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「おでん」と「関東炊き」の違いって・・・

2007年11月13日 10時14分09秒 | 独り言・社会・ニュース

阪神間の気温は、昨日やっと平均気温より下がり、肌寒い日となりました。
寒くなると、鍋物やおでんが欲しくなります。
「おでん」を関西では、なぜか「関東炊き」といいます。
元来、関東の食べ物は、みな味が濃く、辛くて食べられないというのが関西人です。
その関西人が、関東生まれの食べ物をわざわざ「関東炊き」といっているのはなぜなのでしょうか?

 
   今日の絵は、「伊丹・昆陽寺、境内」 F10号

もともと「おでん」は、今とは全く違う食べ物で「豆腐田楽」のことです。
田楽の「楽」が略されたうえ、「お」をつけて「おでん」と呼んだのだそうです。

その「田楽」が「おでん」になったのは、江戸時代の末期で、味をつけて「煮込み田楽」が「おでん」に進化し、関西に伝わったのです。
しかし、その関東からの「おでん」を関西人はそのまま真似をしたわけではありません。

「おでん」のしるは、関東では濃い醤油を使うため色は濃厚ですが、味はさっぱりしてダシには昆布も使いますが、カツオブシが主役です。
一方、関西では、薄口醤油を用い、色は薄いが、濃厚な味わいがあり、ダシには主に昆布を使います。

「おでん」の具にもかなりな違いがあります。
関西では、「コロ」(鯨の背の皮・・・最近は高いのであまり家庭では使わないようですが・・・)や「牛スジ」を入れますが、関東では基本的に肉類は入れません。
関東では、「ちくわぶ」(”ふ”なのか”ちくわ”なのか?)や「つみれ」を入れます。

一応、関東から来た食べ物ということで、関西とは違いますよいうことをはっきりさせるために、わざわざ「おでん」と呼ばずに「関東炊き」と呼んだようです。
しかし、最近では、大阪の街などでは、「関東炊き」の看板が減り「おでん」という関東風の看板をあげる店が増えています。



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