民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

民主主義の劣化と独裁

2018-03-11 09:29:33 | 政治

私は独裁者がきらいです。中には強大な権力をもった人が好きだという人もいるでしょうが、私は独裁的者による独断よりも時間はかかっても一人一人の違いを認める社会が好きです。自分の価値だけを押し付けることは好みません。

最近、政治について書いていませんが興味をなくしたわけではなく、無力感がでてきてしまったのです。どうせ言ってみても無駄かと。政権の意向に沿わないハメディアは攻撃し、平気で政権に不利な発言をする個人は正当な理由もなく監獄にぶちこむ。政権と国会での板挟みで自殺する者がいても、痛ましいことだとよそ事のようにウソブク。北朝鮮や中国、ロシアでの出来事ではなく、こんなことが平気でこの国で起こっても、民衆は怒らない。麻生大臣はいつか、この国は中国とは違う民主主義の国だから、みたいな他者を貶めて俺は違うみたいな自慢をしたことがありましたが、何のことはない独裁者の片棒を担いでいるのが自分ではありませんか。独裁者は独裁をしているとは思わない。北朝鮮だって日本を軍事独裁国家だと思っているかもしれません。

今話題にならず心配してるのは、あの籠池さんが拘置所にぶちこまれたまま出られずにいます。にもかかわらず、マスコミは何も報じない。政権にとって何を言うかわからない人物は、隔離しておけば間違いないというわけでしょう。そして今回の件にしても、佐川氏個人に国有財産の安価での売却責任を押し付け、麻生は知らぬ存ぜぬで押し切ろうという腹が、今から見えます。辞任の後から事実が判明したら、遡って罪を問うと麻生は言ってましたから、既にシナリオはできているのでしょう。この国で北朝鮮、中国の政治体制を嗤うなど、チャンチャラおかしいことです。民主主義の国で、こんなにも個人がないがしろにされてよいものでしょうか。