那智山宮マンダラを片手に2時間の熊野古道ちょっと体験(南紀の旅④)(2011.6.20)

2011-06-20 10:43:01 | Weblog

*初めて見る那智の滝です。

 マンダラは曼荼羅です。精神世界の図解ガイドでしょうか。なかなか言葉で表せない時、図で表すとわかりやすいことがあります。図に書いて考えてみるというのは,今も同じ“できるビジネスマン”の技です。このブログのタイトルでもあります。

*“那智山宮曼荼羅”。右上は那智の滝、下は浜で補陀洛渡海船で海にでて行く話。平安時代の那智山宮参拝ガイドマップです。

 平安時代に作られた熊野に精神のよりどころを求める旅に誘うガイドマップが“那智山宮曼荼羅”です。ワタシも曼荼羅を頼りに、浜(JR那智駅)から山に向かって那智の滝まで2時間ほど歩きました。少しだけ熊野古道体験です。

 まずJR那智駅前にある、浜の宮王子と補陀洛山寺よって古道がスタートです。

 熊野古道には、ところどころに**王子と名付けられた場所があります。古道(ルート)の目印、一里塚のようなものでしょう。今、古い小さな神社や宮跡とか野仏がまつられています。

 浜の宮王子という古社とお寺が神仏習合・社寺一体になった補陀洛山寺(ふだらくさんじ)がありました。裏山には、いわくのありそうな苔むした供養塔や五輪塔が少し傾いています。補陀洛(ふだらく)は、観音浄土です。この地は、老いた僧が南の海の彼方にある観音浄土を目指して船出するところです。自死です。自らの身を犠牲にして人々救う究極の苦行です。

 60歳になった僧侶は、中からは開けられぬ補陀洛渡海船に乗って海に出たのです。平安時代初めから江戸時代中期にかけて行われていたと解説板にありました。

*この船に乗せ外から釘を打ちつけます。本物の船は極楽浄土に向かい残っていません。最近、復元された船が展示されていました。

 古道は、民家集落の間の道であったり、里山といっても、森の中に入ったりしながらゆっくり登っていきます。

 いくつかの供養塔や王子が、往時をしのばせます。そのたびに手を合わせていきます。

 出会う里の人があいさつしてくれます。私らも返します。心豊かな里だな、と感じます。クルマに出合わない道の真ん中を歩きます。

 そうして1時間半ほどして、大門坂にでます。

*ここから大門坂、バス停があります。

 那智の滝観光のバスは、那智の滝すぐ前まで入りますが、少し気持ちに余裕のある人は、定期バスを大門坂でおり、ここから歩きます。ここまで、誰も歩いている人はいませんでしたが、ここから、若い女性の一人旅さんら3グループほどに会いました。

*大門坂途中です。

 大門坂を30分ほど歩いて駐車場に着き、お土産屋が並ぶ参道にでます。かなりの人がいます。もう熊野古道のムードはなく普通の観光地です。

 娑婆に戻ったというか、いつもの俗世間をさすらいます。

*立ち並ぶお土産屋さんのひとつ。那智黒石の店。同行の家人が那智黒の硯を買いました。

*茶屋に立ち寄り葛餅を食べました。ここで初めて那智の滝を遠望します。

*石段の参詣道。右がお茶屋です。

 梅雨入りのシーズンオフ、6月10日の金曜日でしたが観光客がいっぱいの熊野那智大社、隣の青岸渡寺につきました。

*ガイドブックに必ずある写真。ここには“シャッター押します、無料です”という写真屋さんがいました。ここから下って那智の滝に向かいます。そこには“那智御瀧・飛瀧神社”があります。

*見事な瀧です。平安時代から変わらぬ姿でしょう。しばらく見ていました。

 

【おまけ】

*今日のおみやげ

*滝にもう少し近づくためには、100円の拝観料が必要です。入場券がわりに延命御守”(左)をくれました。“延命”はもういらないですね。右は、直径9㎝ほどの小皿。滝の水をすくって飲む用でした。黙ってお皿を持ち帰ったのではありません。お持ち帰り下さいと書いてありました。念のため。

*朝、新宮駅からJRで那智駅に着いたのが9時39分、それから歩いて、帰りは滝前を14時過ぎに出るバスに乗りました。わずか20分程でJR那智駅に戻りました。


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1 コメント

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自然数の曼荼羅 (レンマ学(メタ数学))
2022-08-19 10:51:53
≪…図で表すとわかりやすいことがあります…≫から、数の言葉ヒフミヨ(1234)の≪…マンダラ…≫を、〇の臍マンダラと〇の十字◇の和合、それに刀模様のながしかくにイメージしたい・・・
 すると、数式、方程式、√、+、-、×、÷、=、などの計算符号と十進法の基における西洋数学の成果の e π i ∞ 1 0 との繋がりで、桁表示の数の言葉ヒフミヨが分かりそうだ・・・
 この風景は、3冊の絵本で・・・
 絵本「哲学してみる」
 絵本「わのくにのひふみよ」
 絵本「もろはのつるぎ」
  
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