蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

平成の山姥!とお姫様

2021-10-22 00:42:16 | 時事所感
 いよいよ、眞子様のご結婚が本決まりのようだ。

 ところで、この間の報道から知る限り、何とも言えないもどかしさを感じるのは私だけだろうか…。
 
 何か得体の知れない山姥が溺愛する一人息子に、そうとは知らず愛し合ってしまった初心(うぶ)なお姫様がみすみす絡めとられれていくような、危うさというか無惨さというか、そんな思いがしてならない。

 これが全くの身寄りの無い高貴なお姫様ならまだ理解できる。
 だが、そうではなく天皇陛下の姪御様なのだ。
 そのお姫様がみすみす白昼、一億2千万かの目の前で絡め取られようとするのを、国民の誰一人として止めることができないとは…。
 
 この日本国憲法下のなんという無力さというか虚しさではないか。
 いな、憲法以前の今この国の大人達の知恵のなさというべきだろうか…。

「コロナ緊急事態宣言」と太平洋戦争「開戦の詔勅」

2020-05-26 00:32:16 | 時事所感

 本日、ようやく日本全国を陰鬱な気分に陥らせていた緊急事態宣言が解除された。
この間コロナ肺炎に苦しみ亡くなられた方々には心からご冥福をお祈りいたします。
しかし、我が身としては正直、ようやく雲間に青空を仰ぐ気分。

ところで今回の日本全国を閉じ込めたコロナ禍に対して安倍総理自らが私たち日本国民に宣した「緊急事態宣言」を聴いて、
私は何故か「あれっ、これって何かに似てるな…。そうだあれだ。先の世界大戦に際し昭和天皇が宣した「開戦の詔勅」だ。

一国の指導者が、全国民意向かって、一体となった覚悟と行動を求める…。
もっとも「開戦の詔勅」については、当時生まれたばかりの私は、その後の我が運命を劇的に変えたそれが、
いかなるものかその意味を知る由もなかった。

だが、当時、多くの国民は拍手喝采、歓呼の声を上げてこれを迎えたという。
私たちの祖父母が、この詔勅を前にしたときの反応について、故ドナルド・キーン著「日本の戦争―作家の日記を読む」によれば、
伊藤整は、日記とエッセイの両方で開戦を喜び、予想されるアングロサクソンの壊滅に期待をかけた。
高村光太郎、斎藤茂吉、吉田健一等々皆同じだったという。
戦争は、天災ではない。国家と国家が正気で相手が「参りました。もう抵抗は止めます…」と音を上げるまで殺戮しあうのである。
それを承知で、一般の我が祖父母をはじめ、当時の一流の知識人と言われる人々までもが、嬉々として歓呼の声をあげ喝采を叫けんだ。

ところが、今回のコロナ禍は、幸いにも我が国においては、千人を超える犠牲者を出すまでにも至らずに過ぎようとしている。
このコロナ禍に対しては、世界各国が我が国同様、緊急事態宣言をして当該国民の行動を規制し収束をみつつある。
この間、まさに全世界が一体となって取り組んだ観がある。

 ならば、このようないわば天災とも云うべきコロナ禍に対しては、世界中が一体となった行動により、
その災禍を最小限に押さえ込みながら、何故人間同士が、国同士が、白昼堂々正気ではじめる戦争を止めることができないのだろうか…。

 まさにコロナ禍よりも恐ろしく、かつ不可解なのは人間の心ではないか…。

NHKスペシャル―自衛隊30年の変貌―を視る 

2019-04-21 00:30:43 | 時事所感
   
2019.4.20(土)

 国民世論の割れる憲法9条の縛りの中で、その時次第、自己都合のアメリカからの強い圧力の下、どう応えればいいのか、呻吟する自衛隊の実態が僅かに身近に感じられた。
 
 日本国憲法について、今日までさまざまな議論を聞いてきた。だが煎じ詰めてみれば、わが祖父母の世代が、成り行き任せの貴方任せの集団妄想、迷走の結果、戦前には予想もできなかった壊滅的な国家破綻。
 その反省の上にもう二度と戦争はこりごりと先のことは深く考えずに、疲労困憊、面倒なことはアメリカさんが任せておけというのならそれも結構なことと戦力不保持、アメリカ任せの新憲法を有り難く押し頂いて、今日まで金科玉条としてきたのではないか。

