蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

琴欧州頑張れ!

2009-07-20 02:33:56 | 時事所感
 7月19日(日)曇り
 
 夕方、相撲を見る。琴欧州対把瑠都。良い相撲だった。琴欧州の完勝。身体の張りも良い。表情に自信が溢れている。
 この調子なら、両横綱も何のそのでは…。
 今場所は優勝して欲しいものだ。
 そして一気に今度こそ横綱にと思うのはまだ早いだろうか…?
 とにもかくにも琴欧州が調子が好いとこっちまで元気になるというものである。
 それにしても日本人力士の不甲斐なさはどうだ。

 今や、人種や民族なんてどうでもいいのでは…。中東、アフリカ、南北朝鮮、イラクにイラン、アフガニスタン。
 たった一度しかない人生を、たまさか生まれた所によって、憎しみ合いの殺し合い。何と虚しく愚かな事よ!
 国境・国家なんてクソ喰らえだ!地球は一つ、人間みんな同じだー!

 同じ日本人だって、親子で、隣人同士で訳も無く殺し合いをする始末。

 世界を一つしなければ、人類に明日なんかあるもんか。

 おっと、寝酒が利きすぎた(笑)。



文芸春秋8月号、「鳩山邦夫 大いに吼える」が面白い!

2009-07-16 00:11:44 | 時事所感
 7月15日(日)暑い一日、夜ヒグラシの声しきり。

  今月の文春、この記事、実にタイムリーで面白かった。

  このままの世論の動向が続けば、民主党の天下、その代表の鳩山由紀夫氏が次期総理大臣まちがいなしという状況になった。
 
 果たして、鳩山由紀夫とはどんな人物なのか、大いに気になるところである。大資産家であるにも拘らず、自分の政治団体へ他人名義の、それも亡くなった人の名義まで使っての偽装個人献金なんてことを何故やらなければならなかったのか?

 巷間噂されているように、母親の遺産相続にからむ相続税逃れの苦肉の策がからんでいるのだろうか?今のところ、傍目にはその真相を知る由もないが…。
 そんな時の人、噂の兄について、実の弟がなんと言うかとページをめくれば、冒頭先ず、由紀夫 「政界遊泳術では日本一」とある。

 そして続けて言う。
『兄は努力家です。しかし信念の人ではまったくないと思う。 自分の出世欲を満たすためには信念など簡単に犠牲にできる人です。…今は虚像が全面に出すぎている。実像はしたたかを絵にかいたような人で、自分のためになるなら、どんな我慢もできるんですよ。』と。

 さらには、
『 当選一回、二回のころの兄貴には、そんなに権力欲はなくて純粋な部分がまだあった。当時兄は私に、「今の政治はダメだ。過去の延長線上にある。まさに55年体制に漬かっている。最大派閥の田中派、あるいはそれに続く経世会。ひどいとおもわないか」と言っていました。
 「小沢一郎的なものを全部、抹殺するんだ、それが俺のライフワークなんだ」とも口にした。
 どうして小沢一郎がそんなにダメなんだと尋ねると、兄は「とにかく全てが金権政治だ。ぜんぶカネじゃないか。派閥の計算だけでやるじゃないか」という。
 …問題はそこまで嫌っていた小沢一郎さんにゴマをすって、べったりくっついていったことです。
 だから小沢さんも「代表の後継は鳩山由紀夫だ」とおもうようになってくる。やはり信念のないのが宇宙人なんでしょうね(笑)。
 …政治家としてはそうしたルートで党首になるのは評価できません。』とも。

 『代表質問で今の政権や自民党をこきおろす演説を平気でしていますが、一方で、自分自身は自民党でどのように生きてきたのか、と言う反省はきかれない。自民党にいたころは公共事業を引っ張ってきて橋をつくるのに懸命だったのに、立場が変れば言うことが全く変る。
 国会で僕、ずいぶん兄をやじりましたよ「自分はどうだったんだ」と。』

 またさらに、
『莫大な相続税を払って、兄貴と二人で親父の土地を分けたのですが、最初、兄貴に線引きを任せたら湿地帯ばかりを私のほうに入れていた。遊泳術に長けている人は油断も隙もないんだな(笑)。それで私がやり直した。』とのこと。
 
