ドヴォルジャークの交響曲を語る上でもう一つ忘れてはならない作品に第7番ニ短調がある。この作品は作曲者ドヴォルジャークが1884年ロンドンのフィルハーモニー協会・名誉会員になった時、同協会より委嘱され作曲されたのがこの第7交響曲であった。前年に彼はブラームスの新作交響曲第3番ヘ長調をベルリンで聴きその感激がこの第7番の作曲意欲に拍車をかけたと言われている。ドヴォルジャークとブラームスの関係も結構深いものがあり彼はブラームスを尊敬していた。そのことは彼の作品の大半がブラームスと同じジムロック社から出版(例外として交響曲第8番はイギリスのノヴェロ社から出版)されているところからも伺える。
私の愛聴盤はカルロ・マリア・ジュリーニ/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1976年録音/EMI写真)とピエール・モントゥー/ロンドン交響楽団(1961年録音/Decca)の2つのLP盤である。どちらも格調高い演奏だ。ジュリーニ盤は若干遅めのテンポで押し進め重厚さを感じさせる。対照的にモントゥー盤は少し早めのテンポで軽やかでスマートな演奏になっている。またジュリーニは1993年にロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とも再録音しておりこちらも捨てがたい名演で両者の演奏比較もまた興味がわく。
私の愛聴盤はカルロ・マリア・ジュリーニ/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1976年録音/EMI写真)とピエール・モントゥー/ロンドン交響楽団(1961年録音/Decca)の2つのLP盤である。どちらも格調高い演奏だ。ジュリーニ盤は若干遅めのテンポで押し進め重厚さを感じさせる。対照的にモントゥー盤は少し早めのテンポで軽やかでスマートな演奏になっている。またジュリーニは1993年にロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とも再録音しておりこちらも捨てがたい名演で両者の演奏比較もまた興味がわく。