今回紹介する写真のCDはモーツアルト生誕200年を翌年に控え1955年12月、ウィーンの「シュテファン大聖堂」において典礼様式でオイゲン・ヨッフム指揮より演奏された貴重なライヴ録音である。 したがって、音楽ミサのほかに儀式の始まりを告げるオルガンの前奏をはじめ大聖堂助任司祭ペナル卿の司式のもとに行われたミサ全体が収録されている。管弦楽はウィーン交響楽団、合唱=ウィーン国立歌劇場合唱団、独唱陣はソプラノ=イルムガルト・ゼーフリート、アルト=ゲルトルーデ・ピッツィンガー、テノール=リヒャルト・ホルム、バス=キム・ボルイの面々である。 1955年の録音なのでモノラルだがこのようにミサ典礼の模様を通して聴くレクイエムも厳かで荘重な気分が味わえる。
写真のCDは1991年(モーツアルト没後200年)にリリースされたDG国内盤POCG2435でLPレコードとしては1970年ごろ「アルヒーフ・レーベル」からたしか2枚組みで出ていたのを記憶している。
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