小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

オガサワラカワラヒワ♂♀が畑にやってきた!

2015年04月24日 | 小笠原 野生動物

■先日は畑にオガサワラカワラヒワがオスとメスのペアで現れました。

スズメ大の小鳥で、小笠原諸島のみに分布する固有亜種です。

以前は小笠原諸島全域に生息していたようですが、

最近は母島列島と南硫黄島にわずかに生き残っているようです。

(時々父島列島でも目撃の情報があるようです)

色が鮮やかなこちらがオスです。

畑のバジルの種を食べに来ていました♪

口の周りにいっぱい食べかすが付いています(笑)。

 

少し地味な色がメスです。

写真では綺麗ですが、

メスも口の周りに食べかすがいっぱいでした(笑)。

まったく、ペアで仲良くお行儀が悪いんだから~(*^_^*)

 

今畑にある大根の種も食べます。

2年前に大根の種を全滅に近いほど食べられて大変だったことがあります。

しかし、現在は少し早目に種を採ることで対応で来ていて、

カワラヒワと仲が悪くならないように頑張っています♪

 

■このオガサワラカワラヒワ、近年の研究で内地のカワラヒワよりもグアムの方のカワラヒワの方が遺伝的に近いことが分かって来ているそうです。

そのうち亜種ではなく別種になるかもしれませんね♪

 

どちらにせよ、とても数が少なくて、

天然記念物のアカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリより個体数は少なくて、

絶滅がとても心配されています。

環境省のレッドリストにも記載されていて、

種の保存法に基づく国内希少野生動植物種にも指定されています。

現状としてはハトやコウモリに比べて保全の対応がされていないので、

これからの急務な課題と言えます。

動画も撮れました♪↓


 最初に写っている鮮やかなのがオスで、後から出てくる色が地味なのがメスです。

 

この小さな鳥が絶滅を免れて僅かに生き残っているのは奇跡といっても過言ではないと思います。

生き残っている巣があると思われる母島列島の属島や南硫黄島はクマネズミが侵入していません。(母島属島はドブネズミばかりと言われています)

木に登って卵やヒナを食べてしまう種類のネズミが侵入していないエリアが奇跡的に残り、

結果カワラヒワも生き残って来たのではないかと言われています。

 

いずれにせよ、人間という一番の外来種が侵入することで、

自然は大きく変わることは事実のようです。

それはいいか悪いかの問題ではなく、そういう側面が確実に存在はするので、

私たちは「自然に生かされている」という気持ちを忘れることなく、

いつも謙虚なな気持ちで暮らしていければと思います。 

 

このまま人類が大消費社会を続ければ、人間世界が滅亡するのは時間の問題だと思います。

この奇跡的にも生き残っている海洋島の小さな鳥から、

私たちは多くのメッセージを頂いている気がしてなりません。

 

■さて畑では新しい息吹が芽を出しています。

モロヘイヤです♪

暑い島の夏の我が家の貴重な葉物です☆

ここ5年くらいずっと自家採種で成功しています。

母島の気候にもよく合っているようで、有難い限りです。

 

こちらはふくゆたか大豆です。

ジャガイモの後作として植えてあります。

空気中の窒素を根に固定し、土壌を肥沃に変えてくれます。

最近は雨が全然降らないのでびっしり敷き草をしいています。

いつも我が家の味噌に大豆を!と思っているのですが、

枝豆が美味し過ぎてなかなか残ってくれないというのが悩みのひとつです(笑)。

 

こちらは食用ハイビスカスのローゼルです。

ゆっくり着実に大きくなっています。

10月の収穫に向けて今年も150本以上栽培しています。

自家採種もずっと続いていて、年々母島に合ってきていると感じています。

今年もお楽しみに♪