結局、2日目はほとんど雨が降らず、
無事に荷物も濡らさずに運べました♡
神様、どうもありがとうございます!!

色々話してくれる島の皆様、
有難うございます!!

貨物船の仕事をしていて、
ふと船員さんと話した事がきっかけで、
色々思い出したことを書き留めたいと思った、
そんな母島の4月でした(#^.^#)

巣立った次女と妻は今、東京を離れて西に向かっているそうです。
結構寒いらしいが、温泉に入っているので幸せだろうな♡

今日無事に生きていられることに感謝!
さあ、今日も楽しんじゃおうかな♪



次女の巣立ち!! All izz Well!!!!!

2025年04月01日 | 母島 暮らし 子供
■ついに3/30、次女が母島を巣立ちました。
6人の中3卒業生の仲間と共に。

母島では滅多に出ない見送り船に乗せてもらい、
みんなで「いってらっしゃ~~い!」と叫びました。

いっぱいの期待と不安を抱えながら、
母島で暮らした15年間を卒業し、
笑顔で「いってきま~す!!!」と叫んで行きました。

巣立ちの出港の1時間前。
母島の沖港には、
沢山の先生や子供達、地域の人が見送りに集まっていました。

お世話になった先生方、
共に過ごした仲間、
島を離れる家族、
色んな想いが交錯する母島の春。
何度経験しても慣れません。

その中で本当に心から思えるのは、
周囲の皆様へのありったけの感謝です♪

人は一人では生きて行けない。
沢山の関わりの中で相互間に支え合い、
高め合って、成長して来ていると思います。

いっぱいお世話になって、成長来てほしい。
そして自分自身がお世話できる時は目一杯、
目の前の相手をお世話して欲しい。

そうやって人は生きて行くのだと思います。

そこには大人とか子供とか関係ありません。
僕は娘たちのお陰で、大人になった気は未だにしないけれど(笑)、
しっかりと親には成らせてもらったと思います。

ちゃんとした親かどうかは、まったくもって疑問ですが(#^.^#)、
娘たちのお陰で沢山学ばせてもらい、
成長させてもらいました♪

これからは近くで過ごすことはグッと減ると思いますし、
離れた子供にしょっちゅう連絡するのも、
あまり好きではないので、
遠くから子供達の活躍を見守りたいと思います。


■小笠原という日本でも特に離れて特殊な地域で育ち、
さらに母島という日本で一番遠い島で過ごした日々を糧に、
色んな事に挑戦してもらいたいと思います。

一方、子育て終えた気満々の親父は、
自分なりに色んな挑戦をしていきます!
目指すは相変わらずMaster of Life!!(人生の達人)

次に会った時は、お互いいい近況報告ができるといいなと思います。
そして、まず親よりは先に死なないで欲しい!!

辛くなったら、いつでも親や周りを頼って、
出来る限り健やかに生きて行ってほしいと思います。

■見送るみんなから、
手作りの沢山のレイ(首飾り)やハク(頭飾り)をもらい、
先生も巣立つ子供達もひとりひとりスピーチしました。

6年前、まさにここを巣立った長女が、
今度は見送る側になって抱き合っています。


この日の港ばかりは観光の皆さんはオーディエンスです。
みんなが温かい目で見守ってくれているのが分かります。
ありがとうございます!
さあ、不安と期待に胸を膨らませた卒業生の巣立ちの時です!

いつもより長い汽笛に、船長の優しい心意気をひしひしと感じます。

ははじま丸と並走する見送り船に乗り、
3年間お世話になった担任の先生と共に、
寂しいと泣く後輩と共に、
精一杯の声で叫びました!

頑張れよ!!
楽しめよ!!!
All izz Well!!!!(きっとうまくいく!)
いってらっしゃい!!!!!
関わった皆様、本当にありがとうございました!!



■涙ぐんでしまう、渾身の見送りの後、
港に入ると、
水面に幾つものレイやハクが浮いています。
出港時に渡されたレイを、島から離れる時に海に投げます。
そのレイが再び、その島に流れ着くと、
またその島に帰って来れる。

そんな言い伝えがあるのです。

僕が小笠原に来た頃には、こんな風習がずっとありました。

編む方は一生懸命にその人のことを想って作ります。
受け取った側は、その気持ちをしっかりと受け止めます。

見送る側と
見送られる側。
そこにはとても純粋な想いだけが在るのです。
なんて素敵なのだろうと思います。

離れるのは寂しいけれど、
勇気ある旅立ちには称賛しかありません!

きっとまた逢えるその日を夢見て、
今日も1日頑張ろうと思うのです。



沢山の関わった皆さん、ありがとうございました!
いってらっしゃい!!
楽しんでね!!

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