蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

天上天下唯我独尊、己が一番、公務員の上下感覚!

2009-10-18 01:51:42 | 時事所感
10月17日(土) 曇り。午後から肌寒き一日。

  今、大阪府の橋本知事と職員の間で、知事が職員へ税金のコスト意識を呼びかけたメールへの職員からの反論のメールを巡り、大騒となっているようだ。
  問題は、知事へ反論をした職員(40代の女性技術職員とのこと)の好い歳をしての社会人・組織人として社会常識にあるようだ。
  その概要は、
『橋下知事に「『お前』メール」 府職員に100人もいる!10月9日18時55分配信 J-CASTニュース
 発端は、2009年度末に完成する予定の「紀の川大堰」(和歌山市)の事業から、大阪府が撤退を決めたことにある。この事業は国が1987年に着手。当時の水需要予測では、大阪府で水不足が予想されていたことから、同大堰から1日2万トンを取水する計画になっていた。ところが、その後の需要予測では、需要が大幅減。同大堰を利用しなくても需要が容易にまかなえることが判明したことから、府は事業からの撤退を決めた。総事業費1028億円のうち、府がすでに負担した約380億円が無駄になる形だ。

 橋下知事は、府の幹部が9月30日の府議会で、、2009年度末に完成する予定の「紀の川大堰」(和歌山市)の事業から 撤退の経緯について説明する様子が不満だったようで、10月1日夜、全職員に対して、公金に関する意識を改めるように求めるメールを送信。
これに対して、10月2日になって、女性職員がメールを知事に返信。文面では、
  「このメール配信の意味がわかりません。愚痴はご自身のブログなどで行ってください。メールを読む時間×全職員の時間を無駄にしていることを自覚してください。また、文も論理的でなく、それなりの職についている人間の文章とも思えませんが」と、橋下知事を罵倒する一方、事業撤退の決定についても、  「380億の投資を行うことを決断したのは誰ですか?投資なら、損益を十分考えて行ったわけでしょうから、今回の責任は決断した人にあるべきです。『やめ逃げ』はずるいです」と、「やめ逃げ」と非難した。
それに続けて、知事に「お前の考えていることはおかしい」。
 さらに、メールの最後には、知事からのメールの「何があっても給料が保障される組織は恐ろしいです」とのくだりを引用し、「こんな感覚を持つ人が知事であることの方が私は恐ろしい」
と、再び知事を罵倒した。
この約7時間後、知事は女性職員に対して「まず、上司に対する物言いを考えること。私は、あなたの上司です。その非常識さを改めること。これはトップとして厳重に注意します。あなたの言い分があるのであれば、知事室に来るように。聞きましょう」と、メールで「警告」。このメールに対しても女性職員は反発し、「こんなにたくさんメールが送りつけられること自体、私には未知の経験で、恐怖に感じています」「知事室にお呼びとあらば、公務をどけてでもお邪魔いたします」などと返信。さすがに知事も堪忍袋の緒が切れた様子で、人事担当者に「彼女の仕事自身も、知事の指揮命令権の中に入っていることすら認識になさそうです。知事と職員の関係から、きちんと説かなければならないようです」などして、処分を検討するように指示。職員と直属の上司を、府の内規に基づく「厳重注意」にした。
 知事の怒りは、処分を明らかにした10月8日の囲み取材の場でも爆発。「一般常識を逸脱している」「これはありえない」などとまくしたて、記者に対して「どうなんですかね。こんなもんなんですか?『愚痴はブログで言ってください』とか社長に言うことは。言えます?『メールを読むのは時間のムダだ』って(社長に)言えます?」などと問いかけた。また、「もっとひどいのも、いっぱいあるんですよ」と切り出すと、記者からは苦笑いが漏れていた。
 「『お前』というのも頻繁にあります。『お前』って、社長とかに言えますかね?『お前の考えていることはおかしい』って」
 今回処分された職員は反省しているというが、「『お前』メール」を送信する職員は100人程度いるとのことで、知事の怒りが収まることは当分はなさそうだ。』ということである。