 ところが当のアメリカ。戦争終結当時は、小さい癖して向こうっ気ばかり人一倍、死ぬまで音を上げない薄気味悪い民族の牙だけは抜いてしまうつもで、お前達は何もしなくて好い、悪い乱暴者が現れたら俺様が片付けてやるからと、空約束はしたものの、あれから半世紀あまり、世は移り時の過ぎゆく中で、力任せに世界中のあちこちに広がりきった縄張りに、中国、ロシア、アルカイダの跳梁跋扈に手が回らず、今やあの約束が眼うえのたんこぶになったのだ。
 そのあげくが自分が押しつけたことなどとっくのとうに忘れ去り、俺が困っているとき助っ人にもこないなら、おまえのことなどどうなろうと知ったことかと手のひら返しだ。
 
 こんな状況の中で、優柔不断の無責任なその場しのぎの政治屋の下、下駄を預けられた自衛隊幹部諸官の苦悩はもとより、中途半端な位置づけの下で黙々と命令に則して身を挺しなければならない自衛隊の皆さんに何とも言えないすまなさのような気持ちになったのは私だけだろうか。

 あらためて周囲を見渡せば、米日韓の三国同盟のはずが、今や肝心の韓国は、なにかと言えば我が国を目の敵だ。いったい韓国の文大統領、あのごろつき無法者金なんとかになんでああまで手を揉みすりよろうとするのか…。理解不能だ。
 そしてその後ろにでんと控える共産党大帝国の中国。一時は尖閣諸島を一のみにしようとしていたのを、なんとか前・現大統領の尖閣は安保条約の範囲内とのお墨付きで、今は少し様子見の体。だが、何、また少しアメリカとの貿易戦争がおさまったなら、またぞろいつ牙を向けてくることか…。
 さらには北のロシアとは北方領土を挟んでの対峙。

 こんな状況に今の我が国憲法の何と現実離れしたことか。

 正真正銘の独立国なら、自分の国土・先祖伝来の縄張り、そこで暮らす我ら同朋家族。自らを守る気概がなくてどうするのだ。
 
もうこのあたりで、今日の世界の現実を直視し、国民全体で憲法改正について真剣に議論すべきではないか。

 私は、自国のことは国民全体で守る覚悟を明記すべきだと考える。その上で、アメリカとの安保条約は一度白紙に返して、改めて真に対等なものと改定すべきでは。

 このことにより沖縄の不公平不当な負担も解消できるのではないだろうか。それなくしては今問題の普天間基地の問題、辺野古埋め立ての理不尽なゴリ押し問題も解決しないのではないか。

 日本が真に自立した憲法を持ったとき、改めて国連加盟諸国に現行の常任理事国制度の不合理を訴え、日本も実力参加を表明し国連警察機構軍の常設強化を主張し真に国際紛争の早期解決に資することを目指すべきではなかろうか。

 私の憲法改正論は、あくまでも国連平和維持機構の強化策と一体としてである。そのことが現憲法の前文の掲げる理想を実現する一歩になると信じる。

特捜はどこへ消えた!?―安倍総理周辺への疑惑!?

2017-05-31 22:35:46 | 時事所感
2017.5.31(水)

 私、山家の半隠居。75を過ぎた現在、日々の世情。どうなろうと半ばどうでも良いように思えてきた。
 我が身一つ。腰廻りの筋肉の凝り固まりだけが苦痛のたねの他はどこといって悪いところもなく、まことにお天道様に申し訳ないような毎日。この先まだどれだけ生きていかなくてはならないのか…。
 こんな日々の楽しみは、周囲一面の緑の雑木林で好い鳴き声を聞かせてくれるウグイスや名も知らぬ小鳥のさえずり…。

