愛亀ノロさんの世話をしようと、水槽から持ち上げたところに
「ごめんくださ~い!佐川急便で~す!」の声。
何時も走ってる佐川さん(笑)なので、待たせちゃイケナイ(クロネコやペリカンは待たせてもいーのか?・・・なんてね)と思い、そのまま応対に出た。
「観音寺さまにお届け物です。ご確認の上、ハンコをお願いします。」
「ハイハイ。ハンコじゃなくてサインで良いですか~?」
「え?・・あの、ハンコ・・・」
「え?ハンコじゃないとダメなの?」
「え?・・だって、それハンコ入れじゃないんですか?」
おっと、印鑑ケースに見られたかぁ!ノロさん!
「あ、これ?これは亀!」
「え?・・あ!亀だぁ~っ!」
で、荷受サインをするのにノロさんを床に下ろしたら、甲羅に引っ込めていた手足を動かし歩き出した。
「うわっ!動いた!ホントに亀なんですね~!」
と言いながら、ヒョイとつかみ上げた佐川さん。
ムムム、慣れた手付き。お主、亀を飼った経験あるな。
「大きいですね~!」
「いや、もっと大きくなりますよ。甲羅長が30cm近くになりますもん」
「へ~、亀ってそんなに大きくなるんですか~」
などと、チョイの間ノロさんと戯れてから、
「それじゃ、どもありがとうございましたぁ~!」
と、佐川さんは再び走って行った。