蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

NHK朝ドラ、「花子とアン」が終わった!

2014-09-30 00:06:17 | 時事所感
NHK朝ドラ、「花子とアン」が終わった!
2014.9.29 秋晴れの一日

先週末、27日(土)「花子とアン」が終わった。めったに視ない朝ドラ。評判につられて途中から視はじめた。宮島(柳原)白蓮が出てきて俄然興味が湧いた。

ついに原作の「アンのゆりかごー村岡花子の生涯ー」まで買ってしまった。
今、それをパラパラとめくっていたら、花子の親友、宮島(柳原)白蓮が、戦争で長男を失った悲しみから国際悲母の会を立ち上げ、『日本評論』昭和26年4月号に「片隅からの言葉」として次のような文章を載せているのが目に止まった。

それには、『国境はもはや、不要のものだと思う。地球上の海も陸も、すべては全人類の共有財産であり、自然が与える無差な恵みであり、一国や一民族の独占すべきものではない。全人類の生存と幸福を追求するためだといって、暴力に訴えることは、意味をなさない。それは平和的手段によってのみ打開されるべきものである。…』とあった。

白蓮をこれまで恋多き女流歌人としてのみ受けとめてきたが、この文章からは、それとは全く違った明晰で論理的な強い意志の人であることを知った。
そしておこがましいが、先日アップした私の「末期の夢―戦争の無い世界!―」で主張したことと全く同じ趣旨であることに、おおいにわが意を得た思いがした。
 これは、権力者でない一市民が思うことは皆同じということではないだろうか…。

 この単純明快な素朴な思いがなぜ全世界の人々の共通の思いとして、その実現へと広がっていかないのだろうか…。
 来年は、国連70周年記念とか。何とか、少しでも世界平和、国際秩序の確立のために有効な力を発揮できる組織に改革されることを切に願いたいものだ。
 国連分担金、第2位の我が国。金ばかり出さされるのではなく、積極的な改革案をリードして欲しいものである。

末期の夢ー戦争の無い世界!ー

2014-09-14 23:48:31 | 時事所感
2014年9月14日(日)


 今、72歳。おかげさまでどこも具合の悪いところは無い。とはいえ、この世から消滅する日は、わが兼好法師の言葉を待つまでも無く背中に迫っているのかもしれない。

 こんな日々、どうにもやりきれないのは、世界のあちこちで「コッカ、コッカ」との雄叫びのもと、戦争、戦争と殺しあう人々のことだ。
 イスラエルとハマス。ウクライナと親露派。イラクでのイスラム国家の樹立。さらには英国内でのスコットランドの分離独立投票。
 何故、こうも人々はお互いに憎悪しあい、小さく狭く狭く固まろうとするのだろうか…。

 言語、習慣、伝統。それぞれの民族固有の文化。それぞれに共通するもので親しく結ばれあいたいということは人間自然な感情だろう。
 だが、そのために自分たちと少しでも違うものは排斥してしまおう、殺して抹殺しても好いというのは、お互い人間としてまことに悲しく残念なことではないか。

 私は夢見る。

 いつの日か、この地球上の資源の全ては人類全ての共有財産として世界政府の管理下に置かれる日を。
 その世界政府のもとに各民族は、それぞれ自治政府をつくるのだ。各自治政府は、その占有面積に応じて、世界政府に領土占有料を納めるのだ。
 また資源についてもその利用量に応じて世界政府が定める料金を納める。

 世界政府は、各自治国家からの領土占有料並びに資源利用料収入により、世界警察、司法、地球環境保全等、地球市民全体の福祉向上のために使うのだ。
 その世界政府の政策運営は、各民族自治政府の人口比により選出された議員で構成する下院と、各民族自治政府代表1名からなる上院の二院制でなされることとしてはどうだろうか。
 
 戦争の無い世界の実現。それは人類の見果てぬ夢だろうか…。

 世界政府なんてできる前に、人類はこの地上から一人も居なくなってしまうのかもしれない。かつて今から約4万年前に滅んだという心優しいネアンデルタール人のように…。
 だが、われ等ホモサピエンスの絶滅は、その心の狭さによって滅んだと、後に続く何者かによって記されるのかもしれない。