もうすぐオリンピックが終わります。毎日日本のメダル数はとアナウンサーがいうのは、うっとうしい限りですが、ないよりはあったほうがいいとは思います。また、メダルをとれなかった競技での日本選手の様子、いったいドンナ競技に日本選手が出場していたのか、知りたい気持ちもあります。とはいえ、自分もこの時期いつのまにかナショナリストになっていることを、腹立たしく思います。大本営発表の戦果を喜んでいるみたいですが、ミサイル打ち合うより競技で決着つければ、そのほうがいいですね。今回は日本にとって五輪史上初といった獲得メダルがいくつもありました。ロシアの選手が多数参加できなかったという影響もあるでしょうが、選手の育成プログラムが実を結びつつあるのでしょうか。詳しくは知りませんが、それは素質のある子どもを早く見出して一か所に集め、集中的に鍛えるという方法ではないでしょうか。そうならば、中学校の部活動はもっと楽しいものにしていいと思います。サッカーは既に素質のある子どもは、プロのユースチームで鍛えられていて、部活動など眼中にありません。卓球や体操も同じようなものではないでしょうか。学校では、生涯スポーツとなるような基礎を多くの子どもに教えればいいのです。それはスポーツの楽しさであって、休日を返上してスパルタ教育で鍛えるのとは違います。
また、最後まで勝負をあきらめなかった日本選手の姿が随所にありました。土壇場で窮地に立たされても、踏ん張って劣勢をひっくり返して勝つ、というメンタルの強さには感心させられました。こうした強さをどうやって獲得したのか、多くの人が学ぶべきだと思いました。4年後は東京だということがモチベーションになっているのでしょうか。
最後に、報道されなくても多くのトラブルがあったことが想像されるのですが、それを逆手にとって強盗事件をねつ造し、開催国を貶めたアメリカの競泳選手の行為は、先進国あるいは白人の発展途上国ないしは有色人種に対する蔑視感を表に現した恥ずべき出来事でした。そのうえ、謝罪の言葉が歯切れの悪いものでした。なんでもアメリカが正しいわけではないことを肝に銘じなければいけません。