小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

ローゼルの実の状態の区切り。~忙しい10月の最中。

2018年10月20日 | 母島 農 日記
■僕が思う1年で一番忙しい10月。
ローゼルの収穫、娘2人の誕生日、フラオハナ、ハロウィン、冬野菜の作付け…
さらに今年は返還50周年ということで文化歴史交流祭、月末に音楽祭と、怒涛のように日々は過ぎていきます。


先日、ローゼルにハサミを入れた瞬間に、
“イケイケの時期”を終えたことが分かりました。


そう、超短期作物のローゼルの収穫は大きく分けると3つの時期に分かれます。
9月下旬から10月上旬の“イケイケ期”。
これはローゼルがほんと文字通りイケイケの時期で、
実の張り、艶、鮮度保持、色んな観点から言ってパーフェクトなノリノリの時期です♡
この時期のローゼルは常温でも2週間は鮮度を保持できます。

その後に来るのは、
ローゼルの“まったり期”。
ハサミを入れた瞬間に分かります。
旬のエネルギーが実の成りよりも種子の成熟に転換した頃合いです。

今までのパチンと切れる感じから、
少し水分が抜けて、もっさりと切れる間隔でしょうか。
明らかに感覚が変わるのです。
ローゼル自身が常に季節を生きていることを感じさせてくれる瞬間です。

さらにその先は、
ローゼルの“引き継ぎ期”。
もう次世代の種に命を引き継ぐのみのステージです。

もうガクの肥大は完全に止まり、種を包むホウの部分が肥大してきます。
もうこうなると僕の頭は完全に収穫よりも種取りのことが大部分を占めていきます。

大事な種を絶やすわけにはいかないからです。
ローゼルの種取りについては過去の記事にまとめています☆

昨日、出荷する為に収穫したら、もうすでに“まったり期”に入っていることが分かりました。
この瞬間に今期の内地発送を終了することに決めました
理由は満足のできる品質で発送できないからです。

今年は不作気味なので、例年よりもこの時期が来るのが早いです。
母島農協には継続して今月いっぱいは出荷予定です♪

■今年、内地発送へのポリシーと不作についてお伝えしました。
去年は豊作だったために、多くの発注を頂きました。
ありがとうございました!

でも今年はこんな状況なので、
遠慮してくれる人、
応援してくれる人、
それでもちょっとでも欲しい人、
多くの人がアプローチをしてくれました。

僕にはそれがとても嬉しかったです♡
本当にありがとうございます

今、畑の母島ローゼルは種を成熟させる時期に入っています。
その一方、去年から作っている晩生品種「うちなーローゼル」は蕾の時期を迎えています。

例年通りだと11月下旬からの出荷開始になります。
クリスマスシーズンにこの紅いローゼルがあるのはとても重宝してもらえていて、嬉しいです♡

さらに通年利用できる、葉ローゼルこと「ルビーローゼル」。
妻の研究により、お茶やジャムだけでなく、塩漬けも行ける万能なこのローゼルも、
繁殖の時期に移行しつつあります。

なかなか特徴的な実を付けています。

花は色がアダルトな雰囲気なのです♪


■先日、娘たちが一日違いの誕生日を迎えることができました♪
ふたりにはそれぞれ妻お手製のローゼルケーキが!

2回もケーキを焼いてくれて、本当に感謝です。
留守だった去年は僕が1回だけ焼いた気がします(#^.^#)

長女にとって母島生活最後の誕生日。
ついに15歳になりました。

次女は9歳。
来春からはなんともう4年生!!

僕からは3年分の写真アルバムをそれぞれにプレゼント♪
凄い枚数の写真をセレクトし、貼り付けて、コメントを書くだけでなんと1か月以上もかかってしまいました。
写真はデータの時代、子供がみたいときに手に取って思い出に浸れるように、3年おきに作成しています。
喜んでもらえて良かった♡

先日は母島のレストラン・アウストロでバースデイケーキのプレゼントを頂きました!
ありがとうございます♪

子供達がこうしてスクスクと成長できるのも、
みなさんのお蔭です!
どうもありがとうございます

忙しい10月はまだまだ続きますが、
僕にとっての一番のメインイベントを終えてホッとしています(笑)。

誕生日おめでとう♡


■こうして色々イベント続きだと、大変は大変ですが、
沢山の事に気付かされます。

上手く事が進んでいるときは嬉しいし、楽しいのですが、
上手く事が進んでいない時は、それはそれで大きな学びとなるギフトを頂いている気がします。

自分がもっと色々チャレンジして動くのも、
ただその流れに身を任せてみるのも、
どっちでも正解な気がするのです。

齢も37歳になると、
やはり考え方も姿勢も変わってくるのが面白いです。

でも変わらず、大事でいたい大切な部分は存在しています。
自分の心をSTAY GOLDでいられるか。

毎日、大事な人と接しながら、問われている気がします。



■これはハシビロガモ♀です。
なかなか強烈なルックス(笑)の渡り鳥です。

オナガガモ、ヒドリガモ、シマアジ、マガモ、マガンとカモ系が色々と増えてくる時期となりました♪

ほんとよくここまで来てくれたと心底感心します☆
彼らもどうして大きなリスクを抱えながらも長距離の「渡り」ということを選ぶのか。

南方に居座れば、年間を通して多くの餌資源は豊富な気がしますが、
夏場の北極海の豊かさにはかなわないという事でしょうか?


次回は先日行われた返還50周年事業の「文化歴史交流祭」についてお伝えできればと思います☆

■最後に今深刻なのが小笠原諸島の水不足です。
ここ数年、気候変動のせいかあまり台風が島を直撃しなくなりました。

そのせいか、雨量が激減し、この2年は春先に節水を呼び掛けるのが続いていましたが、
今年はなんと秋に節水のお願いの放送が始まってしまいました!!

こちらは母島飲料水用の乳房ダム。
空芯菜の栽培イカダが目立ちます。

貯水率は現時点で70%を下回りました。
これは雨の少ない去年の同時期と比べると60%雨量が少ないからだとか…

こちらは農業用水の玉川ダム。

こちらはもっと深刻で、6m以下となり、
貯水率は50%を切っています。

また毎日の処理水の運搬が今日から始まります。

僕も家の洗濯水など(洗剤を使ってない)を運ぶ毎日に追われることとなりました。

雨さん雨さん、沢山沢山振っておくれ!!!

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