 とはいえ、新聞を手に取れば、TVのチャンネルをまわせば、嫌でも目に、耳にとびこんでくる籠池に続く加計学園問題。

 籠池の方は、10億円程度の廃棄物の埋め立て地で所管の近畿財務局が処分にこまっていたようないわばちっぽけなゴミくずみたいな、けちな話だった。

 だが、今回の加計学園の方はケタが違う話だ。こちらはどうやらもっと根が深く構造的のようだ。
 安倍総理閣下と随分古い頃からの刎頸のお友達、加計学園理事長・加計孝太郎氏。10年前(?)とかに獣医学部新設を目論んで、当時の獣医学部協会の理事長のところへ相談に来た。その際、理事長は、今、獣医は飽和状態で新設は必要ない、ところでその新設にいくらの費用を心づもりしているかと問えば、その答えが50億とのこと。貴方それは一桁違いますよ。500億以上はかかりますよと答えたら、びっくりしてその場はひきさがったとのこと。

 その500億以上も要する施設が、今や、安倍総理の鶴の一声で、加計学園の負担はほとんどゼロの状態、国や県の特区補助金とかで実現の運びとか…。

 そして今、獣医学部新設の所管官庁、文化省の前次官の「総理のご意向」横やり証言。この前次官氏の日頃のおふるまいにも、まさかこんな方が思うような記事がばらまかれているようだが、それとこれ、どだい問題のレベルの違う話だ。
 ズカズカと本来立ち入り禁止の領域に、傍若無人に足踏み込んで、思わぬところから飛び出してきた番犬に足首噛みつかれて、悔し紛れにどぶ水ぶっかけたようなものではないか。

 訊けば安倍総理と加計孝太郎氏。昔からのゴルフ友達。ならば、けちな話し、ご一緒にプレーをお楽しみの際、その経費は割り勘となさるのだろうか…。まさか総理のご意向で500億円以上のものを濡れ手で粟といただきながら、今日の勘定はこれほどと請求できるものではあるまい。

さらに云えばこれほどの便宜供与を受けながら、いくら刎頸の友の間柄だろうと、只で済まないのは自明の理ではないか。

そこに天下の特捜は、何の疑も持たないのだろうか…。検察は何のために、誰のために飯を食っているのか…。

 安倍総理には、実父故安倍晋太郎氏の政治団体を引き継ぐ際の政治資金について、さまざまに疑惑が云々されたこともある。
 それおも時のたつ間にうやむやだ。

 隣国、韓国では、昨日までの大統領が、年来の親友に便宜を図ったという疑惑で、いまやその身を拘置所に収監され、名おも呼ばれず番号で点呼され、判決を待つ身。韓国検察のなんと秋霜烈日、苛烈なことか!

 それに反して我が国検察。かつては昭和の今太閤、田中角栄元総理をも有罪に落とし込んだ鬼の特捜。
 だが今、咳としてその影もなし…。そんなに今の我が国、悪人は一人もいないのだろうか…。
 それにしても、その場しのぎで憲法を小いじりしてお茶を濁そうとはかる一方、先の大戦の犠牲者を弔うための旅に、大震災に各種災害に打ちのめされた人々の悲しみ苦しみに寄り添われようと、一所懸命に象徴としての勤めを果たされ、心身を消耗されての有終の美を全うされんがための天皇退位の願いおも、天皇の真意に添おうとはせず、この場しのぎの誤魔化しで糊塗しようとする傲慢さはどうだ!

 こんな総理を国民の過半数以上が支持するご時世。かつては世界に冠たる光輝ある大日本帝国は今や昔、愚人の群れと化しつつ亡国の淵へと堕ちゆくのでは…と思うは、山家の隠居の妄想だろうか! 嗚呼!やんぬるかな!

北朝鮮、金正恩狂気独裁帝王の命運やいかに!?

2017-04-03 22:09:08 | 時事所感
22017.4.3(月)

 今夜、夜のNHK(BS1)のニュースで、北朝鮮が近く「我が国の宇宙開発の成果のほどを見せる。世界は驚くだろう…」と、報じた。

 いよいよ米大陸に届かんとする「大陸間弾道ミサイル?」の発射実験にかかるらしい。 
 だが、この通り発射したら、その瞬間さしもの金正恩狂気独裁帝王は、その成果をみることなくこの地上から抹殺されているのではないか…。

 二丁拳銃トランプ大統領が、これ以上舐められて黙っているはずがあるまい。
 アメリカはすでに中国との間で、北朝鮮の金正恩のみを抹殺するいわゆる「斬首作戦」について暗黙の了解をとりつけているのではないか?
  
