世界三大バカとは・・・・

東海道新幹線の計画が発表された１９５８年（昭和３３年）当時賛否両論が出ましたが、中でも反対意見で最も強烈な反対意見は、”世界三大バカ”論でした。

世界三大バカとは、「ピラミッド」「万里の長城」それに「戦艦大和」だそうです。
要するに巨大なだけで何の役にも立たず時代遅れと言うものです。今度は、この新幹線が戦艦大和と同じように、世界中の笑いものになると思われていました。

当時、欧米では、陸上輸送が自動車に取って代わり、現に日本でも、既に名神高速道路が着工され、さらにこれからは、航空機の時代が来て、鉄道は、時代遅れであると言うものでした。
でも今までの６時間半掛かった東京、大阪間を３時間半に短縮され、今はもうこの成果は、日本の大動脈として誰もが認めるものになりました。

これは、当時の国鉄の技術の努力もさることながら、日本の風土にあったと言う事です。
つまり、東海道の５００Ｋｍの中で大都市ばかりではなく、途中の中小都市がひしめいているからこの地理的条件が、航空機や自動車より高速鉄道の方がたまたま適していたと言う特殊性があったからと言ってよいかもしれませんね。

今日の絵は、京都植物園での木陰のある道です。　Ｆ８