ミュージアム・ショップで買ったカバの置物 (2006.9.26)

2006-09-26 23:30:38 | Weblog

美術展には、比較的良く出かける方だと思います。旅に出ても、美術館、博物館には出かけることが多い。ただ一緒にでかける家人とは、見て回る、鑑賞するペースがまるで違う。さーっと通り過ぎるだけじゃないかという、確かに、出口のミュージアム・ショップの方が好きかもしれない。とは言っても、絵はがきを1、2枚を買うだけなのです。

写真のカバの置物(?)は、ニューヨークのメトロポリタン美術館で買ったものです。

 ざっと30年前、1978年のこと、勤続10年の休暇を強引に使って、2週間のアメリカ貧乏旅行をしたことがあります。むろん1$=360円時代。夜はグレイハウンド夜行バスで過ごし、ファースト・フードばかり食べていました。買ったものは何もない。ニューヨークでは、あちこちで路上ライブばかり聞いていました。 でもメトロポリタン美術館には行きました。ここの大看板をはじめ、チラシなんかに、このカバくんがいっぱい出てくるのです。ウイリアムという名前もついている。キャンペーン・ガールかマスコットという感じだった。

紀元前1900年代、ナイル文明の頃。カバは神そのものか、幸せをもたらす神のお使い。王の埋葬地からの出土。陶器製で、うわ薬がかけてある。デザインもいい。色もエジプト・ブルーといわれる色で美しい。
ミュージアム・ショップでは、レプリカ・置物のカバ君の大小がいろいろ売られていた。かっこうのお土産・記念品だ、ほしいなあ。買えなかった、高くて買えなかった。

その後、10年ほどして、仕事で海外にいくようになった。1$=100円台で、ふところも多少豊かになってのニューヨーク。しかし出張には、自由時間はない。それでもメトロポリタン美術館に駆け込み、ショップでカバ君に再会。迷わずゲットした。10年後のリベンジみたいな心境だった。

今、包装箱を見ると、価格は、49.5$(1$が360円なら17820円、1$=100円では4950円)だったのだ。しかし、その後も何度か出張したのだが、このメトロポリタン美術館をゆっくりみたことはない。カバ君を買ったら、“すべてクリア”の気持ちではないのだが、出張には時間がないのです。

 左のふたつは、大英博物館で買った。

ロンドン出張時には、大英博物館。そこにも、ほぼ同じカバ君があった。ここでも買わずにすまされない。 その後他の場所で見つけたことも、買ったこともないのだが、新しいカバ君に会ったら、必ず買ってしまうでしょう。

カバ君の出身地はエジプト・ナイル文明。エジプト現地の博物館のミュージアムには、必ずあるに違いない。行ってみたい気持ちはあるのですが、もうだめでしょう。

 【おまけ】
*だいぶ前の話。日本のデパート(三越本店?)に世界のミュージアムから商品を集めたミュージアム・ショップができたと新聞に載ったことがありました。このカバ君も日本で買えるのかも知れません。

 大英博物館の絵はがき

*ニューヨークでも、ロンドンでも、ナイル文明のカバ君の本物を見た記憶がないのです。忘れてしまっているのです。例えば、展示されている本物の大きさとか、全然記憶にないのです。