蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

日本維新の会、石原代表のいかがわしさ!

2012-11-17 22:13:35 | 時事所感
11月17日(土) 終日雨。気温7度。肌寒い一日。

 今日、維新の会と太陽の党が合体した。

『日本維新の会代表の橋下徹大阪市長と太陽の党の石原慎太郎共同代表は17日午後、大阪市内で記者会見し、太陽の党が解党して日本維新へ合流することを正式に発表した。代表に石原氏、代表代行に橋下氏が就任、12月4日の衆院選公示に向け候補者擁立作業を進める。民主、自民両党に対抗する「第三極」勢力の結集に向けた動きが政党の合流という形になったことで、選挙戦の構図に影響を与えそうだ。2012年11月17日(土)17時50分配信 共同通信 』

 この結果、昨日、嬉しそうに石原閣下の子分になってめでたく杯を受けて喜んだばかりの減税日本代表河村たかし・名古屋市長は、はしごを外されて真っ青だ!

『心外な河村市長「山あり谷あり」減税・太陽破談
 「突然すぎる」「何とも言えない」。
 日本維新の会と太陽の党の合流が決まり、一足早く合流を決めていた減税日本と太陽の党との関係はいったん白紙に戻ることになった。はしごを外された形の減税日本では戸惑いや不信感が広がっている。
――「破談」に心外
 減税日本代表の河村たかし・名古屋市長は17日朝、太陽の党と合流が決まった翌日の16日の石原慎太郎・前東京都知事との会談について「前向きな話だった。(一緒に)やっていこうと」と振り返り、降ってわいたような「破談話」に心外な様子。「山あり谷あり。まだこれからということ」と語った。
 第3極との連携については、「バラバラにやってもしょうがない。衆院選で数(議席)を取れないと、国民の期待に応えられないから」として、引き続き合流を目指す考えを示した。
――「復縁」に期待
 減税日本の陣営には、動揺が広がっている。2012年11月17日(土)18時48分配信 読売新聞 』
 
 このこと一事をもってしても、日本男児ならば、サムライを気取るならばせめて男には、武士に二言は無いはずが、石原閣下が口ほどにもない、いかにいい加減なその場限りのおもいつき耄碌爺さんにすぎないことを満天下に示しているではないか。

 こんな爺さんを表看板に担いで歩こうという橋本ズルチン・コスプレ代表代行とかも正体見せたり枯れ尾花というところではないか。
 こんな有象無象の“俄か”か、“難波一家”か、第三極か難極かは知らねども、その言うことを真に受けたらどんな目に遭わされることやら、今から推して知るべしではないか…。

 そして、この石原代表耄碌閣下、もっといかがわしい怪しい皮を被っているという。
 そのお話は、乞うご期待! 次回のお楽しみ!



民主党、頑張れ!頑張れ!―この世に全きものなど無いのだ!―

2012-11-16 23:32:20 | 時事所感
11月16日(金)快晴。

今日の茅ケ岳山麓の当地は、雲ひとつ無い快晴の好天気。北に連なる八ヶ岳の峰々は昨夜の残雪か、山肌の渓々を白く雪筋として刻む。
 
 これは、本日の衆院解散を、天もまた寿ぐかに思えるようだ。今日まで来る日も来る日も「解散!解散!」と聞かない日は無かった。これで漸くさっぱりした。風邪ひきそうなぬるま湯から、あがった気分だ。

 そして、今夕の野田総理の記者会見発言や好し!だ。

 曰く、『2013年以降の日本のかじ取りを、どの方向感で進めていくのか』ということ。『前に進めるのか、政権交代の前に時計の針を戻して、古い政治に戻るのか』『前へ進むか、後ろに戻るか』これが問われる選挙だ!、と。

 そして次に、自民党が掲げる国土強靱計画をやり玉に、
「積算根拠もなく、総額ありきで、従来のように公共事業をばらまく。そういう政策で日本が再生するとは思えない」と。

 また、エネルギー政策についても、民主党政権が2030年代に原発ゼロを目指すことを引き合いに出しながら、自民党については
「大きな方向性は、10年間かけて決めると言っている。10年も立ち止まっているならば、旧来のエネルギー政策を惰性で行う。それしかないじゃありませんか!」と。

 さらに、外交、安全保障問題については、「強いことを言えばいい、強い言葉で外交・安全保障を語る。そういう風潮が残念ながら強まってきたように思えてならない。極論の先には真の解決策はない。健全なナショナリズムは必要。でも、極端に走れば、それは排外主義につながる。そうした雰囲気に影響される外交・安全保障政策では日本は危ういと私は思う」と。

 そして極めつけは、安倍総裁はじめ、石破幹事長等々「世襲政治家が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する、そんな政治に戻すことはあってはならない」と喝破した。

 全くそのとおりだ。この世に完全なものなんか、いくら望んだって得られるものではないのだ。試行錯誤、やっていくしかないのだ。よりましなもので少ずつ前へ進んでいくしかないのだ。
 今の世の中、あまりにも単純に気短に結果を求めすぎはしないか。
 
 そんなことでは、結局、いつまでたっても虻蜂取らずでおわってしまうのではないか。
桃栗三年、柿八年。民主党にもせめて二期8年ぐらいの時間を与えるべきではないか。
 少しは、私たち自身もよりましな政党を見定める努力をして、我慢して見守ることが今こそ肝要なのではないだろうか。

―解散総選挙―民主党、野田総理がやっと男になった!

