民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

都市のスーパー

2017-11-07 10:43:28 | その他

東京に来てから毎日スーパー通いをしています。松本では考えられなかったことです。それで、都市のスーパーについて幾つか気が付くことがありました。まず、大都市のスーパーはどこのも小さいです。市街地で大きな敷地をとれないから、当たり前といえば当たり前です。もちろん駐車場などはありません。買い物客はみんな歩いていき、買ったものは手にもって帰ります。だから一度に沢山の買い物はできません。ビールやジュースを箱ごと販売するなんてことはありません。誰もが毎日買い物に出るのです。だとすれば、おそらく家庭の冷蔵庫も小さ目な物だと思われます。次に商品ですが、素材としての野菜や肉は、陳列されている数が少ないです。むしろ田舎の店の方が新鮮で、陳列方法も洗練されているように思います。それに対して多いのは、お総菜や弁当など調理済の食品類です。すぐに食べられる物、しかも少量がパックされた物が多く陳列してあるように思いました。つまり、単身者が多く調理済みの食品が求められるということです。

松本の街の中にも以前は小規模のスーパーがありました。でも、それはみんな潰れあるいは閉店して郊外の大型店となりました。街の中の単身者はコンビニで買い物をしています。それでコンビニのミニスーパー化がみられます。大都市も老齢化が進めば同じことが起こるでしょう。面白いことに、都市化が地方に及ぶものと思うのですが、社会の変化はむしろ地方の方が早くて、地方から大都市へと生活の変化は及んでいるのです。


畑の片づけの始まり

2017-10-31 17:13:26 | その他

東京へ行く前にと思い、今日は天気も良かったので畑の片づけをしました。バンドコキュウリやササゲ、ゴーヤなどの支柱をはずして片づけ、下に敷いてあったマルチ(草除けのシート)をはぎました。取り残しで地面に転がっているやつは、種をとってみることにしました。

先日植えたタマネギをみると、苗が小さかった紫のやつは、植えるのが深すぎたのか三分の一ほどの葉というか穂というかが、なくなっていました。茎が雨もたくさん降ったりして腐ってしまったみたいです。残念です。それでも、20cmくらに茎が伸びていた通常のタマネギは、何とか根が付いたみたいです。

8月末に植えた白菜と、種をまいた大根はというと写真のように順調に大きくなっています。11月20日くらいに収穫しようと思いますが、はたしてこれからどんだけ大きくなるか。特に白菜はもっと巻いてもらわんと、越冬できません。

それから、何といっても今年たくさんなったのは、キウイです。10年ばかり前、ブドウの棚のすみに植えたキウイにこの春は初めて肥料をやりました。根元を掘って肥料を埋めただけですが。すると何を考えたのか、ザランザランと実をつけたのです。摘果なんぞしませんから、実は小さいのですが量が多い。妻は最近スムージーとかいうヤサイジュースにこっているので、たくさん使えると喜んでいます。


生野へ

2017-10-18 11:34:36 | その他

年会2日目は多くの会場で同時進行に研究発表がなされます。研究発表要旨集を読んで、面白そうな発表を聞きにいくわけですが、年々、こちらが年を取ったせいか、聞きたいと意欲を感ずる研究が少なくなりました。そして、これも例年のことながら午前中だけいて、昼を食べたら帰るのです。午前中聞いた研究発表でコメントするとしたら、関西学院大の院生が発表した、「ヴァナキュラー宗教の民俗誌ー稲荷信仰の事例からー」というものでした。アメリカ宗教民俗学からの輸入概念を使って、現在進行形の稲荷信仰を分析するという発表でしたが、「ヴァナキュラー宗教とは、生きられた宗教、すなわち人々が出会い、理解し、実践する宗教」だというのですが、発表のあと「生きられた宗教があるなら、生きられない宗教があるのか」という鋭い質問に対して、発表者は答えられませんでした、というか質問を拒否したといったほうがよいでしょうか。発表者は直輸入の概念を本当には理解していないと感じられました。そんなこと言う前に、稲荷信仰とか現在進行形の宗教行為の意味だとか、伝承と創造だとか、分析しなければいけないことはたくさんあるじゃないか。カタカナ使えば人をはぐらかせると思ったら大きな間違いですよ、といってあげたくなりました。