 これに呼応するかのごとく、我が国は、駐韓大使と釜山総領事を韓国に戻す決定をした。
 ことは、5月9日、韓国大統領選の前に決するのではないか。親北の最有力候補、文在寅候補が大統領に就任する前に。

 そしてもし、これが見事成功すれば、今、急落しつつあるトランプ人気が、一気に回復するのではないか…?
 そのためにも、「斬首作戦」の断行は、トランプ政権の起死回生策として是非ともやらなければならいこととなっているのではないか…。果たして、結果はいかに…?

「森友学園」に明け暮れの―脳天気な国会議員!諸氏に贈る賛歌(ザレ歌)―

2017-04-01 20:58:30 | 時事所感

2017.4.1 (肌寒き小雨ふるエイプリルフールの日に)

 もう何ヶ月続いているのだろうか…。新聞もTVも連日、「籠池、財務省、昭恵夫人、近畿財務局、メールやりとり、教育勅語、100万円寄付貰った、贈った覚えない、忖度、…」等々。いい加減うんざりだ。

 産業廃棄物がどのくらい埋めてあるのか薄気味悪い余剰国有地。所管の近畿財務局が処分に困っていたというお荷物。
 そんなお荷物地所に、教育勅語を金科玉条として、時の政府に忠良な大日本帝国臣民の再生を意図する?小学校を創ろう。そのためには当該土地をお安く譲ってくれないかとのお話。

 聴いてみれば、今を時めく安倍宰相閣下の令夫人閣下が名誉学園長とのこと。
 こんな結構なお話をどうして粗末に扱えようか…。
 その結果、あれやこれやと知恵を絞っての時価の10分の1にとかのお安い買い物。

 この問題がひとたび漏れるや、盤石不動の安倍政権を攻めあぐねていた野党の面々。得たりや応とばかりの鬼の首。
 連日連夜の重箱突きの針の先。空っぽ脳みそ爪楊枝。
 
 そんな暢気な、目の上たんこぶ日本に、1発ドーンとかまさんと、日本海の秋田沖。ドングリ頭の狂気3世独裁者。ミサイル3発ぶち込んだ。

 ところがどっこい。嘗て一度は世界に冠たる大日本帝国の末裔は、今やトランプ二丁拳銃大統領の安保の傘をいいことに、蚊が刺したるほどにも動じない雪積む里の六地蔵。

 嗚呼!今や、大八洲、瑞穂の国は、お祭り囃子の御神輿のせてザンブリと、太平洋の水底か…。

“トランプ旋風”の意味するもの!?

2017-02-22 00:00:00 | 時事所感
2017/02/21(火)

 トランプ旋風が毎日世界を吹き荒れている。この旋風に煽られてか、EUのジャンヌ・ダルクとも目すべくメルケル首相の敗色が報じられている。
 
 今や世界中が、自国第一主義こそが正当とばかりに、臆面も無く露骨に、かつは声高に主張し始めた。
 トランプ大統領が自国第一主義を主張して、大方の予想を覆して当選したのも、思えば故無きことではなかったのだ。

 アメリカは、産業構造、経済の急激なグローバル化にともない自国内の多数の失業者を出しながら、その人々の痛みをホローしないまま、戦後絶え間ない外国への軍事介入をしてきた。すなわち、反共、民主化のイデオロギーのために…国民の生命と国富を蕩尽しつくしてきた。
 これは、反面では、東西冷戦の表面的な終結で余剰となったアメリカの軍需産業のはけ口としてではなかったか。
 アフガン介入からイラク戦争。そのあげくのISの跳梁跋扈。テロと難民の欧州への怒濤のような拡散。

