山陰地方で電車が走る唯一の民鉄

一畑電鉄は、出雲市と松江市を結ぶ沿線自治体の援助で、一時は廃線の危機を迎えたが、様々な経営改善によって近年は、安定した経営が続いています。

一畑電鉄の車両と駅舎は、特に有名ですが、なんで有名と言えば車両は、元南海電車の特急に使われていた３０００系や元京王電鉄の通勤電車５０００系が黄色を基調とした塗装に変えて活躍しています。
駅舎は、出雲大社前駅、松江しんじ湖温泉駅は、セセッション風として知られています。
セセッション風は、明治、大正期を中心に造られ駅舎建築様式の一種です。
１９世紀末に従来のバロックやゴシックといった古典的なものに代わり、機能性、合理性を重視して生み出された様式で、国内でも私鉄を中心に造られましたが、既存でそのまま残っているのが、この一畑電鉄の２駅です。
自転車も乗せられる電車として、地元密着と出雲観光客で賑わっています。電車から見る宍道湖の湖面が夕日に映える光景は、素晴らしいものです。

今日の写真は、セセッション風の出雲大社前駅舎。