相変わらず愛読している「御宿かわせみ」。
何せ30巻もあるものだから、中々読み終わらない。
たまにこれに飽きた時は、「源氏物語」をチョコマカと読み返している。
「源氏物語に登場する女人で誰が一番好き?」って話で、良く友達と盛り上がったもんだ。(昔の話)
カメは最初、肉感的でちょっと自堕落な「夕顔」が好きだったけれど、そのうち余りに考え無しの夕顔が嫌になって、それからはずっと、育ちの良さと美貌に恵まれたが為か天真爛漫な性格で、尚且つ頭脳明晰の「朧月夜の君」贔屓。
その人は好きじゃないけど、印象的な場面に魅了されるのは「空蝉」で、光源氏が自分の寝所に入って来ようとするのを鋭敏に察した空蝉は、重ねの衣だけを残して逃げ去ってしまう。
衣だけ残って当の本人は何処へやら・・・・これを空蝉とは、良くぞ申したものだと思う。
どうした事か、今のカメの気持ちは空蝉の様・・・。
心の核が何処かに行ってしまった。
・・・源氏物語で引っ張って来たけど、実はこれを書きたかったりして。