 この記事を読んで、私は少しも驚かなかった。かって私が現役のころ所属していた職場(大規模地方公共企業体)で、少し極端に云えば、日常的に見てきた光景だったからだ。
 公務員社会においては、上下関係を通常の社会常識的なレベルで意識するのは、主任とか何とか何らかの役職以上についているの職員に限るといっても過言ではないのだ。
その他大勢の一般平職員については、上司なんて怖くも恐れ多くも何でもないのだ。
 平職員からみれば、役職を求めてクソ真面目に一生懸命上の奴の云う事を、へいこら聴いて、働く奴なんて何てくだらない出世主義者の嫌な奴といったところなのだ。
 それは何故か。労働組合が滅法強かったからだ。公務員法が十重二十重にこれ以上無い身分保障をしているからだ。極端に言えば、刑法犯罪を犯して有罪とならない限り、懲戒免職となることはありえないからだ。さらに、一応、病気とか成績不良とか分限免職の規定があってもそれは有名無実にひとしいのだ。脳溢血で半身不随、記憶が定かで無くなっても、とにかく誰(家族等)かの手を借りても職場にでてきさえすれば、たとえ机に座って日がな一日ボーっと座りぱなしで過ごそうとも首にはならないのだ。
そして、給料表は一応職階制の形はしているものの、多年の組合の強力な闘争の成果で誰でも結構な「渡り」という仕組みで、一段上の給料に上っていけるのだ。どんなに成績の悪い職員だって数年に一度の特別昇給の査定では、組合のゴリ押しと、意気地なく根負けした管理職が人事査定を、その年に限っては、本来はDクラスの成績評価を、AとかBとか下駄を履かせて、恙無く特別昇給させるのである。
その結果が、定年退職時の退職金が、課長も平も2、3百万円の差しかないのだ。こんなことで、どうして管理職としてのそれなりの権威やリーダーシップが発揮できるだろうか。
遅刻の常習者、時間中の声高な無駄話。だらしない服装。生理休暇を土日に連続してとって、こっそり旅行に行く職員。こんな職員に対して、なりたての責任感に燃える管理職がうっかり注意しようものなら、たちまち職場の組合の分会長か何かが多数の職場委員を糾合して、職場団交となり、よってたかって新米管理職を糾弾するのである。
ここで窮した新米管理職が先輩上司に指導・指示を仰いだところで、「まあまあ、適当にあまり組合を刺激しないようにうまくおさめなさいよ…」てなところでおしまいである。
その指示に従わず、管理職試験で一生懸命記述したとおりに己が信念に殉じるならば、次はていよく「あんな融通の利かない石頭は使い物にならない…」とばかりに忽ち左遷されるのがおちである。
とにかく役所で一番偉いのは、天上天下唯我独尊の平職員なのである。彼らにとって、一目おくのは何かと日常的に面倒見てもらわなくてはならない身近な管理職ではない係長まで、それ以上は何を好んで面倒な仕事を背負い込む出世主義者の仲間を売った裏切り者でしかないのである。
まして知事や市長なんて、選挙で選ばれて、一度落ちれば唯の人。怖くも偉くも何でもないのである。
大阪府の件の女性職員はまさに今私がここに述べたような職員の多数典型に一人に過ぎないのだ。
新聞記者が、役所が配ってくれるお仕着情報のみを鵜呑みにせず、もっと日常的に役所の中を歩いて回れば、ここまで公務員職場が荒廃するのを多少は防げた筈である。
だから、今回のメールの往復遣り取りで、メディアが驚くのは、日頃の怠慢を示す何者でもないのだ。
社会保険庁の杜撰な年金管理問題でも、農林水産書の汚染米の杜撰な管理問題でも、根はこうした組織風土が放置されてきた多年の悪しき結果の仇花なのだ。

今を時めく民主党の何とか石大幹部は、このような労組系に君臨する大親分だ。こんな労組としっかり手を組んでいる民主党に果たしてどこまで公務員の意識改革が期待できるであろうか。

それにしても、大阪府は、へらへら顔で何百億もの欠損を議会に報告する幹部職員と云い、仮にも自らのトップである知事に対して「お前」呼ばわりする平職員と云い、まさにこれ以上思い上がった公務員天国は、この地球上にそうは滅多になさそうに思うのだが。

さて、皆様はいかがお思いでしょうか。


日本の古代国家とはどのようなものだったのか?

2009-10-14 00:13:39 | 日常雑感
 10月13日(火)暖かな秋晴れの一日。コスモスの花邑、淡々しくなりゆく。

   昨夜、ふと視たBS2での番組。『古代日本のハイウエー~1300年前の“列島改造”』とても興味深かった。
 
  番組の内容は、『今から千数百年前、総延長6300kmにも及ぶ4車線相当(幅12mほど)の巨大道路ネットワークが敷かれていた!“古代日本のハイウエー”の謎と、その背後の歴史とは。…』というものであった。