 こうした状況のなかで、今、世界中の人々が、一度立ち止まって、それぞれの国家の枠の中でお互いの関係がどうあるべきか、考え直してみようということではないだろうか。

 我が国においてもそうだ。
 自国の防衛を日米安保条約の下、いつまでも大船に乗ったつもりでいるのはどういうものだろうか…。東西冷戦の終結で、今や、アメリカは日本をその傘下にしっかりと、これを無力化して押さえ込んでいる必要性はないのだ。
 やはり、基本は自分たちの国は自分たちで守ることを第一義にするべきではなかろうか。それで足らないところ、不安な部分について改めてアメリカなり価値観を同じくする国と対等の同盟関係を結ぶのが当然のことではないか。
 その上で、世界史の歴史に学べば、国家間の紛争は永続的かつ究極には一時的な軍事力によっては絶対に解決できるものではないことを肝に銘じて、なんとしても世界平和の仕組み作りに、当面は国際連合の改革に向けて、先頭にたって提言し取り組んでいくべきではないだろか。

 人類の歴史は、一歩後退二歩前進ではないだろうか。今は残念ながら一歩後退の時期のようである。これを一日も早く二歩前進にむかっていくことこそ、今を生きる我々のつとめではないだろうか。

日米首脳会談 安倍首相を見直した!

2017-02-13 23:44:59 | 時事所感
2017.2.13(月)
 二日間にわたる日米首脳会談。悪評高きモンスター大統領トランプ。
わが安倍首相はその懐に飛び込んで、握手嫌いと噂のたかいトランプ氏からしっかとその手を両手で挟まれて19秒も長い握手で迎えられた。

 そして我が国にとって、今や痛し痒しの尖閣死守に不可欠な日米安保条約第5条の適用について、心強い一言一筆を確保できた。
 つい先日までは、在日米軍の総ての費用を日本持ちにさせる、でなければ駐留米軍を撤退させ、
代わりに日本は勝手に核武装すればよしと吠えまくっていた猛犬が、
手のひら返したように、日本の負担には感謝しているとの豹変ぶり。
 まずは愛でたしではないか。

 これも安倍首相が、持病をこらえて18プラス9ホールのゴルフにニコニコ仲良く付き合った賜物ではないか。
 これに対して、野党民進党の野田幹事長は、その労をねぎらうどころか、「ドラえもん」のスネ夫になった!と揶揄した。
 何という無責任さ日本国民としての矜持のなさだろうか。

 まさに、それは、戦後70年にもなるというのに、独立自尊、自分の国は自分で守るための手足を縛られてきた事に対して、
それが当たり前としてきた我々国民一人一人の自覚のなさにあるのではないか。
 東西冷戦の崩壊により、米国が日本を、その陣営につなぎ止めておく必要性はほとんど無きに等しくなっているのではないか。

 先のプーチン安倍会談で北方四島の返還について何らの色よい返事が返ってこないのも、
ロシア側の論理にすれば、日米安保条約の存在が最大のネックとか。

 やはり、我が国は、この辺で今一度、現状の国際情勢の中で、分けても隣国中国が傍若無人な勝手な振る舞いを押し通そうとしている中で、
さらには凶人国家北朝鮮が、今や我が国をその核ミサイルの射程距離の中に置く中で、自分の国の安全をどう守っていくのか、
今一度、我が国をひとたび滅亡の縁に追い込んだ戦前の国家体制を謙虚に真摯に反省した上で、
憲法改正を真剣に考えるときにきているのではないだろうか。


日ソ交渉―狡猾プーチンとお坊ちゃま宰相―

2016-12-16 22:55:15 | 時事所感
2016/12/16(金)快晴

 このところ、メディアはプーチン来日、日ソ交渉、安倍首相の対応如何で連日持ちきりである。
結果は、北方領土はおろか鼻の先の人参もちらつかされずに、一方的に3,000億とかの経済協力を約束させられて幕のようだ。
わざわざ安倍首相の郷里の温泉旅館までご招待申し上げての3時間もの待ちぼうけ! こんな国辱があるだろうか?

どだい権謀術数、旧ソ連のKGBで生き残ったあげく大統領にまで成り上がった強者に三代目の苦労知らずのボンボンが、はなから勝負になるわけがないのだ。
 
 問題の根本は、日本が北方領土にいつまでも未練たらしく固執することにあるのではないか?
旧大日本帝国は、75年前、大元帥天皇陛下のご聖断の下、米英欄に宣戦布告した時点で万一戦争に負けた暁には、丸裸にされ国家滅亡を覚悟したのではなかったか…。
  
