■新年度となり、いわゆる春となりました!
春、とは言っても母島の春は本土の春とは違います。
桜は2月に咲いてしまい、
新しい芽吹きは、常緑の植物ばかりで、
新緑や山菜に溢れる本土の春とは違います。
まるで夏の様な色と気候ですが、
雲がまだ春っぽいのと、
どうしても海に入りたい感じになってないから、
夏じゃないと分かります(笑)。
母島に住んでいるとしっかり春を感じる場面が幾つもあります。
それは、
鳥たちが繁殖をはじめて、小さなヒナの存在に気付いたときにも春を感じます。
これは東山の遊歩道で見かけたトラツグミの巣立ち雛。
保護色のつもりなのでしょう。
僕が近づいても全然動きません。
ひたすら親の給餌を待っています☆
集落ではメジロの巣立ち雛がよく間違えて保護されてくるケースが増えるのもこの春です。
このメジロは小学生が地面で鳴いていたと保護して来てくれました。
実はこの時期は地面で親鳥の給餌を待っている時期なので、
連れてきてしまってはいけないので、
すぐに場所を聞いて、元の近くの枝の上に乗せました。
みんなで待つこと10分。
無事に親がヒナを見つけて給餌しに来てくれました!!
みんなで大喜び♪
あまりに時間が経過すると親は育雛放棄してしまう場合があるので、
誤保護の場合は時間との勝負になります。
今回は無事に戻れて本当によかったです☆
南崎の方ではカツオドリたちがペアリングを始めています。
顔の青いのがオス(左)、白いのがメスです(右)。
また、島の春と言えばこんな景色。
風景もガスっていると表現するのですが、
霧が濃く出て、雲が下がってくるのもこの季節の特徴です。
近くの湾でもアオウミガメが交尾している姿が見られ、生き物の恋の季節なんだな~と思わせてくれます。
島の伝統漁でもあるカメ漁をするのもこの時期です。
空気がガスって、湿気が高くじめっとしていて、ベタ凪の中、カメの交尾が見れる陽気を島では「カメ陽気」と言っています。
そんなカメ陽気な時期は、シロハラミズナギドリの繁殖期でもあり、
低い雲に集落の明かりが反射して、
沖から見るとぼぅっと光って見え、それに寄せられて不時着するケースが増えます。
ときどきこうして段ボールで保護して、
朝になったら放鳥する活動もしています。
ネコの捕食や交通事故を避けるためです。
春は渡りの途中で立ち寄ったツバメなんかも見かけます。
島では営巣することはないのですが、
この小さな体で大海原を渡ってくるのですから、
こうした餌となる昆虫もいる休憩地点はきっと重要なのでしょう。
見ているとちらほら増えて4羽以上になってきました!
伊豆~小笠原に来るツバメがどこからきて、
どこに行くのかを調べる方が母島に来たら、
なぜかいっぱい見える様になったという不思議(笑)!
こんな小さな体で大海原を渡ってくるから驚きです。
ゆっくり休んで、次の土地に渡るんだよ~
■子どもと過ごして春を感じる事も多いです♪
先日、出逢いと別れの季節と言う記事を書きましたが、
今はまさに出逢いの春。
新しく赴任した先生方が港で出迎えられる場面です。
先生の多くが初めての母島で、きっと期待と不安で胸がいっぱいだったと思います。
子供たちや島の人の温かいお迎えで、きっと胸の緊張が軽くなったのではと思います♡
また、この春はお世話になった大好きな保母さんも離島するという事で、
小さな子供たちもバンバン見送りダイヴをしていました!
いや~すごいぞ!!
気付いたらうちの次女も普通に飛んでいた(笑)!!
こんなに小さい子ばかりの見送りダイヴはなかなかお目にかかれません。
本当に子供たちに愛される保母さんだったのがわかります♡
気候も割と暑く感じる日も増えて来て、休日は海で過ごすことが増えてきます♪
魚もいっぱい!!
また、4月8日はお釈迦様が生まれた事を祝う「お花まつり」があります。
島の清見寺という場所にみんながあつまり、
仏像に甘茶をかけます。
その後はお汁粉やお菓子を頂き、
みんなでお釈迦様の誕生に想いを馳せて過ごします☆
■美しい夕陽を見ても雰囲気が春を感じさせてくれます。
夜の帳をかすかに匂わせる空の色も夏や冬のそれとは少し違います。
そして、なんと言っても雲が違いますね~
一日の終わりにこうして、太陽に感謝を捧げる。
きっと石器時代の小笠原諸島に住んだ人々も同じ春の夕陽を見て、
色んな事に想いを馳せたはずです。
小笠原群島最高峰の乳房山。
父島よりも100m高いこの山が雲霧帯を作り、
母島の豊かな土壌と気候を育んでくれます。
父島にあんなにあったヨモギ。
母島ではごく限られた場所にしかありません。
以前、集落にも数か所あったそうですが、
草餅を作るのに利用していたら絶えてしまったようです(笑)。
その他では新しく桜(カンヒザクラ)を植える試みなんてのもありました。
春は本当に新しい動きも多くて、
なんだかそわそわする季節なのかも知れませんね♪
もう少ししてGWを過ぎると、
小笠原は梅雨入りとなります。
空梅雨で大変な水不足が問題化した去年に比べて、
今年のダムの水量には少し安心しています。
太平洋の島々に住んできた人々にとって、
一番その暮らしを左右したものは水だったのではないかと思います。
私達がこうして特に不自由なく暮らせることの有難みをひしひしと感じます。
感謝感謝ですね☆
春、とは言っても母島の春は本土の春とは違います。
桜は2月に咲いてしまい、
新しい芽吹きは、常緑の植物ばかりで、
新緑や山菜に溢れる本土の春とは違います。
まるで夏の様な色と気候ですが、
雲がまだ春っぽいのと、
どうしても海に入りたい感じになってないから、
夏じゃないと分かります(笑)。
母島に住んでいるとしっかり春を感じる場面が幾つもあります。
それは、
鳥たちが繁殖をはじめて、小さなヒナの存在に気付いたときにも春を感じます。
これは東山の遊歩道で見かけたトラツグミの巣立ち雛。
保護色のつもりなのでしょう。
僕が近づいても全然動きません。
ひたすら親の給餌を待っています☆
集落ではメジロの巣立ち雛がよく間違えて保護されてくるケースが増えるのもこの春です。
このメジロは小学生が地面で鳴いていたと保護して来てくれました。
実はこの時期は地面で親鳥の給餌を待っている時期なので、
連れてきてしまってはいけないので、
すぐに場所を聞いて、元の近くの枝の上に乗せました。
みんなで待つこと10分。
無事に親がヒナを見つけて給餌しに来てくれました!!
