先週末の土曜(11月28日)は、春日部市立図書館まつりに出かけることに決めていました。一年に一回の廃棄図書放出日です。
10時から解禁、9時40分頃に行って並びました。出合わないように念じていた役所や教育委員会のエライさんの姿が今年はなく、大売出しに並ぶおばちゃん、パチンコ屋開店時刻に並ぶおっちゃんと同じように顔をあげていました。
*ケーブルテレビ局ですが、せめぎ合いをカメラが狙っています(春日部市立図書館、不要本放出テント)。
ちょこちょこと拾って、次に移動です。埼玉県の図書館まつりに移動です。
県の図書館まつり、正しくは<図書館と県民のつどい・埼玉2009>です。
わが町は、埼玉県の東の端です。県のイベント情報なんか届きません。たまたま2,3日前に大宮でポスターを見かけたのです。
<~大学図書館のお宝お見せします~太宰治からファーブルまで~>のコピーにひかれました。
埼玉大学はファーブル自慢の大学です。おまけに<帰ってきたファーブル・コレクション>と印刷されています。 こりゃ必見だなと思ったのです。
昆虫記のアンリ・ファーブルです。埼玉大学には、奥本大三郎先生がいました。
もちろん廃棄本放出イベントもあるに違いないと思ったのですが、もう完全に出遅れです。
浦和駅を東口に降ります。すぐにポスター掲げて立っている女子学生さんに遭遇します。
<こりゃあブログ向き>と写真を撮ります。<会場は、パルコの10階です>と教えてくれました。知っています、パルコの8階は図書館、9階は市民活動センター、10階は浦和コミュニティセンターの官民複合ビルです。
10階では、イベントの公立図書館の部屋、高校図書館の部屋、大学図書館の部屋があって、それぞれ趣向をこらした展示・イベントをやっていました。
めざすファーブルの昆虫記は、大学図書館の部屋です。全国各地から展示要望があって、帰ってきたのだそうです。日本初翻訳本や原書の展示があります。ガラスケースの中で、手にとることはできません。ただ眺める、それだけのことです。
図書館司書さんとファーブル古書談義ができるほど通じていません。
*ファーブルが昆虫記を書いたのは、59歳から87歳の間です。
立教大学図書館の<太宰治と埼玉、自筆原稿>、城西大学の<国勢調査の歴史資料>、女子栄養大学の<栄養学と香川綾>に立ち止まってきました。さらに、国立女性教育会館<女性アーカイブセンター>の女性問題の新聞スクラップ提供サービスも知りました。
大学図書館、市町(公立)図書館のお宝展示を毎年やっているのかどうか知りませんが、不用本放出よりいい企画だな、と感じました。不用本放出の人出もそうですが、まだまだ皆、本が好きなのです。
【おまけ】
*不要放出本拾い今年のベストワンは、この本(1991年発行、18年前発行ですが、とてもきれい)です。家人には内緒ですが、2冊目です。
* 春日部市立図書館の放出では、ひとまわりだけで、7,8冊を拾い上げ、吟味し元に戻す時間もなく持ち帰りました。今年のベスト・ワンは、<地球ってすばらしいですね;吉良幸世著>です。むろん、わが家2冊目です。誰かにさし上げ用です。
* 自由学園のたぶん<理科の先生>でしょう。1989年に3ヶ月間のアメリカ・ヨーロッパのスケッチ旅行記です。
* でかけている所が、私の行きたい所と重なるのです。<ソローのウォールデン>、<ファーブルの村>、<セザンヌの山>、<パスカルの山>、<セルボーン>・・・・、ナチュラリストさんであることがわかります。
* 田舎の男の子は誰でも昆虫好きです。私が長野に家出していた4,5年前に、女の子にも昆虫好きがいることを知りました。私より、はるかにすごい昆虫好きさんでした。どうしているかなあ。ファーブルの昆虫記、こんなブログを書いています。<ここクリック>