 相手に喧嘩、戦争をこちらから仕掛けるということは、お互いに相手をやっつけるためには何をしても、されてもかまわないということでやるものではないのか…。
それを負けたからといって後から、それはないでしょと泣き言っても誰が聴いてくれるだろうか…。
 
 アメリカの原爆もそうではないか…。もし、万一、日本が先に原爆の開発に成功していたらどうだろうか…。日本は、中国にはもちろん、アメリカにも運搬手段さえあれば、必ず使ったのではないか…。
確かに旧ソ連は、日本の敗戦間際に日ソ不可侵条約を突如一方的に破棄して火事場泥棒同様のことをした結果、北方4島をものにしたのだ。
それは、実に忌々しいことだ。
だが、すべてはなんだかんだ言ったところで、あの戦争の口火を切った吾が方に分がないことは確かではないか…。

 ロシアもいつまでもプーチンの天下が続くわけでもあるまい…。
どうせここまで待ったのなら、もうすこし話の分かる大統領が出てくるのを気長に根気よく待って、日ソ不可侵条約破棄の道義的な面から相手を責めて、いくらかの譲歩を期待する他ないのではないか…。

 今回は、喧嘩相手の力量も顧みず自らの政権の延命のためかつは手柄ほしさのための足下を見透かされたみっともない負け戦でしかなかったのでは…と、これは山家の隠居のひが目だろうか…。

米大統領戦― クリントン対トランプ―現象に思う

2016-11-02 21:54:14 | 時事所感
11月2日(水)好天の秋日和 

 11月8日、米大統領選まできっかり1週間。ここにきてクリントンが逃げ切るかとみえていたのが、またもやクリントン候補のメール問題。もはや引き離されたまま、うたかたと消えるかと思われたトランプ候補が一気に盛り返し、世論調査では1%前後の攻防と報じられている。

 この状況に株価は大幅下落。

 はてさて一週間後、どんな結果を見させられるのか?
 私は、いくらなんでも僅差でクリントンが勝利すると思うのだが…。
 それにしても今のアメリカ。大統領候補にこんな二人しか居ないのだろうか?否、このぐらいの人間しか出てこないのだろうか?
 これはさすがアメリカと感じ入ったサンダース上院議員はとっくに惜しまれて消えてしまった。

 とはいえ今の世界中の指導者、どこをみてもこれはすばらしいなと思わせるような人物には、ついぞお目にかかれない。

 否、もともと政治という舞台には万人を唸らせるような人物の出現がはなから期待できない分野なのかもしれない。

 ここで少し長い目で近現代の歴史を概観するならば、大きな世界大戦の後は、その反省と戦後の緊張感から多くの人々の人間性が覚醒するためか、人類の理想へ向っての動きが、いろいろの形でまがりなりにも少しは前進するように見える。

 それはたとえば第一次世界大戦後の国際連盟のように…。そして第二次世界大戦後も国際連盟への見直しから現在の国連へとなった。

 だが第二次世界大戦も遠く半世紀以上ともなり、加えて米ソ冷戦の終結から第三次世界大戦への恐怖感の融解を経て、世界から平和共存への強い希求が皆無になってきたように見える。
 いまや各国が自国のエゴしか頭にないように思える。

 このような状況の中でどこの国でも小粒に自国のエゴだけを声高に平気で臆面も無く絶叫できるような輩が跳梁跋扈するのは至極当然のことなのかもしれない。
 我が国だって例外ではない。働く人々の4割が非正規雇用の低賃金に呻吟させられて、まともな家庭をもつことも断念せざるを得ない現状をも尻目に、アベノミクスなどと大法螺吹いて得意満面、天に恥じざる御仁が大宰相閣下だ。おまけにそのお気に入りの農林水産大臣とかは、自分の股肱の秘書に一人前に暮らしていける給与も与えていないとか…。 

 少しまともな人間なら、こんな有様を肘枕して、まあ人間、万物の霊長なんて自称したところで、半身はいつまでたっても獣なのだからこんなものだろうて。
 そのうちこの地球の地上はもとより地下も天上も汚染しつくし、自ら気がついたときには息もつけずに滅んでゆくに違いないのだ…と。

 幸い吾が山家の隠居は、その前に土となっていられるのがせめてもの救いか。とはいえ、可愛い子や孫のことを思えば…嗚呼!