
NHK交響楽団の名誉指揮者でなじみのあるオットマール・スィトナーがベルリン国立歌劇場管弦楽団を率いて2回目の公演を行ったのは1978年10月のことだった。その前年の1977年1月にこの歌劇場本体の引越し公演で50名前後の小編成でベートーヴェンの交響曲第2番他を披露したことも当時の記憶に新しかった。私は両方の公演に足を運んだが楽団フルメンバーで公演したこの2度目のコンサート初日のメイン・プログラム、ブルックナー交響曲第7番の演奏は強く印象に残っている。因みにこの公演は10月24日、当時の渋谷公会堂で開催されプログラムの最初はワーグナーの「ジークフリート牧歌」で始まった。まだこの時分にはクラシックの演奏会場と言えば東京文化会館、NHKホール、日比谷公会堂等が主流でまだサントリー・ホールもオープンしていない時代である。
現在ではスウィトナーのブルックナー第7番は同コンビでCDでも鑑賞できるが当時はまだレコーディングされておらずどんな演奏になるか興味津々で会場に向かった。演奏はほぼ想像したとおりテンポは若干速めにとり音響はオーケストラを聴くにあたりそれほど良い条件とは言えないホールで厚みのあるブルックナーを聴かせてくれた。この日以外の公演はFM放送でもオン・エアされたがこの公演は放送されず私の記憶の中に入った心の名演になった。カラヤン/ベルリン・フィルのようなきらびやかな演奏ではなかったが当時の東独オーケストラの「いぶし銀」のような深い味わいを感じたのも事実であった。
スウィトナーは東西ドイツが統一された1990年には引退しもう彼の生演奏を聴くことはできないがレコード・CDでじっくりと彼の芸術を今後も聴いていきたいと思っている。
現在ではスウィトナーのブルックナー第7番は同コンビでCDでも鑑賞できるが当時はまだレコーディングされておらずどんな演奏になるか興味津々で会場に向かった。演奏はほぼ想像したとおりテンポは若干速めにとり音響はオーケストラを聴くにあたりそれほど良い条件とは言えないホールで厚みのあるブルックナーを聴かせてくれた。この日以外の公演はFM放送でもオン・エアされたがこの公演は放送されず私の記憶の中に入った心の名演になった。カラヤン/ベルリン・フィルのようなきらびやかな演奏ではなかったが当時の東独オーケストラの「いぶし銀」のような深い味わいを感じたのも事実であった。
スウィトナーは東西ドイツが統一された1990年には引退しもう彼の生演奏を聴くことはできないがレコード・CDでじっくりと彼の芸術を今後も聴いていきたいと思っている。
ご無沙汰です。コメントありがとうございます。スゥトナーのCDはDeutsche Schallplatten/BERLIN Classics レーベルで見つかると思います。