今日は最近入手したCDから写真のフランソワ=グサヴィエ・ロト(François-Xavier Roth)率いるフランスの古楽オーケストラ「レ・シエクル(Les Siècles)が演奏するベルリオーズ「幻想交響曲」を取り上げてみたい。(仏Musicales Actes Sud-ASM 02) この演奏はベルリオーズ生誕の地、南フランスのラ・コート=サンタンドレ(La Côte Saint-André)で8月に開催される「ベルリオーズ音楽祭」に於けるライヴ録音(2009年8月30日)である。指揮はもちろんフランソワ=グサヴィエ・ロト、会場はこの町のシンボルで音楽祭のメイン会場でもあるルイ11世の居城(Château de Louis XI)内の特設会場と思われる。(写真・下) 筆者もベルリオーズ生誕200年記念の年、2003年に音楽祭を覘いたことがある。演奏はやや速めのテンポで進めるロトの指揮だが第1楽章の提示部の繰り返し、並びに第4楽章「断頭台への行進」前半部の繰り返しも指示通り実行しており演奏時間は50分を優に超える。またひとつ興味深い点をあげるならば第3楽章の遠雷を描写するインパクトあるティンパニーの叩かせかたが強く印象に残った。ライヴ録音だが演奏終了後の聴衆の拍手はカットしている。
(ラ・コート=サンタンドレ、ベルリオーズ音楽祭2003) (音楽祭のメイン会場のひとつ、「ルイXI」の居城) いずれも筆者撮影(2003年8月)
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