ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

ジェンダー学のテキストと格闘:静かな宿で

2015年11月10日 | 蘇州2015

 

宿とその周辺を散歩するだけの滞在・・・ちょっとは世界遺産でも見に行かねばと思うのだけれど。

教科書を書かないといけないっていうプレッシャーは、思っていたよりも重くて、自分が書く教科書を何千人の学生がこれから使うかもしれないと思うと、気合が入るのと同時に、「誰かやってくれ!!」って思うのである。日本以上にセンサーシップが強いカンボジアの国立大学で、そもそも、わたしの教科書が使用できるのかしら?一番問題になるのは、セクシャリティのセッションなのである。自分の講義のように好き勝手にはとてもできない・・・・・

↓部屋での仕事用に購入、カバーつきのマグ

ちょこちょこって読んでる仕事と関係のない中国の本では、「お前は頑張ればできる子なのだから、死にもの狂いでがんばりなさい」って母親に励まされる小さい息子(戦争直後の中国の話)がでてきて、母として、息子を励ますにはほめるしかない!って反省するのである。わたしはどうやら「父親」タイプで、「行きたくなら、学校には行かなくていいし、家で家事とかやっていいよ」ってすぐに言ってしまうのである。子どもなりに悩みがいろいろあって、学校に行きたくない時もあるんだけれど、それを日本語で伝えられないんだろうな・・・だから行かなくていいよって言いたいんだけれど。むつかしいなあ、息子には料理人になってもらいたいけれど、大学は世界の最高峰をでてもらいたいのだ。ハーバードとかケンブリッジを出て料理人になるって、とってもかっこいいとおもうんだけれど?いや、息子を送る前に、自分が行きたい。どこに投資するか、って問題だな。

↓宿にあるレストラン、結婚式とか会議のみの使用

↓部屋へ通じる小道

↓街を歩いてて発見、文物?文化保存指定?

 

蘇州で書いてるこの悩み多き本、ジェンダー学のテキストは、以下の構成になってて、各章5ページくらいでまとめてほしいという依頼・・でも、書き出すと、自分の講義で話していることをまとめたいし、重要なことはちゃんとコラムにして記述したいし、って次々欲張りになっていくのである・・・どの章も自分にとってはこれまでやってきたことを文字にして、講義をやってるみたいにまとめるってかんじで、誰かとなりに座ってタイプしてほしいと思うくらい。ただ、唯一とっても難しいと想定するのは、「男子と男性に対する暴力」のセッションかな。これはまともに90分講義をしたことがないのに、友達の要求に負けて(というか納得させられて)、国立大学のシラバスに無理やり盛り込んだのである。かなり画期的だと思うし、王立大学の先生には教えられないんじゃないかと想像するのだが・・・

 

Week

Topic

1

Introduction to the course, Gender concept and CEDAW

2

Brief history of feminism and activism in Asia

3

Intersectionality and patriarchy

4

Genders and Sexualities

5

Gender mainstreaming for sustainable development

6

Gender situation in Cambodia

7

Reproductive and sexual health

8

Women’s economic empowerment

9

Women in decision making

10

Gender gap in education

11

Gender based violence as a continuum of gender inequality

12

Masculinities and violence against boys and men

13

Gender based violence: Domestic violence and rape

14

Gender based violence: Human trafficking for sexual exploitation

15

Wrap up

 


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