昼を食べて神戸の友人が生野の山中に設けた山の家と呼ぶ別荘へ移動しました。このコースは、京都から山陰線きのさき号に乗車して和田山で下車して乗り換え生野へ、生野から友人の車で朝来市黒川という山中に入るというものでした。帰ってきてから地図で確認してはじめて中国山地のどの辺りかがわかったありさまで、つれていってもらったときは、どこに自分が位置しているのか不明でした。

周囲を山に囲まれ、すぐわきを川が流れる場所に「山の家」はありました。何やら足場を組んであるのですが、それは6月から設計図を書いて計画し、私の到着までに何とか間に合わせてくれたという、薪ストーブの煙突を設置するためのものでした。ストーブと煙突を購入し屋根に穴をあけて部材をはめこみ、素人だけで設置したというのです。まだ屋根のスレートはふき直してないのですが、ともかく初だきです。

ストーブ本体が冷えているので、なかなか火がつかなかったのですが、私も手伝って無事に着火。火事にもならず、めでたく燃えたのです。それからストーブをたきながら、夜中まで語りました。テレビはありませんが電気はあり電話も通じます。水道は川の水をろ過して使い、下水も自前の浄化槽で処理しているといいます。家のまわりの山林や杉の木も、家に付属した自分の物だといいます。ヤマヒルがたくさんいるから周囲の手入れはしないといってましたが、すごい所を購入したものです。友人は特別器用でもないし、ワイルドでもなく、カメムシがいやだと奥さんにとってもらっていたのですが。


アメリカシロヒトリ

2017-09-05 16:10:54 | その他

アメリカシロヒトリといっても、何かイメージできない方も多いでしょう。体長2センチくらいの毛虫です。外来種なのですが、今の季節に盛んに繁殖して、大きな木を1本葉を食いつくしてしまいます。くるみとか、桑とかの柔らかな葉を好みます。

私の実家は空き家となっているのですが、その家の裏を小さな堰が流れています。そして、その堰の向こう側には新聞の専売所があります。その堰の両側にはいつからか、境界のくいが打たれました。堰は川の両側にあるどちらの家のものでもありませんよ、という表明だと思います。川は水利組合のものだから、堰の両側の土手も水利組合のものでしょう。正直、おかしな境界意識をもったものだと思いました。土手の草刈りなどは誰がするのでしょう。我が家は田んぼはなく、水利とは無縁の暮らしですが土手の草を刈り、その代わりに畑に水をくんでかけさせてもらっています。わずかの水だと自分は思っています。

一昨日の事、隣のIさんが垣根を越えて訪ねてきて、何とかしてほしいといいます。それは、我が家に裏を流れる堰の向こう側の土手、新聞の専売所のある側に、いつの間にか桑の木と鬼くるみの木が5メートルほどの高さにも育ち、そこにアメリカシロヒトリが大量に発生しているのです。この毛虫が隣のIさんの家の畑に侵入してきて、ナスなどを食べてしまって困る。何とかしてもらいたいが、土手に生えている木なので新聞の専売所の管理でも、川のこちら側の我が家の管理でもない。役場にいったが話をきくだけで、少しも進展しない。私からも役場に訴えてくれないかという話だった。堰の土手という土地所有のあいまいな場所なので、木がはえていることは私も知っていたが、自分の土地ではないから積極的に切ってしまう気になれず、あいまいにしておくうちに大きくなってしまいました。何とかしてくれと役場がいわれても困るだろうなと思いました。しれで、向こう岸の木で、新聞の専売所があえていえば管理する部分かとは思いましたし。勝手に切っていいかという心配もありましたが、というのは新聞の専売所は朝新聞を配ってしまうと昼間は誰もいないので連絡がとれません、ほうっておくわけにもいきませんから、はしごをかけ思い切って枝をすべて切り落としてしまいました。

