ジェンダーからみるカンボジア

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被害者インタビュー:レイプ

2014年01月26日 | 女性の自立

 

シェルターに保護されている、レイプの被害者インタビュー。

14歳の被害者は、向かいの家に住んでいる叔父にレイプされた。黙っているよう脅迫されたのだけれど、勇気を出して母親に被害を伝えたら、すぐに警察につれていってくれた。

「警察は男ばかりだったけれど、お母さんが一緒にいてくれたから怖くなかった。そのあと、病院に行って、みてくれたのは女の先生だった。」

将来は、医者になりたいという彼女。毎日シェルターで勉強しているそうで、「医者になるには6年学校に行かないといけないけれど、優秀だったら奨学金もあるし、がんばってね、将来お医者さんになっておばちゃんの病気をなおしてね」と言ったら、とてもうれしそうにしてた。

もう一人の被害者は、やはり14歳で、叔父にレイプされた。たまたま、両親が市場に行っている間に、叔父がやってきてレイプしたそう。「とても怖かったけれど、お母さんに言ったら、お父さんが帰ってくるまで待ってて、お父さんに知らせたらすごく怒って、すぐに警察に訴えた」

彼女は将来学校の先生になりたいそう。

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二人ともすでに1年くらいシェルターで生活している。はきはきしていて、笑い顔も見せるし、医者になりたい彼女はとてもしっかりと事実関係や自分の気持ちを伝えることができる。今後、彼女たちがどういう人生を送るかわからないけれど、早く自宅に戻ってふつうの生活に戻れるようになってほしい。

このインタビューは、被害者だけから情報を得ているので、なぜ彼女たちが家に戻れないのかわからないのだけれど、レイプ被害者の多くは、安全さえ確保できれば家で家族と過ごしたいと思う傾向が強い。まだ就学年齢だし、たくさんの友達と遊ぶ機会を得られるような支援が必要。