「欧州における人権擁護のためのメカニズムとASEAN比較」のセミナーが、欧米の専門家を招へいして開催されたので、学生を動員して参加することに。もちろん、女性の権利擁護のメカニズムについても専門家に語ってもらおうと、気合いをいれて参加するのである。なんだか総会屋のジェンダー版みたいだなあ・・
↓法学部の学生がほとんど、でもわたしの学生が前列を陣取ってるのである
欧米での人権擁護の取組も、長い道のりがあったのだけれど、今はちゃんとレビューメカニズムもあるし、人権裁判所でも12000以上の事案がペンディングになってるほどの活躍ぶりなのだそうな。
他方、ASEANでは、やっと人権憲章が採択されたばかりで、まだレビューメカニズムはない・・・・さらに、憲章では、除外規定もあって、人権侵害が正当化される可能性が高いっていう批判もNGOから出ているのだ。
「EUの国の事例で、国内の司法手続きすべてを使い果たして、欧州裁判所でその当該国の判決がくつがえされた事案を紹介してほしい」と質問すると、2つ紹介があったのだけれど、両方ともに女性が軍隊に入ることを拒否されて欧州裁判所に訴えた事例だった・・・ので、ちょっとがっかり。まあ、今となっては、「女性が軍隊にはいれないなんて、そんな法律あったの?」ってかんじなのだけれど、その当時はまだ女性が武器をもって戦場に出ることに否定的な風潮だったのだろうなあ。
↓仕事が「待機期間」に入ってちょっとおちついたので、子どもたちにピンクのお洋服プレゼント
「そんなこともあったねえ・・・・・」って、女性に対する人権侵害を笑えるような時期がくるといいな。はやくくるように、がんばらないとな。