私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

「リヒテル東京ライヴ1979」から

2010-03-18 01:24:54 | 器楽曲
 ロシアのピアノの巨匠スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter/1915~1997)はどちらかと言えば録音嫌いのピアニストだった。しかし彼が生涯に遺したレコード録音の数はコンサート・ライヴを含めるとそこそこの数にのぼる。とりわけ私が好んでよく聴くLPは写真の1979年2月の来日公演のライヴ盤である。
 この来日公演で彼が主として取り上げたプログラムはシューベルトであった。そしてそれらのコンサート・ライヴがデジタルでレコーディングされ国内盤はビクターから1981年4枚のLPでリリースされた。写真はそのシリーズの中の1枚でシューベルト「楽興の時」Op.94(D.780)から「第1番ハ長調」・「第3番ヘ長調」・「第6番変イ長調」の3曲、「即興曲集Op.90(D.899)から「第2番変ホ長調」・「第4番変イ長調」の2曲、シューマン「幻想小曲集Op.12」から第5曲「夜」・第7曲「夢のもつれ」の2曲が収録されている。録音は東京厚生年金会館・東京文化会館・NHKホールのそれぞれ3つの会場でのコンサートからの編集である。今改めて聴きなおしてみるとライヴ録音ならではの会場の興奮した聴衆の拍手も収録されており緊張感とスリルがひしひしと伝わってくる演奏でリヒテルのピアノ・テクニックの巧さは今さら言うまでもない。(写真/ビクターVIC28047)


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