蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

参院選、不在者投票―私はやっぱり民主党…―

2013-07-11 23:32:00 | 時事所感
7月11日(木)猛暑日。36度

  暑―い、暑―い毎日が続いている…。庭に水撒きに出る…。汗だくとなる。シャワーを浴びる。ビールで喉を潤す。眠くなる…。かくて、山家の半隠居の一日はたちまちに過ぎる…。
 TVをつければ、参院選。維新の会と民主党が退潮を競う報道ばかり…。反して天にも昇るかの安倍ノミクス自民党の勢い…。

 なんということだろうか…。
 今の我らの軽々しいことは…。
 東日本大震災も、福島原発の核恐怖も、そしてあの60年前の大東亜戦争の敗戦の悲惨さも、何もかもたちまち忘れてしまうのだ。みんな水に流してしまうのだ…。

 昨年末の衆院選から半年余り、この日本の何が変わったというのか…。
 日銀がジャブジャブとお札を印刷した分、その半面でお札の価値が下がった分、株価が上がり、諸物価があがりつつあるだけではないか…。

 非正規雇用から正規雇用に多くの人々が変わって、収入が増え将来の安定が保証されたわけでもない。新しい工場や、職場が増えたわけでもない…。

 反対に、自民党政権は、またぞろ原発の安全性を十分に検証しないまま、目先経済活動の負担軽減を錦の御旗に再稼動を加速させようとしている。
 国民の命、明日を担う子どもたちへの放射能汚染の影響なんかはどうでもいいかのようだ。

 あまつさえ、憲法を改悪して、中国や北朝鮮の軍拡や核兵器の脅威を口実に、自衛隊を国軍に、敵基地を先制攻撃できる方策を議論するべきだとまで、白昼堂々公言するようになった。
 こんな自民党が真に国民のためになる政党だろうか…。

 国会の要である議院運営委員長の職責にありながら自分の孫のような40歳も年下の女学生を金で買うような破廉恥議員に対し、議員辞職勧告か除名処分もしないような倫理観の無い政党が、果たして国民のための政党といえるのか…。
 
 こんな党に政党助成金を国民の血税から何故交付しなければならないのか…。
 こんな党を、何故多くの国民が支持するのだろうか…。
 山家の隠居には理解不能である。

 対して、民主党。確かにせっかくの貴重なチャンスを、小沢一派に散々に振り回されてみすみす無駄にしてしまった。
 しかし、その最大の要因は、半世紀にもわたる自民党政権下で積みあがった1千兆円もの財政赤字を何とかしなければと、やむなく消費増税に踏み切らざるを得なかったからではないか。
 いわば、要領悪く、なまじ手をつけなければよかった自民党政権の尻拭いに手をつけたばかりに、とんだとばっちりを喰らってしまったというところではないか…。

 今回の参院選、民主党は、牛牧場の宣伝のお先棒を担ぐような不明の経済評論家あがりの泣き虫党首を戴いたままでは、またまた大敗北するだろう。
 だが、そこからこそ新しく歩み始めればいいのだ。
 今度こそ、馬渕澄夫議員のような真正の民主党員を党首として、地道に辻説法するなかから国民の声を吸い上げていけば、必ずや民主党政権は再生できるのではないか…。

 こう考えて、涼しくなった夕方、私は期日前投票所へ行き、民主党にささやかな1票を投じてきた。

ー追記ー
 投票所には二つの投票箱があり、先の一つは選挙区、後は比例区となっていた。その比例区の投票記載台の壁に各党の比例候補名が米粒ほどの文字で印刷されていた。
 その中で、自民党の欄を見たら、一番最後にワタミ前会長渡辺何がしの名があった。驚いた、若い社員に24時間死ぬ気で働けと号令かけて、彼らを食い物にして御身一人だけが焼け太りするという確か何かのアンケート調査でブラック企業と噂の高い大貸元ではないか。
 自民党と言う党は、臆面も無くこういう輩をも公認してはばからない党だということではないか。