過去に読んだ記事の中で、忘れられずに今でも思い返しては口元がゆるんでしまうものがある。
今日は、そのコピペを・・・。
これは、米国Amazonのブックレビューの中で、1500人を超える人達が「参考になった」に投票を入れたくらいに凄い話題を呼んだレビュー。
書かれたレビューの本のタイトルは「The Secret」なのだけど、レビューを読んだ後は本のタイトルなんてどうでも良いと思うだろうね。
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「The Secret」 ☆☆☆☆☆
The Secret saved my life !
Dec.4.2007
Ari Brouillette
この「The Secret」という本がどんな風に僕の人生を変えたか説明させてください。
僕の個人的な、重大な危機を乗り越えることができた実体験です。
この本は、いかにして自分の希望やニーズを人生に呼び込むか、そして不要なものをいかにして人生から取り除くか、ということが科学的に書かれています。
この本と出会うまでは、物事に対して前向きな気持ちは一切持ち合わせてなく、むしろ自分の人生を脅かすほど無謀だったのです。
36歳のとき、気がつけば警備が中ランクの刑務所に3~5年の刑を受けて入っていました。
罪状は公共物破損と公共の場での泥酔で、その厳しすぎる刑は酔った勢いで郵便箱に排便したからですが、そのとき裁判官からは「まったく同じ罪状で3度目の起訴だ」ということを指摘されました。
明らかに僕はアルコールの問題を抱えており、郵便システムに対して敬意を払っていなかったことは確かと言えます。しかしもっと重要なことは、自分の人生に与える破壊的な影響を自ら招いている、というおぼろげな現実をまったく無視していたことです。
刑務所に入って4日目、初めて他の受刑者たちとの顔合わせが許可されました。
レクリエーション場で、マーカスという受刑者が近づいてきました。
彼は静かに僕に言いました。
ウィンストンというタバコ3箱とプルーノというワイン(刑務所ワイン)8オンスでもって、新入りの僕を彼が買ったと。さらにマーカスは、これから僕が彼に毎日レイプされるということをこと細かく伝え、僕にきれいな目をしていると言いました。
言うまでもなく、僕は自分の人生がそこまで深く落ちたということにショックを受けました。
それまでホモ恐怖症だったことはなかったのですが、自分が実はレイプ恐怖症であることをそのときに認識し、さらに自分の価値が末端価格にして15ドルほどでしかない事実にも落胆しました。
部屋に戻って静かに座り、自分の人生をどうやって改善させ、有害な外的要因からどうやって距離を置くか、その回答を求めていました。
今に思えばこの時こそが奇跡的な瞬間だったわけですが、、僕がマーカスから狙われている事を自分と同室だったジム・ノートンが知っていて、解決につながるかもしれないものがあると言いました。
そして彼がくれたのが、「The Secret」(ザ・シークレット)という本だったのです。
普段の僕なら、そんな重大な危機のときに、精神向上のための本に興味など示さないのですが、他に選択肢もなかったので、その本を読み始めました。
最初の何章かは、「人を惹きつける法則」についての本質みたいなことが書いてありました。
人間には人生をよくする根源的な万有の力があるという内容です。それら最初の何章かの理論は、特に僕の気持ちを落ち着かせるものではありませんでした。
それどころか瞑想した経験もなく、刑務所内の騒音のため、今自分が必要な前向きな気持ちを持つことは困難でした。
それは「人間関係の秘密」という、第6章に来たときでした。
そのときに、この本でどうやってマーカスのネガティブな意図を遠ざけることが出来るか、ということに気づいたのです。
第6章から本に彫りこまれた空洞部分があり、そこには刑務所用の刃物があったのです。
特別なそのナイフは歯ブラシの取っ手が何度も溶かされたり、削られたりして、刃のように尖っていました。
翌日、僕は運動場でその本を持ち歩いていました。マーカスが近づいてきたときにその本を開き、彼の首を刺しました。
次の8週間は独房で、前向きな気持ちを持つ練習をする十分な時間がありました。
そして1日16時間という暗闇は、実際にその前向きな見方を僕に持たせました。
他の人が僕と同じように、この本によって人生が劇変するかはわかりませんが、僕はこの本に出会えてとても感謝しているし、心からこの本をお薦めします。
<以上、レビュー文>
《このレビューに殺到した(欧米人の)コメントの中から》
・俺はすぐ自分の歯ブラシを溶かして、やすりで鋭くしておいた。最近はどうなるかわからんからな…。
・郵便箱にってところで才能のほとばしりを感じた。
・すばらしい。
・このレビュー内容なら、本はアマゾンの人気ランキング行きだな。
・郵便箱に排便…それも3回も…に1票。さらに彼の格言「明らかに僕はアルコールの問題を抱えており、郵便システムに対して敬意を払っていなかったことは確かと言えます」にも1票。
・2ヶ月前に酔っ払って郵便箱を破壊してしまったんだが、これを読んでもう二度としないと決めた。
・郵便箱に排便て才能がいるだろう。
・きっとこの本の著者も笑ってるだろうな。
・コイツはヒーローだ。
・今日読んだもののなかで一番おもしろかった。
・「ホモ恐怖症ではないが、レイプ恐怖症である」これを俺の石碑に彫って欲しい。
・郵便箱に排便って、背がかなり高いのか。
・久しぶりに激しく笑わせてもらった。
・本を注文したよ。今までで一番最高なレビューだった。
・「自分の価値が末端価格にして15ドルほどでしかない事実にも落胆しました」に1票。
・これはデンタルケアがいかに重要かってことを教えてくれる。特に刑務所では。
・今まで読んだレビューの中でも最も参考となった。
・アルコールの問題を抱えてて、郵便箱に排便して禁固刑をくらった人間にしては驚くほど文才がある。きっと書く技能のいる職業に就けるだろう。
・こいつの他のレビューもおもしろい。読んでみてくれ。
・僕もレイプは怖い。
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本と関係のないところで盛り上がっているのが凄い!
それなのに、このレビューが参考になったと言う意見が殺到しているのも凄い!
これって、欧米人特有のユーモア・センスなのかな~。(レビューを書いた本人は大真面目だと思うけど)
・・・でもね、日本人のアタナでも、このレビューを忘れられなくなるよ、きっと。
↓参考までに、角川書店から出ている翻訳本を。
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2007-10-30