  その路線は、ほぼ直線で国々の国府を結んでおり、現在の高速道路と一致し、その総延長6300kmは,現在の高速道路の6500kmと僅か200kmしか違わないのだ。
  これを造るのに、当時の人口が450万でしかないのに、側溝部分を造るのでさえ延べ3千万人を要したと計算されると言う。道路本体部分をいれれば、6千万人から1億人近くとなったのではなかろうか。
  驚くべき動員力である。
  そしてその構想力であり、政治力である。奈良の大仏殿。各地方に造られた国分寺、等々。
  当時の権力者の何とダイナミックなことか。

  その後、平安、鎌倉、室町、織豊、徳川と続く中で何かスケールが、違い過ぎるように思われる。しかも、当時の政権が朝鮮半島との関係が極めて緊密であり、関与しようとしていたことだ。
 これは、如何考えても、古代日本国家が、天皇家を中心にして、何らかの理由で、朝鮮半島から大挙渡海して目と鼻の先の日本列島に進出して建国したとしか考えられないのではないか。
 
  もし、弥生時代人が自然的に発展して大和朝廷となったのであれば、何故、あれほど執拗とも思えるほど朝鮮半島の百済や新羅、高句麗との関係に割り込んで行く必要があったであろうか。
 また、そうでなくては、急にあれほど壮大なスケールの構造物を造ろう何て思い及ぶだろうか。
 
   単に朝鮮半島、中国の先進文化を摂取したいということではとても説明が着かないように思える。
   それが証拠に、平安時代以降積極的に朝鮮半島に関心を示したのは、僅かに豊臣秀吉の朝鮮侵略と下って明治の後発帝国主義思想に唆されての朝鮮併合ぐらいである。
 
   恐らく日本古代国家建国の一群の人々は、住めば都でこの国の四季柔らかな風土の中で、苛酷な大陸で培われた直線的、権力的な性情を撓められていったのではなかろうか。

  日系二世,三世といわれる人々をみても、人間は一度そこに住んでしまえば、割合短い時間でその土地土地風土に溶け込んでいくのではなかろうか。

  そう考えてみれば、国家とか国境とか民族とかの別を峻別し拘ることは何と虚しいことではないだろうか。
  人間お互い、融通無碍に融和してその土地の風土を愛でて仲良く暮らしていけないものだろうか…。

吾は苦情魔?―掻揚げ蕎麦に物申す!―

2009-10-10 00:41:48 | 日常雑感
10月9日(金)晴れ。

  過日、久しぶりに東京に用があって車で出かけた。朝、起きぬけに家を出た。直ぐに空腹を覚えた。こんな時よく立ち寄るサービスエリアに入った。

  いつも朝定食をとるレストランはとみると、まだ営業していない。仕方なくカウンター式の窓口へいった。
何にしようか暫し迷った。自動食券販売機のメニューを見た。好きな掻揚げそばが目に止まった。600円とある。瞬間、こんな場所にしてはいい値段だなと思った。買った食券をカウターに差し出した。

  厨房の中の一人の男が、私の頭の上を指して、「そこに番号が出ているので、席で待て」というようなことを告げた。
  なるほど見上げると、二つの電光掲示板があって、左側に注文中とあり、手元の食券の番号が早々と表示されている。できあがると右側に同じ番号が表示される仕組みらしい。
  私は丸椅子にかけてひたすら出来上がるのを待った。
  ランプがともった。こんな場所といってはなんだが、駅の立ち食いコーナーのような店で600円もの掻揚げそばどんな品物が出てくるかと期待に胸をときめかせてカウンターに急いだ。
  厨房の中から先ほどの男性が出てきてポンという風にものも云わずに、黒い四角のお盆の上に掻揚げそばの器を置いた。
  見た瞬間、私の期待は瞬時に萎んだ。味噌汁碗の一回り大きげなお碗に6センチほどの掻揚げが肩身狭そうに浮いていた。
  丸椅子に戻って食べ始めた。忽ちお碗の中はからっぽになった。碌に食べた気にならない。

  傍で見ていた家人が笑って言った。「まるでお蕎麦が泳いでいるようね」と。家内は他のところでお握りを買ってきて食べていたのだ。
  云われてみて本当にそうだ。これは酷いやと思った。これまで東京の街で立ち食い蕎麦を時々食べたが、300円か400円でみなそこそこに満足させてくれた。

  それがこれはどうだろうか。他のメニューの中身はどうかと見渡してみたところ、どれも何だか貧弱そうに見えた。食べた食器を戻しに行った際、先ほどのカウターにおにぎりがあった。見れば一個250円とある。目が点になった。
  猛烈に怒りが込み上げてきた。

