春日部市役所から月初めに配られる“広報かすかべ”を丁寧に読むことは、あまりありませんが届いたらすぐゴミ箱でもありません。そのまま貯めています。
“広報かすかべ”の4月号には、ちょっと丁寧に読んだ記事が2本ありました。
ひとつは、今年(平成22年)度の予算です。
昨年10月だったか、“緊急財政健全化計画が発表されていて、12月頃に、このブログにも書きました。<ここクリック>
結局いったいどのような歳入歳出の予算になったのか関心があったのです。私にも、市は税収不足で前年度の3割とか4割カットになると聞こえていたのです。
でも“広報かすかべ”には、1ページ目から本年度施策・施政方針が何もなかったように並んでいます。財政健全化計画・・・ってなんだったのか。しかし、よく見ると下の方に、前年までの施策で見直した事業が小さな活字で並んでいます。これを活字どおりに受け取るとすると、市民生活への直接的な影響もありそうに思います。
春日部市役所流の仕分けがなされたようです。“広報かすかべ”から、詳細はわかりません。
新聞各紙が報道していた<市民による春日部市の財政白書>の報告会が昨日(4月29日)にありました。いささか固いテーマのイベントでしたが、会場は、100人近くでいっぱいでした。久しぶりに講義室でゼミを受けている感じでした。
埼玉県40市中で、財政健全度が最下位(武蔵野銀行研究所の比較手法)である春日部市財政の20年間のデータを埼玉県40市と比較して分析されていました。東洋経済誌、日本経済新聞の分析評価も、春日部市財政はよくないことを発表してるようです。
目に見える課題は、歳入不足・市債依存が続いていることです。この日の白書報告は、現実を知るというのが趣旨で、それでどうするかには踏み込んでいません。そのことを、後半の討論の中で熱く語った人が何人かいました。
もうひとつ、“広報かすかべ”4月号で丁寧に読んだのは、春日部市自治基本条例が、4月1日に施行されたという記事です。
近年、自治基本条例が、あちこちの市町で制定されていますが、その意味が、いまひとつよくわからないのです。“広報かすかべ”は、市民向けに、“これからの市政運営やまちづくりは、行政と議会だけでなく市民も担うようになります”と解説しています。
報告会の中では、これからは、行政・議会・市民が三権分立のようになっていくので、行政=議会と市民が対立軸のままではいけないのだ、との話もありました。条例を作って、それを規定していく流れが、日本中にあるようです。
市民も役割りを持つ、それはすなわち市政に、市民も責任を負うことです。そういう時代に、次第になっていくのでしょう。