私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

スヴェトラーノフ&ソヴィエト国立響ほかによるラフマニノフ/詩曲「鐘」

2012-05-14 19:43:11 | 声楽曲

  ラフマニノフが1913年に書いた詩曲「鐘」作品35はソプラノ、テノール、バリトンの独唱に混声合唱を伴う4楽章構成の云わば合唱交響曲である。歌われるテキストはエドガー・アラン・ポーの詩をロシアの詩人コンスタンティン・バリモントがロシア語に翻訳したものに基づいている。写真のメロディアのLP盤はもう20数年前にまだソヴィエト時代のモスクワのレコード店で求めたもである。(露メロディアーC10-1293-4/ステレオ)

 演奏は独唱陣にソプラノ=ガリーナ・ピサレンコ、テノール=アレクセイ・マスレンニコフ、バリトン=セルゲイ・ヤコヴェンコ、合唱は「ユルロフ合唱団」、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮のソヴィエト国立交響楽団である。録音は1970年代末頃と思われるが大変優秀である。声楽部、独唱と合唱のハーモニーが非常に美しく捉えられている。国内のコンサートでは取り上げられる機会はめったにないがレコードでこの作品の美しさにはまり込んでしまうと何度も聴いてみたくなる不思議な魅力を持つ作品である。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