切り終わって少し休んでいると、専売所の方が気になっていたが切っていただき申し訳なかったと挨拶に来てくれました。堰の土手を誰が管理するのか、難しい権利主張をしていくと、ややこしいことになります。


2017-09-03 19:53:07 | その他

大根や菜っ葉を収穫し、畑を片付けることをアキジマイといいます。この辺では、11月中旬から下旬でしょうか。そのころのあいさつは、アキは終わったかね といわれたはずです。アキとは1年最後の収穫をして畑を片付けることをいいました。してみると、秋野菜の種をまく8月下旬から9月初は、アキ始めといってもよさそうですが、そんな言い回しはありません。ともかくも、先週から週末にかけて、自分の実家と妻の実家の畑を耕し、大根をまき白菜の苗を植えました。これが結構大変な作業で、もちろん機械を使って耕して畝を立てて植えるのですが。妻の実家には、新しい管理機を買いましたので、畝立てまで機械でできましたが、そうはいっても大変な作業で、体はギシギシいってます。おまけに、ここ数日の冷え込みといってもいいほどの気温の変化です。昨夜は妻の実家に泊まったのですが、木造住宅と冷え込みです、肌寒くて夢をたくさん見ていてよく眠れませんでした。その夢なのですが、よくできたものを久しぶりにみました。

小さい子が何人もいる部屋で、わいわいと遊んでいました。食事をすることになって、それぞれ何を食べたいか聞いてみました。ところが、私のそばにいる快活な子に呼びかけようとして、どうしても名前が思い出せません。「おまえは何を食べたいの」と聞いて、周囲からひんしゅくをかいます。名前を呼ばないのは失礼だと。そういわれても、どうしても名前がうかびません。顔を見ると長男に似ていたので、長男の名前で呼びかけますが返事をしません。ではと、次男の名前で呼んでみても返事をしません。そうするうちに、その子は「ぼくはお稲荷さんを食べたい」といいました。

目が覚めて考えたらすぐわかりました。名前のない子は、あと2か月したら生まれてくる娘の子です。孫が早くも夢に現れて、稲荷ずしが好きだといったのです。何度も思い出しましたが、名前を思い出せないわけです。だってまだ名前がない子ですから。


これ何でしょう

2017-08-11 18:08:24 | その他

これ何かわかりますか。長さは20センチほどあります。私が栽培したものです。こいつがぶら下がっているのを見て、出来そこないかと思いました。白いなりものですから、突然変異かと思いましたら、その後も白い実がなっています。

これはゴーヤなのです。ゴーヤといえば緑のものだと思っていました。そして、苗を買う時も緑の実がなるものと思っていました。そして気が付くと、こんな白い実がなっていたのです。調べてみると、白ゴーヤというものもあるんですね。毒がありそうで、何となく食べるのが不安だったのですが、解説にあるとおり、緑のゴーヤよりも苦みが薄く食べやすいです。サラダでもいけます。もっとも苦みが苦手な人は、白でも緑でも一緒でしょうが。思いがけず、珍しい物を栽培してしまったのです。今年は珍しい物を栽培する年になりました。


青天の霹靂

2017-08-04 09:04:40 | その他

しばらくぶりです。ようやくパソコン環境が整ったものですから。

私はPCの電源は入れっぱなしのことが多いです。夜間にソフトのアップデートを指定したりしてありますし、電源を入れて立ち上がるのを待つのもいやですし。ということで、朝起きてきてPCを見ると、オペレイティングシステム、ノットファウンド、とかって表示が出て画面が黒くなっているではありませんか。スマホで調べてみると、この表示はPCにとって致命的な故障のようです。このPCはウィンドウズ7のヴァイオで、10にヴァージョンアップして使ってきたものです。よく考えてみれば10年にもなるでしょうか。いつ壊れても不思議ではない状態にあったのです。とは思ったものの、青くなりました。調査のまとめや書きかけの原稿が失われてしまったらどうしよう。時間を待って家電量販店に電話すると、ハードディスクからデータを取り出すサーヴィスがあるというので、データの取り出しの依頼と新しPCを購入のために、量販店に出かけました。

