蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

安倍ノミクスと金正恩―化けの皮が剥げ落ちた!?―

2013-05-28 00:22:23 | 時事所感
5月27日(月)晴れ後曇り。西日本では例年よりも12日も早く入梅とか…

 このところ随分とこのブログごぶさたしてしまった。山里暮らしの春は忙しい…。
少々の畑の手入れ、庭の芝生の手入れと。
 そこへもってきて枯山水をまねた小さな河原づくりと。これは、近くの釜無川の河原から小石をひろってきて庭の端の一部に敷き並べている。河原石は真に綺麗。御影石のかけら。瑪瑙のような黄と黒の縞目のあるもの。赤い石。緑の石。これらをモザイクのように大小とりまぜて並べていくと実に楽しい。
 こんなことをする気になったのも、古希を過ぎた身の、何時、お迎えが来てもおかしくない身の、この世の罪滅ぼしに、賽の河原の石積みのまねごとがしたくなったのかもしれない…。

 と、そんな毎日の中で、朝晩のTVや新聞をみれば、いやでもおうでも諸々のニュースが目に飛び込んでくる。
 それらは、我がガラクタ脳髄の中で攪拌されさまざまな反応を示す。その結果、よせばよいのかも知れないが、一言三言書き散らしたくもなる…。

 ところで、昨年暮れまでいささかの期待をこめて応援してきた民主党は壊滅状態。こんな泥舟にのっていられるかと浮気とんびの元大臣まで勤めさて貰ったお歴々までもが、維新へ、なにかへと、恩も義理も忘れての、節操なんてなんのこととばかりに、八艘跳びの義経も顔負けの逃げ足のみっともなさ。
 
 さればといってこれまで散々くさしてきた安倍お坊ちゃま三代目総理閣下を見直す気になぞさらさらなれずと…。
 物言わぬうちに腹のほうはふくるるばかり…。

 と思っていたところへ、急回復していた株価。早くも何とかバブルの再来と浮かれ踊りの世間をあざ笑うかのごとく、今度は一転大暴落とか…。
 この株価の急上昇、種を明かせば、僅か半年前に政権が代わったとはいえ、別にこの国に新しい産業が興ったというのでもなく、ただ日銀がじゃぶじゃぶお札をばら撒いた分、お金の価値が薄まった分の埋め合わせで値上がりしたのにすぎなかったのでは…。
 これぞ安倍ノミクスの化けの皮の正体というところでは…。

 一転、目をこの国の外に転ずれば、あれほど鳴り物入りで、今にもわが国、アメリカに核爆弾搭載のミサイルをお見舞いするぞと恫喝していた北朝鮮。金正恩大元帥閣下。一体どうしたことだろう…。過ぎてみれば、鼻先の日本海に僅か5、6発線香花火のような短距離ミサイルを申し訳程度にぶっ放しておしまいだ。

 これで北朝鮮、金正恩の恫喝外交はおしまいだ。もう二度とは使えないということだ。
 だが、この金正恩大元帥閣下。私はこれまでのブログの中ですぐにもどうにかなってしまうのではと書いてきたが、いまだご健在の様子。
 しかし、実質は、軍部の傀儡元帥ででしかないのでは…。

 その証拠は、先日、中国に銀行口座を閉鎖されると、慌てて詫びを入れるためにか急遽特使を派遣した。
 ところが、これがなんと軍人だ。普通こんな場合にいきなり軍人をしゃしゃりだすだろうか…。これは、紛れもなく事は急を要し、格好や対面をかまっていられなくなったということではないか。
 つまり、軍部が、既に北朝鮮の政権を完全掌握したとみるべきではないのか…。

 ある報道によれば、北朝鮮でこれまで強硬路線を主導してきた金英哲軍偵察総局長  一派が更迭された報じていた。
 これは、軍部の中で対外強硬派と、こんな猪突猛進型外交をやっていては、国家が瓦解してしまうと考える現実派(客観情勢を考えて国策を取るべきとする一派)の激しい抗争があり、現実派が勝利し強硬派を駆逐したのではないか…。

 この間、先日の報道で、北朝鮮の若い女性警察官が革命的国家英雄として賞賛されたとあったが、これはこの抗争のとばっちりを受けて、危うく落命しそうな金正恩の危機を偶然救うこととなった報奨だったのではないか…。
 こちらもまた偉大な三代目おぼっちゃま大元帥閣下の化けの皮が、つるりと剥がれたということではないのだろうか…。
 
 いずれにしてもこれからの鬱陶しい梅雨が明けた頃には、安倍ノミクスの行く末も、金王朝の行く末もいくらか明らかとはなるのではなかろうか…。
 
 と思うのは、山家の半隠居の春の終わりの朧月夜の夢だろうか…。

ー追記ー

 ここまで書いて、今朝の新聞を見直していたら、6月8日号の「週刊現代」の広告見出しに『もはや裸の王様 金正恩はすでに失脚していた』と出ていた。
 これは、夜が明けたら早速町場へ下りていって、何て書いてあるか読んでみなくては…。
 この頃、つくづく感じるのは、NHKや朝日新聞など大メディアのつまならさだ。こちらは全て後から報道だ。そんなものは○○の役にもたちはしないのだ。これに反して、勇猛果敢、小回りの効くらしい週刊誌。真実は週刊誌にありか…。