民主主義が一度もなかった国・日本 (幻冬舎新書)宮台 真司,福山 哲郎幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
☆社会学者宮台真司さんと外務副大臣の福山哲郎さんの対談。
☆あまり対話になっていない。宮台真司さんの言説を「そうですね」で受けて、福山さんは民主党の考えをのべているだけのような。
☆宮台さんは自分の従来の考えを政治につなげてわかりやすく語り、まるで教科書みたいな感じ・・・。
☆それでも自民党とマスコミがつくってきた生ぬるい空気を一掃した民主党の政権交代を革命だと位置づけているところは新鮮かもしれない。
☆それに米国軍事力を背景にした日本の平和構造について鋭く語っているところはなるほど。しかし、これについて大阪大学の杉浦薫さんも語っており、杉浦さんの化石燃料―軍事―経済のトライアングル論のほうがインパクトがあるような気もする。
☆国際政治としてこのトライアングルを壊滅する手段がエコだというのも見えやすいだろう。
☆とにかく、相変わらず、痛快に日本の社会を斬っているところは気持ちよく読める。大学受験生の論文対策本としても大いに役立つ。なかなか商売上手。さすがは元マーケッターだ。