先日82歳で亡くなったフィンランドの名指揮者パーヴォ・ベルグルンドがフィンランド放送響を振った「ブラームス交響曲第1番」のライヴを愛好仲間が「CD-R」に起こしてくれた。ベルグルンドと云えばやはりシベリウスが反射的にイメージされてしまうがこの2005年8月25日にヘルシンキのフィンランディア・ホールでのブラームスも大変興味が湧いた。この音源はこのたび彼を偲んで「フィンランド放送」が特別番組として「ネット・ラジオ」を通じて再放送したものである。
ベルグルンドの「ブラームス交響曲」録音は2000年5月、バーデン・バーデンにおける「ヨーロッパ室内管弦楽団」とのコンサート・ツィクルス・ライヴがフィンランドの「オンディーヌ」から全集盤としてCD化されたことがある。(2001年)これが彼の唯一のブラームス録音と思われる。」しかしこれは「室内管弦楽団」による小編成での演奏だった。一方この「フィンランド放送響」との「第1番」はフル編成によるより重量感のあるズッシリとした彫りの深い渋いブラームスに魅力を感じた。因みに「第1楽章」の主題提示部の反復も実行していた。今回改めて彼のブラームス感を再認識した次第である。
ヘルシンキの白亜の殿堂「フィンランディア・ホール」
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