小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

映画「ある精肉店のはなし」の上映を終えて

2016年12月07日 | 島のイベント
■先日、父島と母島で自主上映会がありました。
映画のタイトルは「ある精肉店のはなし」。

父島の友人が主催で行うと聞いて、ぜひ母島でもと手を挙げ実現しました。

映画について詳しくは映画のサイトをご覧ください。

映画の予告はこちら


上映会をしてみて、
こうした素晴らしい映画を島の人と共有できて良かったなぁと思いました。

この映画を島まで繋げてくれたSちゃん、
参加してくれた皆さん、
2回の上映会に色々フォローしてくれた家族、

そして、この素晴らしい映画を作ってくれた製作者の皆さん、
北出ファミリーの皆さん、
どうもありがとうございました!


上映後、次女が書いたイラストです。



■牛を育て、家族4世代が一緒に頑張り、
自ら屠畜し、丁寧にさばき、
その肉を販売する…

そして家族のひとりが、
牛の皮をなめして太鼓の革にしていく。

地域での家族の在り方、
有名な大阪のだんじり祭りにその太鼓が使われ、その場面も描かれています。

とある番組にも紹介されていました↓


監督の纐纈(はなふさ)あやさんは言います。
「生き物を食べて、人は生きる。
その命を奪う行為が日常の暮らしの礎にあることを知ってほしい」と。

■僕が映画を見て思ったことは、
牛に対する気持ち、
職人としての心構えとても素晴らしく、
と殺の手際の良さ、
家族の分業が素晴らしく美しく見えました。

ほぼ1本のナイフで1頭の牛を解体していく業は、
圧巻でした。

冒頭と最後の牛の眉間に最後の一撃を打つ場面、
あえて淡々とこなし、
映像も血や斬首の場面をカットしていて制作側の意図に好感がもてました。

自分が鶏をさばくときも思いますが、
全部無駄にすることなく、
有難くいのちを頂こうと思うのです。

そして、その手間がほんとうにかかります。
自分でさばいた後にスーパーで、
1匹に1個しかない砂肝が8個で248円で売られていて、
これは本当に正当な価格なのだろうかと疑問を抱きました。

命を頂く、
そしてそれをと殺する仕事の人の報酬として
あまりに価格が見合っていない気がしたのです。


映画ではと殺のシーンだけでなく、
家族の4世代の温かい場面が数多く描かれています。
この主役の北出ファミリーがとても素敵なんです♪

孫の結婚式への服を探して、足を骨折してしまいますが、
退院して戻ってきた時の家族の対応がユーモアと温かさに溢れていて、ほんわかしました。

やはりいのちと向き合い、常に関わるからなのでしょうか?
文字通り「いのちを食べて、いのちは生きる」ことを心から理解している人たちなのでしょう。

102年続いたと殺場が閉鎖を迎える時の
一抹の寂しさは何とも言えませんでいた。

牛を飼わなくなった来た井出さんは、
そこで太鼓を作る方にシフトするという柔軟さをもっていたのです。
そこに素直に感動しました。

そして、
大阪のだんじり祭り、
太鼓の制作も初めて見れて良かったです。

江戸時代から使われている太鼓は、
内側に張り換えの時の職人の名前が書かれていました。

こんなにも手間をかけて、
牛の皮も使われていくのが見れたのがとても良かったです。

上映後に次女が書いてくれたイラストです。

小学1年生はこの映画でどんなことを学んだのでしょう?
下のアンケートにも鋭い部分を見出していて、驚かされました。


■上映会で参加してくれた方が書いてくれたアンケートを紹介します。
・最初は精肉店の話と聞いていたので、想像していた話とちがっていて、ビックリした。命のこと、まわりとのつながりなど色々と考えさせられた映画でした。(20、女性)

・命をいただくとそのための手段をして差別が発生することが生きることの多面性をあらわしていると思いました。ありがとうございました(50代、女性)

・牛を割るのも、太鼓を張るのも初めて見ました。屠畜場が動いているのも初めて見ました。最後の話を聞いて、やっぱり仕事はトータルな方がいいんだなと改めて感じました。(50代、男性)

・とても深い作品で感動しました。(50代、男性)

・食の大切さを知りました(60代、男性)

・ていねいに仕事をする、ていねいに生きる姿とても心地の良いこと。この家族にたくされた牛は幸せだな…。肉が苦手な私はわぁ…と思うシーンもありましたが、しっかり見ました。ありがとうございました(50代、女性)

・最初の方は衝撃的でしたが、色々と繋がっていること。人柄や人生観が伝わってすごくよかったと思います。(30代、男性)

・うしのいのちをもらうときくるしそうにならないようにきをつけて、すごいな~とおもいました。どうもありがとうございました。(小学生)

・時代の流れで家業でできる仕事がなくなるのはさびしい。とてもいい家族でした(40代、女性)

・食べののが食卓に並ぶまでに、生きものやそれに関わる人々の背景、ストーリーがあって、生々しく、活々としていて、印象深かった。タイコ作りもふくめて、命のダイレクトなつながりを感じました。(30代、男性)

・と殺シーンはショッキングだったけど、今私たちがこうしてお肉を普通に食べれているのは 差別、偏見などをうけながらも加工してくれる人たち、そして牛さんたちだということをリアルに知ることができた。こういうものは普通お肉を食べていても見たがらない人が多いけど、少しでも多くの人がこういうのをみて、心を動かされるといいと思った(中学生)

・「いただきます」「ごちそうさまでした」には料理を作ってくれた人だけでなく、食べられる状態にして届けてくれる人、何より生き物に感謝の気持ちを込めるという意味を改めて実感しました。何気なく言っていたこの言葉の本当の意味を分かることが出来ました。ありがとうございました。(20代、女性)

・前から見たいと思っていた映画なので機会をいただけて良かったです。ありがとうございました。またお願いします。(20代、男性)

・問題を改めて知った。タイコの張り替えに感動。(60代、男性)

・思いがけず、とっても素晴らしい映画に出会えてうれしかったです。この映画を作っていただいて、観ることができた出会いに感謝です。終了した時、拍手したくなった映画でした。色々な内容をもりこんであり、ゆっくりとうけとめて考えて、生きていこうと思います。日々の生活にとても結びついた大切な話だったと思います。(40代、女性)

・牛に対するスタンスがとても素晴らしく、太鼓の制作も初めて見れて良かったです。北出ファミリーがとても素敵でした♪孫の結婚式への服を探して、足を骨折してしまいますが、退院して戻ってきた時の家族の対応がユーモアと温かさに溢れていて、ほんわかしました。牛の眉間に最後の一撃を打つ場面、あえて淡々とこなし、映像も血や斬首の場面をカットしていて制作側の意図に好感がもてました。(30代、男性)



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