参議院主催で、国際人権法の報告義務に関する国際会議が開催されました。
ケニアからの出席者が、「国連障がい者の権利条約」について、ケニアとパプアニューギニアの経験について紹介する中で、「障がい者を主流化しなければならない」と主張されていました。つまり、技術協力案件などで、かならず障がい者の視点を盛り込むということ。
この前、森林保護を主流化させなければならないって主張している人がいて、「うーんぴんとこない」と思ったばかり。主流化は、はやりなのかな?
こういう文脈では、maintreaming より、integrating のほうがぴんとくるのだけれどなあ。
会議では、カンボジア人権委員会委員長のオン・ミエン・テン閣下もカンボジアの人権状況について意見を述べられました。新聞で名前はいつも見るし、超有名人だけれど、実際に会うのは初めて。刑務所の状況が改善されていることや、女性の権利保護のために政府としてがんばってるって(かなり理想論でしたが)説明がありました。質疑応答で、「世界経済危機の影響ですでに51,000人の女性が縫製工場の職を失っている問題について、今後重大な人権侵害につながる可能性もあり、どう対策を考えていらっしゃるか」と聞いたら、「職業訓練の機会を与えて、将来異なる仕事に就けるように支援することが肝要」との普通の回答。でも実はお話できただけで感激だなんていったら、仲間の人権活動家には嫌われちゃうなあ・・・・
以下は、ある出席者が引用した印象的な文章。
Law is a bridge between is and ought. (Edgar Bodenheimer)
法律がどこまで個人の自由を保護しつつ制限できるのか?