私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

ハイティンク/コンセルトヘボウのマーラー:交響曲第3番

2009-01-04 10:56:04 | 交響曲
 私のベルナルト・ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1988年に創立100年を迎え「ロイヤル」の称号を得てロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団となる)によるマーラーの第3交響曲のコレクションは1966年から72年にかけての全集録音からのLP盤(写真)と彼が1982年のベルリン芸術週間に出演した際のライヴーこれはFMエア・チェックのオープン・4トラック・2チャンネル・ステレオ・テープの2種類ある。どちらも大変すばらしい演奏で後者のライヴ・テープは私にとっては大変貴重なものである。(FMエア・チェックは1983年8月3日、NHK FM放送)
 ハイティンクは第3代目にあたるエドゥアルド・ヴァン・ベイヌムの後任として1961年若干31歳の若さでオイゲン・ヨッフムと共にこのオーケストラの常任指揮者となり1964年から88年まで芸術監督を務めた人である。1968年秋のこのオーケストラを率いての初来日公演が懐かしい。
 彼はマーラーを大変に得意としておりレコディーングもライヴも含めれば数多く存在するが私は最初の録音であるこの1966年盤と82年のベルリンでのライヴ・テープが緊張感あふれる演奏で特に気にいっている。この第3番は6楽章から構成される全曲で約100分を要する大曲だが彼の大曲への演奏構築力は実にすばらしいものがある。それはおそらく彼の天賦でもあろう。LP盤での第4楽章、第5楽章のアルト独唱はカナダ出身の名歌手モーリン・フォレスターが厚みのある美声を聴かせている。
 ハイティンクは今年80歳、まさに巨匠の域にある指揮者である。現在はシカゴ交響楽団の首席指揮者を務め来月同楽団と来日公演を行う予定である。