みんなで大喜び♪
あまりに時間が経過すると親は育雛放棄してしまう場合があるので、
誤保護の場合は時間との勝負になります。
今回は無事に戻れて本当によかったです☆
南崎の方ではカツオドリたちがペアリングを始めています。
顔の青いのがオス(左)、白いのがメスです(右)。
また、島の春と言えばこんな景色。
風景もガスっていると表現するのですが、
霧が濃く出て、雲が下がってくるのもこの季節の特徴です。
近くの湾でもアオウミガメが交尾している姿が見られ、生き物の恋の季節なんだな~と思わせてくれます。
島の伝統漁でもあるカメ漁をするのもこの時期です。
空気がガスって、湿気が高くじめっとしていて、ベタ凪の中、カメの交尾が見れる陽気を島では「カメ陽気」と言っています。
そんなカメ陽気な時期は、シロハラミズナギドリの繁殖期でもあり、
低い雲に集落の明かりが反射して、
沖から見るとぼぅっと光って見え、それに寄せられて不時着するケースが増えます。
ときどきこうして段ボールで保護して、
朝になったら放鳥する活動もしています。
ネコの捕食や交通事故を避けるためです。
春は渡りの途中で立ち寄ったツバメなんかも見かけます。
島では営巣することはないのですが、
この小さな体で大海原を渡ってくるのですから、
こうした餌となる昆虫もいる休憩地点はきっと重要なのでしょう。
見ているとちらほら増えて4羽以上になってきました!
伊豆~小笠原に来るツバメがどこからきて、
どこに行くのかを調べる方が母島に来たら、
なぜかいっぱい見える様になったという不思議(笑)!
こんな小さな体で大海原を渡ってくるから驚きです。
ゆっくり休んで、次の土地に渡るんだよ~
■子どもと過ごして春を感じる事も多いです♪
先日、出逢いと別れの季節と言う記事を書きましたが、
今はまさに出逢いの春。
新しく赴任した先生方が港で出迎えられる場面です。
先生の多くが初めての母島で、きっと期待と不安で胸がいっぱいだったと思います。
子供たちや島の人の温かいお迎えで、きっと胸の緊張が軽くなったのではと思います♡
また、この春はお世話になった大好きな保母さんも離島するという事で、
小さな子供たちもバンバン見送りダイヴをしていました!
いや~すごいぞ!!
気付いたらうちの次女も普通に飛んでいた(笑)!!
こんなに小さい子ばかりの見送りダイヴはなかなかお目にかかれません。
本当に子供たちに愛される保母さんだったのがわかります♡
気候も割と暑く感じる日も増えて来て、休日は海で過ごすことが増えてきます♪
魚もいっぱい!!
また、4月8日はお釈迦様が生まれた事を祝う「お花まつり」があります。
島の清見寺という場所にみんながあつまり、
仏像に甘茶をかけます。
その後はお汁粉やお菓子を頂き、
みんなでお釈迦様の誕生に想いを馳せて過ごします☆
■美しい夕陽を見ても雰囲気が春を感じさせてくれます。
夜の帳をかすかに匂わせる空の色も夏や冬のそれとは少し違います。
そして、なんと言っても雲が違いますね~
一日の終わりにこうして、太陽に感謝を捧げる。
きっと石器時代の小笠原諸島に住んだ人々も同じ春の夕陽を見て、
色んな事に想いを馳せたはずです。
小笠原群島最高峰の乳房山。
父島よりも100m高いこの山が雲霧帯を作り、
母島の豊かな土壌と気候を育んでくれます。
父島にあんなにあったヨモギ。
母島ではごく限られた場所にしかありません。
以前、集落にも数か所あったそうですが、
草餅を作るのに利用していたら絶えてしまったようです(笑)。
その他では新しく桜(カンヒザクラ)を植える試みなんてのもありました。
春は本当に新しい動きも多くて、
なんだかそわそわする季節なのかも知れませんね♪
もう少ししてGWを過ぎると、
小笠原は梅雨入りとなります。
空梅雨で大変な水不足が問題化した去年に比べて、
今年のダムの水量には少し安心しています。
太平洋の島々に住んできた人々にとって、
一番その暮らしを左右したものは水だったのではないかと思います。
私達がこうして特に不自由なく暮らせることの有難みをひしひしと感じます。
感謝感謝ですね☆
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