蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

秋田県藤里町、連続、小学生殺害事件。犯人を速やかに逮捕し、死刑に処すべし!

2006-05-20 19:45:55 | 時事所感
 5月19日(金)終日、雨。気温、15~18度。

  NHK、9時のニュース。またまた、小学生、米山豪憲君(7歳)殺害事件の報である。

 首を絞められて、普段は人通りの少ない道路わきに仰向けに転がされていたという。
 しかも、去る4月10日には、豪憲君の一軒置いた隣の畠山彩香ちゃん(9歳)も行方不明になったところを、今回、豪憲君が発見された、2キロほど離れた川原で溺死体として発見されたという。

 所轄警察は、未だに頑強にも、彩香ちゃんは足を滑らせて溺死し流されたものだとの事故死説を変更しようとしないらしい。

 彩香ちゃんが亡くなった日、気温は7度だったという。しかも川や水遊びが嫌いだったという。足を滑らせてという、川岸はめったに人の近づかない場所という。
 そんな状況でありながら、何故、所轄警察は安易に事故死と断定してさっさと片付けてしまったのか。秋田県の藤里町あたりは、平和な田舎町でめったに殺人事件なんか起きたことがなく、どこかの経済大国同様平和ボケで、目立った外傷もない少女の遺体を前にして、「これってもしかして殺人事件か?」なんて想像もできなっかたということか?。

 だとすれば捜査機関として何と鈍感なんだ!。これだけあちこちで日常茶飯事のように子供が殺される事件が相次ぎ、わがコソ泥さえめったに出もしない、山家の隠居の回りでさえ、小学生から中学生まで親が付き添っての集団登下校している昨今、春まだ浅く水の冷たい川での水死を禄に調べもせずあっさり水死と片付ける想像力のなさは、捜査機関としての能力如何を、先ず問いたい。

 このとき、事件性を頭において、聞き込みその他をただちにやっていれば、今回の豪憲君の事件はまだ起きていなかったかもしれないのである。

 所轄警察の対応に納得のいかなかったらしい彩香ちゃんのお母さまは、彩香ちゃんの可愛い笑顔いりの手作りのポスターを作って、其処此処に貼って歩かれ、何か手がかりがないかと探されているという。

 一体、これで警察は何のために国民の税金でのうのうと飯をくわせてもらっているのか?と声を大にして言いたい。

 NHKも警察様にご遠慮してか連続殺人事件とは、口が裂けても言おうとしない。警察が言わないことに対して疑問のコメントもしようとしない。そんな頭で、天下のNHKの入局試験によくも合格できたものだ。

 だが、まともにものを考える人間がみたら、一軒隣り同士の子供が僅か一ヶ月一寸の間に二人も死んで、その内の一人が絞殺されたことが明らかになれば、二人の死が無関係と誰が考えるだろうか?

 私は、今日の豪憲君が絞殺と判明した時点で、所轄警察署長は直ちに、彩香ちゃんの死を事故死と認定したことを一旦、取り下げ、改めて殺人事件として、豪憲君殺人事件と一体として捜査すると、率直に発表しないのか、その不誠実さ、無神経さにハラワタが煮えくり返るような怒りを覚える。

 同時に、これは先ごろ報道された栃木県の少年3人だかによるなぶり殺し事件の際にも思ったことだが、事件の被害者家族が所轄署に事件性を訴え捜査を懇願しても、何だかんだと言って捜査を受け付けようとしない場合、公安委員会へ申し出ることはできないのだろうか?

 警察のお目付け役、建前は市民の代表であるはずの公安委員様がこういうときこそ、迅速に動いてくれるのでなければ何のために高給を食んで鎮座ましましているのだ?
 不勉強なマスコミもちっともそのへんをつつこうとしないのは何故なんだ?