 こういう実の弟と親の財産を分け合うに際してまでも、自分の方だけが良いと取りを決め込む方が、赤の他人に向かって”友愛”なんて大声で叫んでみたところで、誰が「ハイそうですねなんて、国民はいえるだろうかと思ってしまうではないか。

 まあ、なんとあけすけな、これから総理大臣に上り詰めようとする実の兄に向かってよくもここまで言えたものだと思ってしまう。
 
  これから、鳩山由紀夫代表の言説を聞くたびに私の頭からは、この邦夫氏の評が一つの強度のフィルターとなる事は間違いなさそうである。

  それにしても、民主党は先の代表戦で岡田克也幹事長を選んでおけば、もっと危なげない勝利を手にできたのではなかったか。
  さらには、政権をとったあと、岡田代表の方がそれこそブレナイ信念の人として国民の信頼をかちえられ、その政権をある程度永続的なものにできるのではなかろうか…。

  それはともかく、この記事を読んで、今まであまりその人柄をよく知ることのなかった鳩山邦夫という政治家について、印象が一変した。この方、さすが育ちがよくて兄貴氏よりよほど可愛く好感が持てる人柄らしいことである。
  あの大きな身体で蝶々を追っかけている時が一番の幸せとは、なんともいえず微笑ましくなる。だが、このようなお人よしで正直者にはとても一国の宰相は危うくて任せられないことも確かなようではないか。


自民党大敗の要因―東国原宮崎県知事の「自民党総裁」ポストおねだり騒動!―

2009-07-14 15:02:09 | 時事所感
7月14日(火)

  12日の都議選は、今期衆院選の前哨戦とも言われる一連の地方選挙における自民党退潮のまさに象徴とも言える現象に見えた。
  まさに満身創痍の巨像の脇腹に止めの一撃と言った感じである。

  そしてこの一撃の最大の要因は、東国原知事の衆院選出馬騒動にあったのではないだろうか。
  古賀自民党選対本部長だかがわざわざ宮崎まででかけていって、来る衆院選への自民党からの出馬要請をしたところ、ぬけぬけと「自民党の総裁候補にして戦わせてくれるか?」といわしめたことにである。
  そしてその後の一連の出る出ない。条件を呑む呑まないの喧々諤々。メディアでの連日のお騒ぎ。
  
  安倍、福田とお坊ちゃま総理の分投げ辞任。そして漫画読み自慢閣下のご就任。国民がいいかげんうんざりさせられているところへの東国原騒動。
 これは、とにもかくにも、いやしくも1億3千万国民の命と生活を預かってくれている筈の政治というものを、この間の自民党領袖といわれる政治屋が、なんと安直な漫画にしか扱っていないかということを満天下に知らしめたということではなかろうか。
 
  ここまで馬鹿にされては、いかなお人好し揃いの我が日本国民とて、これ以上こけにされてたまるかという怒りが、今、満天下に吹き荒れているということではないだろうか。
  
  まさに、古賀何がしは、今次自民党敗戦の最大の戦犯であるのでは。しかし、国民にとっては、これ以上ないほど、自民党の退廃無能振りを、満天下の白日の下にさらして、どんなお馬鹿にもまちがいなく分からせてくれた点においては、日本国民への政治教育の上で最大の反面教師ということではなかろうか。

  そして、民主党をしてまさに入れ食いの漁夫の利を得さしめ、労せずして政権をとらせて、これまた、たちまちウッ頂点にさせ、挙句は一転、転落の憂き目をみるだろうことにおいては、何たる深慮遠謀の策士ぶりだろうか。

  とにかく、東国原騒動は、今後、自民党の凋落は言うに及ばず、平成の日本政治のエポックメーキングとして、ますますその意味合いの輝きをまし、語り継がれることとなるのではなかろうか。


 ー追記ー

 先ほど、PCを開いたら、古賀自民党選対委員長が一連の地方選敗北の責任は全て自分にあるとして、辞意を表明したとのニュースが出ていた。
 細田幹事長は、選挙を前にこれを慰留するとのこと。はてさて…、古賀氏が辞任したところで、もはや漣もたたたないだろう。
 とにかく、これで東何とかの国政転出騒ぎの、一場のお笑いどたばた劇場は幕となったことはまちがいあるまい。

