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新春に聴くモーツアルト、「ハフナー・セレナード」

2009-01-02 11:05:29 | 管弦楽曲
 新春に聴くモーツアルトの「セレナード」もなかなかいいものである。モーツアルトはセレナードを13曲書いているが中でも最後の第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は最も万人に知られた名曲であるが新春2日目の今日は第7番にあたるニ長調のセレナード「ハフナー」K.250を紹介してみたい。
 この作品はザルツブルグの貴族「ハフナー家」の婚礼祝いにモーツアルトが作曲した8楽章から構成された大曲である。私はカール・ベームが1970年代にベルリン・フィルと録音したDG盤(写真LP)をいつも愛聴している。ベームのモーツアルトはどれをとっても気品さがあふれている。この「ハフナー・セレナード」も例外ではない。透明度の高い美しいモーツアルトが聴き手を和ませてくれる。第2楽章、第4楽章のヴァイオリン・ソロは当時のコンサート・マスターの一人トマス・ブランディスが担当しておりこれがまたすばらしい。全曲で約1時間近くかかる曲だが時間を忘れてしまう名曲でもある。