  ここは、高級レストランではないのだ。誰もが小腹が空いてチョイト立ち寄る場所ではないか。それがよくもまーこんな商売ができるものかと思った。
  これで誰も文句を言う人がいないのだろうかと思った。

  これが、お客が滅多に来ない山の中の店なら納得できる。しかしここは天下の中央道の一日中車が絶えず、お客も絶えない云わば一等地での商売ではないか。

  東京に着いて、午後、京橋近くの立ち食い蕎麦や入ってみて同じようなものを執念深く頼んでみた。もりそばがたっぷりに天麩羅は小さくはあるが海老も含めて7品もついてきた。お客は休日の昼下がり2,3人しかいない。それで値段は500円そこそこ。何と言う違いだろうと思った。
 
  私の血の上った頭にあるイメージが浮かんだ。道路公団、今は中部何とか会社とか。しかしどうせ看板を書き換えただけだろう。そこが子会社に独占的に出店させているのではないか。だからこんな商売をして平気でいられるのではないかと。

  帰宅して調べて電話した。電話に出たのは道路公団からサービスエリア等の管理を引き受けている中受け会社というところ。電話に出た人は、こちらの言い分を丁寧に聞いてくれた。調べて返事するとのこと。

  あれから1週間たった。半ば忘れていた今日電話が鳴った。
  お蕎麦の量は200グラムとのこと。お握りはこだわりで、お米も具も選んでお出ししているとのこと。今後もお客様の貴重なご意見を参考にさせていただきますとのこと。

  結局、私の苦情など蟷螂の斧にもならないのだ。この孫受けらしい出店会社がどのような経過で選ばれたのか。追及すれば、ここにももっと深い何かがありそうだ。要は天下の公共物をコネと何かで美味い事をやって胡坐をかいてぼろ儲けの商売しているということではないのか。

  こんな邪推をする自分がつくづく嫌にもなってくるのだが、目に付くものはいかんともしがたいのだ。嗚呼!

  そして思い出すのは、東京駅八重洲ブックセンター脇の“日の出”蕎麦店だったか、あそこの掻揚げそばの安くてボリュウム豊かで美味かったこと。開店30分かそこらで掻揚げが無くなってしまうのだった。昼休みになるとそれが食べたくて仲間と急いだものだ。それでも、何度か食べられずにがっかりさせられたのが、今は懐かしい。

  たかが1杯の掻揚げそばごときで、この蕎麦の如き長談義お読み戴いた方には誠に恐縮に存じます。

自民党よ、如何責任を取る?番頭任せ、旦那政治の付けの山!

2009-10-08 01:20:14 | 時事所感
10月7日(水)雨。寒い一日。

昨日発売の週刊朝日、10月16日号に、『八ッ場ダム 隠された真実、国会の質問王 保坂展人 前衆院議員が 現場を歩くー国交省の「数字」はウソだらけー』なる記事が出ている。

一読、唖然だ。これを読んだら限りでは、先日アップした拙ブログ<『まぶちすみおの「不易塾」日記9月19日』へのお祝いメール>の中で述べた八つ場ダム推進論は、まさにマスメディアの提灯記事と国交省の「数字」のウソに、お目出度くもトンと踊らされていたことが一読瞭然の気がしてきた。

自分の目で見て、自分なりによく事実関係を把握してから書くのではなく、新聞、TV報道の聞きかじりでいっぱしのことを言ってみようなんて、さもしい料簡がしからしむるところか…。

上記の記事によれば、今後維持管理費を含めて予測される総費用は1兆円にも達するとか。
しかも、そもそもの立地条件が浅間山噴火の影響範囲ににも係わらず、そのことが国交省内の縦割り行政の幣で全く考慮されていないとか…。聞けば聞くほどその杜撰さにあきれるばかりである。

民主党は、それならそれで一週刊誌に暴かれる前に、全ての経過、これまでの経費とこれからの経費の全てを国民の前に明らかにしたらどうなのか?事実をもってすれば、誰でもが納得できるのではないか。

それにしても、6日夜のTVで前原大臣が、補正予算の見直しを進める中で、副大臣、政務官の5人に割り振って精査してもらい、9千億を捻出したと語っていたが、これは画期的なことではないだろうか。

今までは、お飾りに近い大臣、副大臣が始めて本来の仕事らしい仕事をしたということではなかろうか。

これまでの自民党政治というものが、いかに官僚主導の政治であり、大臣なんてものはその実態を国民の目から隠すお飾りでしかなかったということだ。
  単なる飾り帽子であれば、1年やそこらでいくらでもその時のTPOで被りかえればよかったというわけだ。
  能天気な旦那が、毎日ご機嫌でお座敷酒に浮かれ歩いている陰で、狡賢い番頭が私服こやしにやっきとなって、気がついてみたら屋敷の屋台骨が借金の重みで今にも倒れんばかりに傾いたのだ。
   今、そのことに、一家中の女子どもがやっと気づいて大慌てといったところか。