 それにしても明治以来、八月の総選挙はたったの3回とか。いぶし銀の高齢者が並ぶ自民党にとって、これは大変なことではなかろうか。

 今日、関東甲信越は梅雨明け宣言。例年より5日も早いとか。これからのこの夏の炎天下はいかに厳しいものとなるであろうか。
 ご老体にとって、勝ち目の無い夏戦。終わってみれば、落選大物候補の屍累々の惨状となるのでは…。

 まさに政治生命はもとより、生身の方も一緒にとならぬようご自愛祈るばかりである。

 人間、いい年をしたら、第一線の修羅場は速やかに若い人にゆずればいいのである。

都議選野党勝利!―野郎自大知事閣下に痛棒を喰らわす―

2009-07-13 00:26:56 | 時事所感
 7月13日(月)

 今、NHKの都議選速報を見ていた。民主党を中心とする野党勢力は64の過半数を確実に超えた。
 さすがに金満?大様な都民各位も最近の国政における自公のゆきあたりばったり無責任国政の舵取りと、都民の貴重な財産1000億円余りを、新銀行とかの杜撰経営融資でむざむざと有耶無耶にして、その尻隠しのオリンピック誘致に狂奔する野郎自大知事閣下には、これ以上ついていけないと三行半をつきつけたようだ。

 それにしても、主の自民党がメタメタに敗れ去る中で、腰巾着の○公のなんとしたたかなことだろうか。
 この一致団結振り。空恐ろしくはないだろうか。
 これに比べれば、共産党のなんと弱弱しい事か。非正規雇用等でここのところ共産党へのシンパシイーが著しいというのに、今回の結果を見れば、前評判とは反比例の結果に終わっている。
 何故なのだろうか?
 
 まあ、とにかく、これで新銀行の怪しげなカラクリがあばかれ、野郎自大知事閣下も今までのようにふんぞり返っていられない事は確かだ。
 場合によっては、都議会野党からの突き上げで、都議会で立ち往生はみっともない、俺の美学がゆるさないとばかりにさっさと辞任ということになるのではなかろうか。

 それにしても、勝者の民主党。調子に乗ってうかうかしていると、またぞろどんな苦杯をのむこととなるかしれたものではないのでは…。
 ここで、褌締めなおして、即時解散解散なんて叫ぶ事は、やめて、政権とったときの政策の詰をしっかりやっておくことではないだろうか…。
 
 まあ、とにかくあと2ヶ月後かの衆院選では、自民党には大惨敗してもらって、じっくり出直してもらうことが、日本国民のためではないだろうか。

再び、「国家の罠」佐藤優氏、「背任・偽計業務妨害」有罪確定!について

2009-07-12 13:25:44 | 時事所感
7月12日(日)曇り、蒸し暑し。

  先日、7月4日付けの拙ブログにおいて、『外務省のラスプーチンこと「国家の罠」佐藤優氏、「背任・偽計業務妨害」有罪確定!―
この記事が出て、改めてマスコミで一騒ぎあるかと期待していたら、今のところ全くこの件に関して何も目にも耳にもはいってこない。
  何と、この世間の忘却振りは凄いものではないか。今じゃ麻生総理の「解散」の一言だけがマスコミの最大関心事のようである。…
こんな事件を有罪とする最高裁の権威、見識とは一体なんなんだろうか?
 これでは、どこに三権分立の意義があるのだろうか。これでは、司法は単なる行政権、時の権力の尻拭い役でしかないのでは、と思わざるを得ないではないか。
  今やれっきとした有罪者、佐藤優氏の反論を改めて聞きたいものである。』と書いた。