 とにかく、私は、これは連続殺人犯の仕業だと確信する。そして、警察がとっくに地べたにおっこちている面子に固執しいまだにモタモタしているようなら、間違いなく第三番目の被害者が出ると見る。

 犯人は、これまたきっと被害者の近く住んでいて、今頃、ニュースTVをみてニタリニタリとほくそえんでいるに違いない。
 「どうだ!俺様ってすごいじゃないか?世間の馬鹿親どもこれだけふるえあがらせてやったぜ!」と。
 全くすごい光景である。小学校の前は、我が子を迎えに来た保護者の車でいっぱいである。
 こんなことがいつまで続くのか?。ここはイラクではないはずだ。
 子供が白昼堂々と、一人でも安心して登下校できないような国が、文明国で法治国家といえるのか?

 政府自民党は、こんな事件は馬耳東風で、何のために誰のためになるかも判らない「共謀罪」とかの成立に躍起になって強行採決にうつつをぬかしているありさま。

 そんなことより、何度でも言う。「刑法改正が、現下の急務ではないのか?、殺意をもって人を殺したら、一人だろうと何人だろうと、即、原則死刑!に処する。」と。
 
 先日もTVの朝スパで、長野の馬鹿親子が、インターネットで自分の父親・祖父を殺してほしいと記載したのを、茨城の低脳男が見て、「あいよ、いくらくれる?、200万円。OK」とばかりに、茨城くんだりから、のこのこ車ででかけて、縁もゆかりもない寝たきり老人を、持参のハンマーで叩き殺して、首尾よく金受け取って、帰宅して、女房相手にご機嫌でビール飲んで平然としていた殺人犯の話をしていたが、世間の皆様は、これだけ毎日、毎日殺人事件を視聴していて、なんともおもわれないのでしょうか?

 全てこれ、先ず第一に刑が軽いためではないでしょうか?。3人以上殺さないと確実に死刑にならないなんて、全く冗談やめてくれだ!。私の命がいくら、もうこの世に用なしの山家の隠居とはいえ、殺人犯の三分の一だなんて!。「そりゃあんまりな。」と言うものだ。

 社会が悪い、教育が悪い、親の育て方が悪い、マスコミが悪い…そんなことをことごとく良くしてからなんてのは「百年河清を待つ」ようなものではないだろうか?
 それより、何より先ず「刑法改正!」これをやってみてからではないのか?

 私には、目の中に入れても痛くない可愛い孫が二人いる。その子達がこんな目に遭わされたらと思うと、いてもたってもいられないのである。ご遺族の気持ちを思うとたまらのである。

 所轄署の署長や捜査官には、子も孫も一人も居ないのだろうか。それとも我が子、我が孫は別で、他人様の子や孫など、生きていようが殺されようが。「あっしらにゃあ、関係ござんせんことで!」と嘯いて、木枯門次郎もどきに銜え楊枝でも吹き飛ばそうってのかい?

と、思うこの頃、さて皆様はいかが思いでしょうか ?

ー追記ー

 5月20日、能代署は、4月に水死した同小4年、畠山彩香ちゃん(9歳)の死因についても、豪憲君殺害事件との関連を視野に再捜査に乗り出した。(読売新聞、5月20日03時14分更新)と、報じられた。

 私が、今暁、1時58分、上記の記事をUPした時点では、このニュースを知らなかった。ゆえに、現時点で読み直して見ると、少々言い過ぎた面もあると感じている。しかし、捜査機関としては、遺族が警察の断定した事故死という死因に納得していなかった以上、事件性の有無について慎重な取り組みをすべきだったと言う点については、厳しい見方を変えるつもりはない。

 今朝のサタデイモーニングのコメンテイタターの一人が、藤里町と同じ郡の出身とかで、同地を良く知っているが、とても長閑なところで、あんなところでもこのような事件が起きるとは、驚いたと話していた。

 能代署の捜査官にも、同様な思い込みというか、感覚があったことは否めないのではないか?

 そうは言っても、捜査機関は素人集団ではない。専門家集団なのである。ゆえにどのような事件に対しても、謙虚に、先入観を持たず、関係者の言い分や見方にも、丁寧に耳を貸して、今後の捜査に当たってもらいたいと願う次第である。