活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【10月21日】

2006-10-21 | その他
 医龍の最新刊を読んでいました。テレビでは野口教授が失脚して終わりましたが、こちら本編ではまだ教授戦は続いていて、UCLAからも教授候補が来るような事態になっています。龍の行くへはどうなるのかこのマンガは目が離せません。
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【10月20日】

2006-10-20 | 文庫
 尾崎喜八のエッセイを引き続き読んでいます。詩人であり登山家であり音楽鑑賞家であった尾崎は武者小路実篤や高村光太郎、ロマンロランと交際がありました。それはそれとして、尾崎が結婚する前に真剣につき合っていた年上の女性がいて、多分そのままであれば結婚してしまうことになったのでしょうけれど、若くして亡くなってしまいその時の熱情は夢と消えてしまったのですが、その死因はスペイン風邪(インフルエンザ)でした。そういえば先日読んだ富士山に初の越冬測候所の開設を図った野本夫妻の話に出てくる夫人の方も、スペイン風邪で亡くなったのでした。スペイン風邪というかインフルエンザの脅威が当時どれほどのものだったのか、多分その時の人は知り合いで亡くなった人を指折り数えられたのではないかと思うのです。
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【10月19日】

2006-10-19 | 雑誌
 地図中心を読みました。大阪平野の特集ですが、大昔(太古といわれる時代)は奈良盆地に琵琶湖があったそうです。生駒山地と金剛山地の間にある亀の瀬といわれるところから大和川が流れ出ていてそこから北上し河内平野にながれていたのだそうです。その後紀伊山地の隆起と共に琵琶湖は現在地に移動したのです。その大和川は江戸時代に現在の堺に向かって付け替えられたそうで、江戸時代は利根川もそれまでの江戸川から渡良瀬川に付け替えられて今の利根川になったりして、河川が大きくいじられたのですね。
 尾崎喜八のエッセイ集を読み始めました。
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【10月18日】

2006-10-18 | 文庫
 江戸川乱歩を読み終えました。今日は悪霊、と妖虫の2編。悪霊は連載途中で筆を投げ出したことで有名な作品だそうです。完全にストーリーを組み立て終わって書き始めたのではなく、なんとなくプロットだけ思い浮かべて書き始めて詰まってしまったということで、当時横溝正史にかなり罵倒されたようです。土屋隆夫が現代に加筆完成という筋書きを考えたそうですが、当時の言葉遣いだと今は使えない表現がいっぱいあって断念だそうです。妖虫は怪奇探偵小説ですが、途中で犯人はおおかたわかってしまいます。でもそこはそれ乱歩ワールドは楽しめます。

「江戸川乱歩全集第8巻」光文社文庫
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【10月17日】

2006-10-17 | 文庫
 引き続いて江戸川乱歩。今日は「鬼」と「火縄銃」。鬼は一応本格ものという内容ですが、ドイルのホームズものからプロットを取っているということで、それを読んだ人にはなーんだという出来ですが、読んでない人にはそれなりに読めるものです。火縄銃は乱歩が学生時代に書いた筋書きです。ガラス花瓶に太陽光線が当たってレンズの役割をして火縄銃に火がついて人を撃ち殺すという筋は、最近では全然使えないトリックではあるものの、乱歩曰く推理界最初のトリックではないかと言っています。
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【10月16日】

2006-10-16 | 文庫
 江戸川乱歩全集光文社文庫版第8巻から地獄風景、恐怖王を読みました。いかにも乱歩らしいという感じの小説ですが、この全集はいい出来悪い出来を含めて網羅してあって、この2編はそういい出来のものでも(作者も自ら言っていますが)ありません。地獄風景は前半は怪奇趣味なのですがエンディングは漫画的ですし、恐怖王も作者自身が構成を考えずに書き出して自ら悩んだというもので終わり方がすっきりしません。が、それでも乱歩ワールドです。昭和初期にこんな小説を楽しんでいたのだなと思いました。
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【10月15日】

2006-10-15 | その他
 FF12はほとんど終わった状態なのですが、最強の武器とか防具とかを取る作業に追われて無為な一日を過ごして活字を放棄してしまいました (^^;)
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【10月14日】

2006-10-14 | 文庫
 頭がむさくるしくなったので行きつけの美容室に座って江戸川乱歩の短編小説集を読み始めました。目羅博士の不思議な犯罪という昭和6年の作品。推理小説というよりも怪奇小説というところです。
 美容室といえば週刊誌の宝庫ですが、この美容室にきたときだけ読むのが写真雑誌のフラッシュですが、昔はフォーカスのようなジャーナリスティックなところもあったこの写真週刊誌もほとんどヌード雑誌化しているようで、すこしペラペラめくって終わってしまいました。
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【10月13日】

2006-10-13 | 文庫
  日経ビジネスの今週号をまず読んで(最近はiPodもDSも今度出るPS3も台湾のEMSメーカーが作っていて台湾こけると大変なことになるというお話が面白かったです)、ローマ人の物語・すべての道はローマに通ず(下)を読み終えました。街道、上下水道、橋というインフラの他にも教育、医療にまで帝国内での整備をはかったある意味自由があったローマ帝国は、キリスト教がだめにしたといえるのではないかと思ってしまいます(キリスト教徒には悪いけれど)。帝国という言葉はいいイメージは無いのですが、現代でも独裁国家は残っていて、そんな国家よりも2000年前の帝国のほうがよっぽど住みやすかったのではないかと思ったりします。

「ローマ人の物語・すべての道はローマに通ず(下)」塩野七生 新潮文庫
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【10月12日】

2006-10-12 | 文庫
 ローマ街道は現代の道路作りと比べても遜色ない工法で作られていました。1mも掘り下げて砂利や粘土質の土を入れ固めて石畳にしたのです。手入れを怠らなかった街道は800年も持ったのです。現代の道路でそんなに保つものはあるでしょうか。そして水道です。日本でも江戸時代に玉川上水などが作られましたが、それよりも2000年前に水道が作られたなんて信じられません。フランスのニームに残っている水道橋の写真を眼にすることがありますが、感嘆の一言ですね。

「ローマ人の物語・すべての道はローマに通ず(上)」塩野七生 新潮文庫
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