今日はカラヤン/パリ管弦楽団のこれまで未発売だった映像作品ベルリオーズ:「幻想交響曲」を取り上げてみたい。この作品はカラヤンの生存中はリリースされなかった映像作品の一つだった。昨年カラヤン生誕100年を記念してEMIから「永遠のカラヤン」と題したCD盤にプラスしてDVDでリリースされた。
制作はカラヤンが1960年代に設立した映像制作会社「コスモテル」による1970年6月パリで撮影されたカラー、音声はモノラルである。カラヤンは同曲をフィルハーモニア管弦楽団で1回(1954)、ベルリン・フィルで(1964、74-75)2回レコーディングしているが映像ではこのパリ管弦楽団とのものが唯一の記録になった。ディレクターはロジャー・ベナムが務めている。
映像は赤色を基調としたカラフルなものでその映像美は素晴らしいものだ。カラヤンの映像に見られる映像美学の演出が随所にみられたとえば第2楽章「舞踏会」では冒頭の2台のハープ弦越しに指揮者カラヤンの姿をボカしてかぶせるなど映像作品ならではのテクニックが興味深い。また演奏もモノラル音声ながら当時のパリ管の巧さも充分に堪能できる映像だ。唯一のパリ管との貴重な映像ドキュメントでもある。
制作はカラヤンが1960年代に設立した映像制作会社「コスモテル」による1970年6月パリで撮影されたカラー、音声はモノラルである。カラヤンは同曲をフィルハーモニア管弦楽団で1回(1954)、ベルリン・フィルで(1964、74-75)2回レコーディングしているが映像ではこのパリ管弦楽団とのものが唯一の記録になった。ディレクターはロジャー・ベナムが務めている。
映像は赤色を基調としたカラフルなものでその映像美は素晴らしいものだ。カラヤンの映像に見られる映像美学の演出が随所にみられたとえば第2楽章「舞踏会」では冒頭の2台のハープ弦越しに指揮者カラヤンの姿をボカしてかぶせるなど映像作品ならではのテクニックが興味深い。また演奏もモノラル音声ながら当時のパリ管の巧さも充分に堪能できる映像だ。唯一のパリ管との貴重な映像ドキュメントでもある。