  さてこの屋台骨、果たしていつになったら、少しは直るのだろうか。

   ここは、一つ、山家の半隠居にできる事は、「民主党よ、頑張って!」とエールを送るぐらいだろうか。
   鳩山献金問題なんて、積年の自民党のやってきたことにくらべれば、目くそ鼻くそにもならないようなことではないか。
   こんなことに喰らいつくことしか思いつかない自民党は、最早暖簾を下ろして解党出直しのほかないのでは…。

と、思うこの頃さて皆様はいかがお思いでしょうか。

2016年オリンピック開催地、東京落選!さてどうなさる石原閣下?

2009-10-03 01:17:25 | 時事所感
10月3日(土)

今、NHK、TVで視ていたら、先ずシカゴが落選。二回目に残ったということで東京都庁大会議室で固唾を呑む関係者が歓声を上げたのも束の間、続く2回目の投票で落選。大会議室の背広さんたちがたちまち退室なされていく。
  大抵は、石原大閣下のもと仕方なく仕事ととして付き合わざるを得なかった面々ではなかろうか。
  開催候補都市の中では唯一2回目。しかも都民の賛成は56%。開催候補都市の中では、リオデジャネイロが86%もある中で最下位とのこと。
  これでは、IOCのメンバーだって、そんな熱意の無いところで態々と思うのが当然ではないか。
 
 これで、よくもまあ2回戦に進めたのが不思議なくらいだ。
 最終結果は、これから午前2時半とのこと。
 
 たぶん南米大陸初ということでリオデジャネイロということではなかろうか。
 それが、世界の大方の皆さんの総意というところではなかろうか。

 それにしても、石原閣下の政治生命もこれで幕となるのではなかろうか。都議会に戻れば、民主党多数の都議会で、新銀行東京のいかがわしさのカラクリを暴かんと、特別委員会が手ぐすね引いて待っていらっしゃるのだ。
 
 此処で万一オリンピック開催が東京に決まっていれば、凱旋将軍の鼻息荒く「そんなことでガタガタいうもんじゃーないよ」と高飛車にお得意技で煙にまけただろうが、鳴り物入りで幟をかざしてきただけに、その反動は如何ばかりだろうか。

 おそらくは、面倒くさくなって「やめりゃーいいんだろうー」てな啖呵をきってご退場ということになるのではなかろうか。

 さすがの大閣下もこの頃、とみに精細が欠けて見えてきたのは我が老眼の気のせいだろうか。

  大体がそれでなくて一極集中が言われている東京へ再度のオリンピックなんて発想がそもそもナンセンスだったのだ。
  これが、大阪や九州というのならいま少しは我等国民の熱気もたかまっただろうが。
  閑古鳥ならぬ限界集落が次々と増えていく地方から見れば、東京落選ざまーみろといったところが本音ではなかろうか。

時雨冷え!

2009-10-02 15:15:07 | 日常雑感
10月2日(金)肌寒き時雨の一日

  朝からの雨。時雨というには少し早いかもしれないが肌寒い。標高650m余りの我が家のベランダの寒暖計を見たら15度半ほど。仕事部屋というべきか遊び部屋というべきか、別棟の我がプレファヴ小屋に入るとそのままでは落ち着かない感じだ。
  火の気が欲しい。しかしエアコンでは味気ない。
この季節の到来に備えて、半月ほど前に薪ストーヴの煙突掃除をしておいたのは正解だった。
早速、庭先の雑木を剪定した際の小枝を一掴みストーヴに入れて火をつけてみた。伐採してからまだ一月ぐらいしかたっていない枝は、水分が残っているのか燃え付きが悪い。 
   そばにあったウイスキーの化粧箱を二つほどつぶして、くべたら漸く小枝の薪から炎が出だした。
部屋が急に暖かになった。気分が落ち着いてきた。何か一仕事したい気になってきた。

  ところで、現下の景気の冷え込み、何をくべたら少しはよくなるのだろうか。今日も、失業率は5.5%と若干改善したというのに、またアメリカの景気も底をうったかと報じられているにもかかわらず、日経平均は1万円を大きく割り込んでいる。NYダウも同様だ。

  民主党の若手議員の中には39人もの財政・金融関係エリートがいらっしゃるとか。早く燃え付きの好い薪材を見つけて欲しいものである。