2012-11-16 16:30:23 | 時事所感
11月14日(水)晴れなれど、雲去来激しく寒気つよし。
 
 夜、7時のニュース。NHKで、野田総理大臣が、今日の党首討論で、安倍自民党総裁の夏も過ぎいたというのに近いうちに解散するといった約束をいつになったら果たすのかと、迫ったのに対し、待ってましたとばかりに、『自民党が衆院の小選挙区「一票の格差」是正と定数削減を確約すれば「16日の(衆院)解散をぜひやりとげたい』」と明言した。

 その際、国民に消費税増税の負担を強いておいて、我々国会議員が痛みを分かち合わないことは決して許されない。そのことを確約してくれれば、受けて立つ、と言葉をついだ。

 これを、聴いて、私は、ここのところの胸のつかえがとれた。国会中継を視聴するたびに、解散、解散とこの一年近く野党各党の代表者、質問者からしつこく聞かされてきたことか…。

 今日の野田総理は、これまでで一番格好良かった。野田総理は、忠臣蔵の大石内蔵助のようだったのだ。酔っ払ったふりをして、敵も味方も欺くとは…
 私は、率直に野田総理を見直した。先日のブログで、私は、酔いどれとかなんとかこき下ろしたばかりだ。私は、新聞や週刊誌の尻馬にのっかってのいかに軽薄であったことか…。

 今日の解散宣言で、野田総理、民主党への支持率は2、30ポイントは上昇するのではないか。
 年内に総選挙を終わらせて、国民の只今現在の洗礼を受けた政権で新年を迎える。米国オバマ大統領も再選され、中国もまた新しい国家主席となる。韓国の大統領の交代も近い。お互いに新規政権に代わったところで、新規まき直しで様々に錯綜する国際関係を見直すのにいい機会ではないだろうか。

 そして、わが国では、得たいのしれない太陽党とか時代遅れの日本維新の会とか有象無象が跳梁跋扈する暇を与えずの総選挙、まことに結構ではないか。

 私は、まだまだ民主党にかけてみたい。政権をとってたった3年。早々と成果を期待する方が無理ではないのか…。オバマ政権だって、あれだけの強権を有する大統領制であっても4年間の成果はいかほどであったか…。

 全世界的な、経済不況の中で、そこへもってきての東日本大震災、さらには、ほんの僅かの専門家しか予知できなかった原発事故だ。
 民主党は、この政権与党としての3年間を、高い授業料としてしっかり勉強しなおしてもらいたい。

 これに反して、野党自民党は、60年に及ぶ、政権与党から引き吊りおろされたことについて、一体どれだけの見直しと反省をしたというのか。
 ただただ、民主党の拙劣な敵失を嵩にきての、政権寄こせ利権返せだけが相も変らぬ本音でないのか。

 野田、民主党頑張れ!頑張れ!

 今日の野田総理、解散宣言。小泉元総理の郵政解散宣言まではいかなかったが、久々に一党の党首の風格を見せた。やっと、男になったのだ。
 背後に、その首根っこをとっつかまえて、ねじりふせようとするこれまた政権与党亡者の魑魅魍魎のうごめく中で…。


米国大統領選、オバマ再選!―羨ましいなー!―

2012-11-08 00:46:32 | 時事所感
11月7日(水)晴れ。立冬、風強し。14℃

 午後、出先から帰ってきてTVを点けたら、NHKでオバマがシカゴで勝利宣言をしていた。一時は危ぶまれたのが見事に勝ったのだ。

 自信に満ちた演説だ。引き締まった顔。時々見せるボクサーのような目。どこかのぶよぶよの今にもズルズルとくずれてしまいそうな熟柿かきのよう、この頃はストレスの深酒のせいとかで呂律もあやふやに、機械仕掛けの人形のようなセリフしか繰り返せないのとは天と地の相違だ。

 やはり、どうみても議員内閣制に無理が来ているのではないか。今のやり方では、私たち国民に選んだ実感がない。だから声援するきにもなれない。
 選ばれた方だって国民に直接選ばれたわけではないから自信の持ちようがないのではないか。

 これが、国民から直接選ばれたのであれば、議会で問責を受けても開き直って解散に打ってでられるだろう。

 今、地方は全て大統領制だ。戦後、60年。国民は結構なれているはずだ。石原都知事だって大統領制で選出されているから、あたかも強いリーダーシップがあるようにみえるだけではないか。

 ただ、一地方の首長なら、少々へんてこりんなおっさんが出てきても他所のことと笑って見過ごせるが、総理大臣となるとそうはいかない。
 ゆえに、立候補にあたって少なくとも国会議員100人以上の推薦を要件とするなどとすればどうだろうか。

 今回のオバマ大統領の勝利の瞬間を、白人、黒人その他の肌の色を問わずそれに歓喜する人々を見て、アメリカはなんだかんだといっても、やはりダイナミックな素晴らしさがあるとみた。
 先ず、今後、10年間で90兆円の軍事費削減を行うという。それを民生に回すという。すばらしいことではないか。

 もっともその分、日米安保条約で日本の負担増を求めてくるとか…。だが、それこそはわが国の政治家の力量のみせどころではないか…。
 問題は、今の選挙制度では、これを受けてたつ人材が果たして出てくるかどうかということではないか…。