 しかし、拙ブログごときが何か言ってみたところで、蚤の爪ほども何も変わりはしない。と思っていたところ、下記の記事を見ていささか溜飲が下がった。

 この記事の後段で、田原総一郎氏が、佐藤優氏の有罪判決に疑問を呈し、大新聞が同様の疑念を持ちながらこれを正面から取り上げないことを糾弾している。
 
 田原氏の評論には、いつも同感というわけではないが、この記事にはわが意をえたものと、以下に抜粋コピーさせていただくこととした。

『田原総一朗:小休止の麻生降ろし、そして今語っておきたいこと
→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090709/166209/?ml ー略ー
佐藤優氏「有罪確定」報道に思うこと
 さて、今日はもう一つ、どうしても話しておきたいことがある。
 7月2日朝刊で各紙が書き立てた、佐藤優氏の「有罪確定」の記事についてだ。
 佐藤氏は背任などの罪に問われていたが、それに対する上告を最高裁第三小法廷が6月30日、それを棄却する決定をした。一、二審では有罪の判決が出されたが、この決定で全新聞が「有罪確定」と書いた。
 しかし、私は各紙がこうした見出しをつけたことに、非常に不満を持っている。これは違うだろう、と。
外務省の上司たちは知っていて許可をして、揚げ句に逃げている。言ってみれば、上司たちは保身のために検察に佐藤さんを売ったのだということを、どのマスコミも知っている。
 だからこそ、佐藤さんはいろいろな出版社や新聞に、やたらに論文を書いている。一方、鈴木宗男さんには書かせない。
 つまり出版社や新聞は、佐藤さんが冤罪(えんざい)だと承知で論文を書かせている。
 にもかかわらず、最高裁が佐藤さんの上告を棄却したら、「有罪確定」と書く。
 本来ならマスメディアは、「最高裁の上告棄却は問題だ」「おかしい」と書くべきだ。なのに「有罪確定」と見出しに書いた。
 私は、どの新聞もテレビも、要するに検察や最高裁に対するマスメディアの日和見だと思う。
 なぜ、こうなってしまうのか?
 日本のマスメディアがだらしない、そう言わざるを得ない。
 記事の中身をよく読むと、どの新聞も佐藤さんに同情している。例えば、「『国策捜査』世間に広める」「トカゲのしっぽ切り 外務省を厳しく批判」(産經朝刊)、「『任務 正当に遂行しただけ』」(朝日朝刊)、「『国策捜査は小説より劇的』」(毎日朝刊)などと佐藤氏の発言を小見出しに使ったりもしている。
 だが、これは冤罪だ。同情して終わるべき問題ではない。これをぜひ、言いたかった。』


公金垂れ流し無責任自治体、受け取る委員も委員、恥を知れ!

2009-07-05 00:12:03 | 時事所感
7月5日(日)

   昨日、PCでニュースを見ていたら、
『勤務ない行政委員に月給、3年で3億4千万 2009年7月4日(土)14時32分配信 読売新聞
 34府県が2006~08年度、選挙管理(選管)と労働、収用の行政委員会委員に、勤務がない月も月額報酬を支給していたことが、読売新聞の調べで分かった。
 ゼロ勤務の委員579人への支給総額は3年間で約3億4000万円に上る。
 委員の月平均勤務は3日に満たず、月額支給は違法とする司法判断も出ている。神奈川、大阪など7道府県では、日当制の導入など実態に見合った支給方法への見直しを始めている。
 47都道府県141委員会(定数計1300)の事務局に報酬や勤務実態を聞いたところ、08年4月時点で日当制の富山、福井、山梨、長野の収用委員会を除き、月額支給だった。このうち34府県89委員会が、勤務がない月にも36万円~5万2000円の報酬を支給していた。
 月額報酬の平均額は、選管が約19万8000円、労働が約19万4000円、収用が約14万7000円。06~08年度の委員の月平均の勤務日数は、回答のなかった東京などを除き、選管1・93日、労働2・38日、収用1・56日だった。最も多い神奈川県労働委員で5・51日だった。
 新潟県収用委(定数7)は、3年間で収用手続きが1件もなく、会議が年4回ずつ開かれただけで、残りの勤務ゼロの月について委員11人に計1840万円を支給した。その会議も欠席し、25か月勤務実績がないのに275万円を受け取った委員もいた。福島の収用、愛媛の選管、栃木の労働の各委員会も同様に、勤務実績がない月の報酬を3年間で1000万円以上支給していた。また、43府県は月に1日勤務の委員に対し、3年間に月額報酬約21億5000万円を出していた。…』という記事が目に止まった。

  自分のところの自治体ではないが、それにしても何と腹立たしい記事ではないだろうか。
  当事者としての自治体側の担当者は、前からの決まりで何の疑問も抱かないのだろうか。これではロボットに仕事に公金の支出を任せているのと同じではないか。
  一方、受け取る方も受け取る方である。よくも一日の勤務も無く公金が自分お口座に振り込まれるままに何の疑問も抱かない。
  こんなやからが行政委員だなんて肩書きつけてもっともらしい顔されて、所管の事案を判断されたのでは、当事者はたまったものではないか。
 