「ちょっとやってみましたが、読みだせません。専門の業者に出さなくてはいけませんが、そうすると18万とかかかりますが、どうします」 エーそんな話聞いてないよ。18万も出すんなら、バックアップしてある外付けハードディスクから、時間をかけて自分で探し出したほうがいいか。「そんなら、あきらめます」といって、購入するPCを見て歩いていると、もう一度やってみたら読み始めましたというではありませんか。ああよかった。それからは、何だか得した気分(これも変なのですが、10万も出さなくて失われそうなデータが戻ってくるという安心した気持ち)になって、金に糸目はつけずに新PCを選んでやるという、おかしな気持ちになったのでした。

結局、最初に使った富士通のノートパソコンを買うことにしましたが、corei7でハードディスクは1テラもあるのに15万という昔では考えられないくらい安い値段です。サルベージしたデータをそのPCに保存することと、気が大きくなってセットアップ作業も2万弱を支払って依頼しました。翌日購入したPCを取りに行き、家に帰って、この機会に心配なものは片付けようと、無線ランのルータも買っておいたやつに交換しました。そして、プリンターの設定、スマホのwifi設定のし直し、新PCのメールなどの設定などを経て、ようやく今このブログが書ける状態にまでこぎつけたという次第です。

以前に電化製品は一度に壊れるから、替え時があると書きましたが、その時は家電の事ばかり頭になかったのですが、PCも同じです。今回業者に、パソコンは何年ほど使えるか聞きますと、「まあ、5年ですね」と言われてしまいました。以前は職場でリースのPCを十分使えるのに何で交換するのか、無駄なことだと思っていましたが、壊れてからの交換では遅いんですね。今回しみじみと実感しました。


孫に会える

2017-07-12 18:11:44 | その他

娘から連絡があり、10月末に男子の出産予定だという。この年になると、孫の話になると皆、待ち受け画面をみせてくれます。南辛坊はそれをスマホでなくて「スマゴ」だと以前に言ってました。スマゴの話など自分には縁のないものと決めていたのですが、あと3か月もすると無から有が生ずるのです。それが孫だというのですから、不思議な感じがします。順調にいけば、来年の今頃はしゃべっています。衰えるばかりの自分たちですから、新しい命を目にすることができるのは希望です。いつ死んでもいいと思っていたのですが、そんな命が生ずるとなると、まだまだこの世に執着心がわいてきます。無事に生まれてくれることをひたすら祈ります。

最近は物を新しくする(電子レンジ・車・冷蔵庫など)ことで、この世への執着心を増加させようと、断捨離の反対のようなことをしていましたが、究極の長生きのモチベーションが生じました。


成長する花豆

2017-06-28 11:36:59 | その他

花豆の種をまき、芽が出ないと書いたのはいつだったでしょうか。同じ日にまいた花豆ですが、芽が出て写真のような差ができました。不思議ですが、成長の差が出たおかげでどうやって芽が出るか一目でわかります。まず、左のように豆から緑の棒のようなものがのびてきて、それが2つに分かれて棒の先にくるまれていたような葉が広がります。棒から展開した小さな葉が大きくなります。その間、根っこにある豆は緑に変わっています。大きな豆の発芽というのは、本当に不思議ですね。そうそう、花豆は奈川や乗鞍が原産地かと思っていましたが、それは紫花豆というやつみたいです。種をまいた花豆は白花豆ですから、調べてみると北海道が原産地みたいです。いずれにしても、寒いところで育つ大きな豆です。今日は曇りで明日は雨だといいますので、これから畑に植えに行ってきます。