12歳のレイプ被害者は、4歳と5歳のいとこ兄弟にレイプされた。
両親が不在の時、いとこ二人が遊びにきて、「ドアを開けちゃダメってお母さんに言われたんだけれど、いとこだったから開けた」ところ、二人がかりで手足をロープでしばられてレイプされたそう。
↓子どもたちをみてて、こういう話のことを考えると、複雑なのである
「二人が去ってから、こわくて震えてた。お母さんには、このことを言ったらだめだと思ったんだけれど、震えがとまらなくって、何があったのかを話すようにお母さんに言われて、正直に話した」
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母親は、すぐに警察に訴えたそう。
子どもがレイプの被害者である場合は、加害者が同じ家に住んでいなくて、母親が一緒に生活していたら(あるいは叔母など親族でもいいかと思われる)、母親が警察に訴える可能性が高い。カンボジア社会では、娘と母親の絆は強いから、母親が絶対的な信頼を子どもから得ていれば(多くの家庭がそうであるように)、母親に被害を話せる。
ただ、母親が警察に被害を訴えるかは、別問題。その文化的背景は、レイプ被害者が、加害者と結婚させられるケースがまだ多々あるため。特に、被害者が未婚の場合、「この子には将来がない」と考える両親が、警察や村長さんなどを間に挟んで加害者と協議して、加害者と被害者を結婚させてしまうのだ。
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今回インタビューしたレイプ被害者の子どもたちは、すべて親族によるレイプで、被害者の母親・父親が身内を訴えている。
10歳の被害者は、「将来お医者さんになりたい」という前向きな夢を持ってる。子どもたちの夢がかなうような環境作りをしていく責務を負っていることを、大人はちゃんと真摯に受け止める必要がある。