  世にまともに働いても、自給数百円で、それもいつ突然首を切られるかどうかという人々があふれているというにである。
  大体がこの手の委員に納まるのは、当該自治体のお偉方の天下りが大半ではないか。労働委員会の場合には、官公労祖の元委員長とか…。
だとすれば、彼らの何と長年の公務員生活の中でまともな人間としての倫理観の喪失はどうだろうか。
 
 話は、飛躍するが今話題の大都市議会議員の選挙。その議員報酬が先日の新聞紙面で垣間見たが、その高額に驚いた。
 年間、一人2千万近いとか。これが百余十人とか。わが県の知事さんのおよそ2倍近い報酬を得るのだ。
 彼らの多くは、その報酬で何を遣っているか。たまの議会となれば、各局のお偉方を呼びつけて何か質問することはないかと尋問する。
訊かれた方は得たりやおうとばかりに、自局の都合いいPR案件を吹き込む。質問文書も答弁も書くのは同じ部局の職員の自問自答である。
それをもったいぶって議会で一席ぶつのが晴れ舞台なのだ。
その挙句のご褒美が楽しい楽しい海外視察だ。

こんな輩のすることは夜郎自大大統領閣下の提灯持ち。みやこ?新銀行の1千億もの赤字にも目をつぶり、さらに熨しつきの何百億とか…。どうせ自分の懐はびた一文痛むわけではないのだから…との大盤振る舞い。

こんな輩が唯一のお目付け役だから、冒頭の恥知らずな行政委員たちが跳梁跋扈して、息を潜めてニンマリ、黙っていてもふえる預金通帳眺めてほくそ笑むわけである。
それにしても、こんな輩を議会壇上に送り込むために、暑い最中を投票場に足を運ぶ庶民我らは何度騙されたら目が少しは開くのだろうか。嗚呼!やんぬるかな、やんぬるかな。

外務省のラスプーチンこと「国家の罠」佐藤優氏、「背任・偽計業務妨害」有罪確定!

2009-07-04 22:46:42 | 時事所感
 7月4日(土)曇り。

  7月2日付けの地元紙社会面を何気なく見たら、『鈴木宗男議員関連事件―佐藤被告の有罪確定へ―外務省元分析官 背任、偽計業務妨害で』との記事が目に止まった。顔写真入である。写真のギョロ目、分厚な唇。いかにも有罪犯罪者に相応しい面構えである。
  
  記事によれば、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は、6月30日付けで上告を棄却する決定をしたとのこと。これにより、佐藤被告の懲役2年6月、執行猶予4年とした一、二審判決が確定した。
  この決定に基づき、外務省を休職中の佐藤被告は自動的に失職することとなるという。

  この記事が出て、改めてマスコミで一騒ぎあるかと期待していたら、今のところ全くこの件に関して何も目にも耳にもはいってこない。
  何と、この世間の忘却振りは凄いものではないか。今じゃ麻生総理の「解散」の一言だけがマスコミの最大関心事のようである。

  何と嘆かわしいことだろうか。
 
  佐藤被告、顔つきはともかく、こんな事で有罪なんてことになったら、国、地方を問わず公務員はまともに安心して仕事ができるだろうか。
 
  公の組織の中でしかるべき手続きを踏んで決定権者の決裁を受けていながら、起案者だけが処罰されて、決定権者や事案審議に参加した者は誰一人処分されないてことがまかり通るなら一体、何を根拠に信じて仕事ができるというのだろうか。

  この事案の詳細を知るすべもない私にとっては、恐らくは、本来は支出できない費目であることを知りながら、形だけを整えて、上司を騙して目的外の支出を行なったということの罪を問うということなのかもしれない。

  だが、こんなことは、役所の中ではいくらでもあることではないのか。それももっと悪質な事案でである。
  こんな事件を有罪とする最高裁の権威、見識とは一体なんなんだろうか?

  これでは、どこに三権分立の意義があるのだろうか。これでは、司法は単なる行政権、時の権力の尻拭い役でしかないのでは、と思わざるを得ないではないか。
  今やれっきとした有罪者、佐藤優氏の反論を改めて聞きたいものである。