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私が貴志康一(1909~1937)という作曲家にしてヴァイオリニスト、指揮者の「3つの顔」を持つ音楽家に興味を持ったのは今から数年前に彼の傑作の一つ交響曲「仏陀」のCD(写真)を手にしてからだった。今年2009年はちょうど彼の生誕100年を記念する年にあたる。早速レコード棚から取り出し久しぶりに聴いてみることにした。演奏はこの作品の日本初演も果たし貴志作品の研究、演奏、録音等に取り組んでいる指揮者小松一彦がロシアのサンクト・ペテルブルグ交響楽団に1994年客演指揮した際のライヴCDである。彼にとっては3度目の録音である。今改めて聴いてみるとこの東洋的でもありエキゾチックで叙情的な響きを実に巧く描写した演奏だと思う。録音もまたすばらしい。
作曲者貴志康一はこの自作を弱冠25歳の1934年にベルリン・フィルを指揮して世界初演したという。また巨匠フルトヴェングラーとの親交もあったいわれている。彼はドイツから帰国後、1935年から36年にかけてNHK交響楽団の前身新交響楽団の指揮台にも数回立っている。特に目を引くのは1936年5月巨匠ウィルヘルム・ケンプとの共演であろう。しかし彼は翌1937年11月に29歳の若さで生涯を閉じている。これから期待された指揮者・作曲家だっただけに無念なことだったであろう。最後に参考までにこの作品の楽章構成を下記に記しておきたい。
第1楽章 モルト・ソステヌートーアレグロ (印度 - 父)
第2楽章 アンダンテ (ガンジスのほとり - 母)
第3楽章 ヴィヴァーチェ (釈尊誕生 - 人生の歓喜)
第4楽章 アダージョ (摩耶夫人の死)
作曲者貴志康一はこの自作を弱冠25歳の1934年にベルリン・フィルを指揮して世界初演したという。また巨匠フルトヴェングラーとの親交もあったいわれている。彼はドイツから帰国後、1935年から36年にかけてNHK交響楽団の前身新交響楽団の指揮台にも数回立っている。特に目を引くのは1936年5月巨匠ウィルヘルム・ケンプとの共演であろう。しかし彼は翌1937年11月に29歳の若さで生涯を閉じている。これから期待された指揮者・作曲家だっただけに無念なことだったであろう。最後に参考までにこの作品の楽章構成を下記に記しておきたい。
第1楽章 モルト・ソステヌートーアレグロ (印度 - 父)
第2楽章 アンダンテ (ガンジスのほとり - 母)
第3楽章 ヴィヴァーチェ (釈尊誕生 - 人生の歓喜)
第4楽章 アダージョ (摩耶夫人の死)
初めて知りました。
とても面白そうですね。
しかし先生は次から次へと奥の手がありますね。
参りました。
お久しぶりです。交響曲「仏陀」は貴志康一の傑作です。当初は7楽章を想定していたようですが最終的に4楽章構成になったようです。
後期ロマン派風の楽想で大変叙情的な美しい交響曲です。今度お聴かせしましょう。